【獣医師監修】ピーターボールドってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

ペトコト編集部

【獣医師監修】ピーターボールドってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

ピーターボールドはドンスコイとオリエンタルショートヘアを掛け合わせて作出された猫種です。「大人になるにつれて毛が抜ける」というドンスコイの血を引くピーターボールドは一体どんな猫種なのでしょうか?今回はピーターボールドの歴史や性格、毛色の特徴、病気や寿命などの飼い方、里親やブリーダーからの迎え方について紹介します。

目次
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ピーターボールドの基礎知識

ピーターボールドは英語で「Peterbald」と表記します。「bald」は「はげ頭」という意味を持っています。

ピーターボールドの祖先にあたる猫の研究が、ロシアの「SaintPetersburg(サンクトペテルブルグ)」という都市で行われたことにちなんで、この名前が付けられました。

ピーターボールドの歴史

1987年、ロシアのドン川の近くで無毛の猫が発見されました(後のドンスコイ)。その猫は成長するに連れて毛が抜けるといういう特徴を持っており、世界中の研究者により脱毛の原因が研究されました。

ドンスコイの遺伝的な特徴を知るために、ロシアの研究者が1993年にドンスコイとさまざまな猫種の作出に用いられるシャム猫の突然変異種であるオリエンタルショートヘアを交配させたところ、4匹の猫が生まれました。

子猫たちは当初「experimental(実験用)」と呼ばれていましたが、とても魅力的な容姿を持っていたため、4匹の中の1匹が「ピーターボールド」として2005年に主要な猫の血統書登録団体であるTICAに登録されました。

ちなみに、ドンスコイの遺伝子に関連した事は分かっていないことがまだ多く、現在も研究が続けられています。

ピーターボールドの性格

ピーターボールドはとても社交的な性格をしていています。そのため、お客さんが来てもドアの前で出迎えてくれたり、個体差はありますが、他の犬や猫ともすぐに仲良くなったりすることができます。

オリエンタルショートヘアのように非常に愛情深い一面を持ち合わせているので、飼い主さんと一緒に遊んだり、飼い主さんの膝の上でお昼寝をしたりすることが大好きです。

ピーターボールドの特徴

ピーターボールドはオリエンタルショートヘアのように細長い手脚を持つのが特徴です。また、ピーターボールドの被毛のタイプはドンスコイのようにいくつかのタイプに分かれています。
  • 全身毛がない。もしくは顔や足先などの末端部分のみ少しだけ毛が生えている。
  • 桃のような色の毛が生えている。もしくはスエードのような皮膚をしている。
  • ウェーブや艶はないがとてもふわふわの毛を持っている。
  • ウェーブや艶がある上にとてもふわふわした毛を持っている。
  • ピーターボールドの特徴はほとんどなく、普通の猫と同じような毛を持っている。
ピーターボールドは血統書登録はされていますが、猫の美しさを競うコンテストに出場できない場合があります。なぜならば、年月が経つにつれて被毛の状態が変化する子もいるからです。

ピーターボールドの平均寿命や体重

ピーターボールドの平均寿命は13歳〜15歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので平均的といえます。

ピーターボールドの平均体重はメスが2.5kg〜4.5kg、オスが3kg〜6kgです。

ピーターボールドの毛色

ピーターボールドの毛色のバリエーションは豊富です。

チョコレート

チョコレートの毛色のピーターボールド
Photo by srvachevaさん Thanks!

フォーン

フォーンの毛色のピーターボールド
Photo by jkschwarzerengelさん Thanks!
フォーンとは、シナモンが希釈されたような薄褐色のことを言います。

ブラック

ブラックの毛色のピーターボールド
Photo by jkschwarzerengelさん Thanks!

ライラック

ライラックの毛色のピーターボールド
Photo by vv__svetlana さん Thanks!

ピーターボールドがかかりやすい病気

毛がほとんどないピーターボールドやドンスコイ、スフィンクスは皮膚がしわのように重なった部分に脂などの汚れが溜まりやすいため、定期的に体を拭いてあげるか、嫌がらない子であればお風呂に入れたり、シャンプーをしてあげたりしてください。

ピーターボールドは先天的な理由による病気になりにくいといわれていますが、猫種に限らず猫は腎臓病になりやすい体質を持っています。

猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。

肥大型心筋症

猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。

泌尿器疾患

おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。

ピーターボールドの迎え方

ピーターボールドの迎え方はさまざまです。猫を迎える際にぜひ参考にしてみてください。

保護猫から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、血統書のある猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「ペトコトお結び(OMUSUBI)」も、ぜひ覗いてみてください。

ブリーダーやキャッテリーから迎える

血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーやキャッテリーから迎えるという方法もあります。

実際に猫が生まれた場所へ見学に行くことで育った環境を実際に知ることができ、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。

ペットショップから迎える

ペットショップでは血統書付きのピーターボールドを見つけることができます。

ピーターボールドを迎える前に理解を!

ピーターボールドは飼い主さんが大好きな、愛情深い性格をした猫種です。個体差はありますが、毛があまり生えていないのが特徴です。

夏は脂がたまらないように拭いてあげたり、冬は服を着せてあげたりして、ピーターボールドが快適に過ごすことができるように心掛けるようにしましょう。

なお、本稿は以下を参照して執筆しています。

愛犬・愛猫のもしもの時に備えていますか?

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ペットも突然病気やケガをすることがあり、その際には高額な治療費がかかることがあります。そんな時に役立つ保険の一例が、ペトコト保険です。

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