
犬の咽喉頭炎 | 症状や原因、治療・予防法など認定医が解説
今回は犬の咽喉頭炎(いんとうこうえん)について、症状や原因などを白金高輪動物病院・中央アニマルクリニック顧問獣医師で獣医循環器認定医の佐藤が解説します。
犬の咽喉頭炎の基礎知識
人ほど多くはないと考えられています。なぜなら、犬の場合は咽喉を見るためには麻酔が必要になり、診断をすることが困難だからです。なので、実際は多い可能性はあります。自覚症状として咽喉の痛みを訴えられないので、咳、吐き気などを訴えた結果、解ることが多いです。かかりやすい種類
- 短頭種など、先天的に咽喉に異常がある犬種
- 副鼻腔炎や歯周病などが基礎にある場合
- アレルギー犬種
かかりやすい時期
- アレルギー犬種はアレルゲンにより
- 冬など乾燥している時期はウィルスなどが原因でなりやすい
症状
- 咳
- 吐き気
- 食欲不振
- 元気消失
原因
- 細菌
- ウィルス
- 真菌
- アレルギー
検査・診断
- 触診によるリンパ節の腫脹
- 麻酔下により咽喉の視診
- CT、MRI
治療
- 抗生剤
- インターフェロン
- 抗真菌剤
- 抗炎症剤
- 抗アレルギー剤
- ステロイド剤
予後
- 良い
- しかし、アレルギーや先天性の異常の場合は症状に応じて治療が必要
予防
- アレルゲンの除去
- 室内の乾燥を防ぐ
- 歯周病や副鼻腔炎など基礎疾患の治療
対処法・応急処置
- アレルゲンの除去
- 加湿器、部屋の掃除