猫はナッツを食べても大丈夫? 脂質が多く消化器系に負担をかける可能性

猫はナッツを食べても大丈夫? 脂質が多く消化器系に負担をかける可能性

おつまみとして食べる機会も多いピーナッツやマカダミアナッツなどのナッツ類(木の実)ですが、猫にとってナッツは脂質が多すぎたり、中毒成分が含まれるものがあったりとオススメできる食べ物ではありません。今回は、猫がナッツを食べるリスクや食べてしまった場合の対処法について説明します。

中毒性あるナッツの種類は?

猫

ナッツの中でも特に注意が必要なのはビターアーモンド(※1)です。ビターアーモンドは野生種で、食品としては出回っていません。マカダミアナッツ(※2)は犬で中毒症状を引き起こすことが知られていますが、何が中毒成分かはわかっておらず、猫も中毒症状を起こすかもわかっていません。安全性が確認されていませんので、与えないほうがいいでしょう。

ピーナッツやクルミ、アーモンド(食用のスウィートアーモンド)、カシューナッツなどは中毒症状は起こさないものの、脂質が豊富なため肥満の原因になったり、下痢嘔吐など消化器症状を引き起こす可能性があります。ピスタチオも脂質が豊富なのは同様で、殻を食べてしまうと腸閉塞の危険がありますので保管方法に注意して、誤飲が起こらないようにしてください。猫にナッツ類全般は与えない方が良いでしょう。

※1:「Internet Myths and Rumors: Pet Toxin Edition」(ASPCA)
※2:「Macadamia Nuts」(Veterinary Manual)

ピーナッツ

ピーナッツ

ピーナッツは無塩のものを少量であれば大丈夫ですが、他のナッツ類と同じく脂質が多く含まれますので、できるだけ食べさせないようにしましょう。アレルギー成分も含まれていますので、初めて食べる場合は少量にして様子を見てあげる必要があります。

ピーナッツバターは食べても大丈夫?

ピーナッツバター

ピーナッツバターは脂質だけでなく、砂糖も多く含まれていますので食べさせないようにしてください。ピーナッツパンも同様です。ピーナッツチョコレートはチョコレートが中毒症状を引き起こしますので、絶対に食べさせないでください。


マカダミアナッツ

マカダミアナッツ

マカダミアナッツは犬に中毒性があることがわかっていますが、詳しい中毒成分までは分かっていません。犬と猫は別の生き物ですので犬にとって危険なものが猫にとっても危険とは限りませんが、猫への安全性は確認されていませんので与えないほうがいいでしょう。マカダミアナッツオイルもマカダミアナッツの抽出成分が含まれますので同様です。

マカダミアナッツチョコレートはもちろんNG

ハワイのお土産としてマカダミアナッツチョコレートは定番ですが、チョコレートは間違いなく猫に中毒性のある危険な食べ物です。誤飲に注意してください。

クルミ、アーモンド

アーモンド

クルミやアーモンドも脂質が多く含まれますので食べさせないようにしてください。


猫がナッツを食べてしまった場合の対処、応急処置

猫

獣医師が的確な判断をすることが重要ですので、飼い主さんが「何を・いつ・どれだけ食べたか」について正しく説明する必要があります。動物病院へ連絡し、パッケージや残りを持っていくようにしましょう。致死量は体重や年齢、猫種によって変わるため、少しでも食べた場合は念のため動物病院に電話することを推奨します。きちんと食べてはいけないものを理解し、危険な食べ物は食べられない場所に置くことを心がけてください。

※本記事は猫にナッツ類を積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。

第3稿:2018年10月14日 公開
第2稿:2017年8月26日 公開
初稿:2016年8月9日 公開

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