【獣医師監修】ドンスコイってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方
ドンスコイという猫種を知っていますか?「大人になるにつれて毛が抜ける」という特徴を持つ、非常に珍しいロシア原産の猫種です。カナダ原産のスフィンクス猫に似た見た目をしていることから、別名「ドン・スフィンクス」とも呼ばれています。今回は、ドンスコイの歴史や特徴、スフィンクス猫との違いについて詳しく紹介します!
ドンスコイの基礎知識
ドンスコイは英語で「Donskoy」と表記します。ドンスコイの祖先にあたる猫が発見された場所の近くに、「ドン」という川が流れていたことが名前の由来です。
ドンスコイの歴史
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1987年、ロシアのロストフ・オン・ドンという町にエレナという女性教師がいました。ある日、エレナは子どもたちが子猫が入ったカバンをサッカーボールの代わりにして遊んでいるところを発見しました。
エレナは遊びを止めさせ、いじめられていた子猫を保護すると「バーバラ」と名付けて育てることにしました。
バーバラは一般的な猫とは少し異なり、成長するにつれて毛が抜けていくという特徴を持っていました。後にバーバラが子どもを産むと、子猫もバーバラと同様の特徴を持っていました。
エレナの知人たちは、「バーバラの特徴は病気によるものではないか?」と考え、殺処分しようとしました。しかし近くに住んでいた猫のブリーダーのイリーナの助けもあり、バーバラの血を引く猫たちは「ドンスコイ」として確立され、TICAに猫種登録されました。
ドンスコイの性格
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ドンスコイはとても頭がよくて、穏やかな性格をした猫です。
好奇心旺盛な一面も持ち合わせていて、家の中を冒険したり、飼い主さんと遊んだりすることが大好きです。忠誠心がとても高く、飼い主さんといつも一緒にいることを好みます。
多頭飼いをしてしまうと、ドンスコイが嫉妬してしまう可能性があるので、なるべく1匹で飼うことをおすすめします。
ドンスコイの特徴
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ドンスコイのほとんどは毛が生えていません。その理由は、毛を抜く作用を持つ優生遺伝子(特定の形質や特徴が現れやすい遺伝子)を持つからです。
ドンスコイの被毛のパターンは、「ラバーボールド」「フロックド」「ベロア」「ブラッシュ」の4種類が存在します。
- ラバーボールド 毛を持たずに誕生して、一生毛が生えずに育つ。
- フロックド セーム皮(※)のような優しい肌触りの毛をして生まれてくるが、成長するに連れて抜け落ちる。
- ベロア 頭の一部がハゲた状態で生まれてくる。生後1年間に羊のようなくりくりとした毛が生えて、そのほとんどの毛が抜け落ちていく。
- ブラッシュ 唯一のあまり毛が抜けないパターン。生涯かけて、毛が抜けるのはほんの一部。
※セーム皮とはメガネや車を拭き掃除する際に使用されている素材のことを指します。
ドンスコイとスフィンクス猫の違いって?
ドンスコイと非常に似た容姿を持つ猫種にスフィンクス猫という猫種がいます。2種類を見分けるポイントは毛の量です。スフィンクス猫もドンスコイのように無毛のように見えますが、スフィンクス猫はうぶ毛が生えています。
ドンスコイの平均寿命や体重
ドンスコイの平均寿命は10〜13歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので少し短めといえます。ドンスコイの平均体重はメスが2.5kg〜3kg、オスが3.5kg〜4kgです。
ドンスコイの毛色
ドンスコイの毛色(皮膚の色)のバリエーションは豊富です。ピンク
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ライラック
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フォーン
フォーンとは、シナモンが希釈された薄褐色のことを指します。Photo by don_katrinさん Thanks!
ブラックタビー
タビーとは縞模様、ブロッチ(不規則な斑点)模様、スポット(斑点)模様の総称のことをいいます。Photo by don_katrinさん Thanks!
ミケ
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ドンスコイがかかりやすい病気
毛がほとんどないドンスコイやスフィンクスは皮膚がしわのように重なった部分に脂などの汚れが溜まりやすいため、定期的に体をふいてあげるか、嫌がらない子であればお風呂に入れたり、シャンプーをしてあげたりしてください。ドンスコイは先天的な理由により病気になりにくいといわれていますが、猫種に限らず猫は腎臓病になりやすい体質を持っています。
猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
肥大型心筋症
猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。ドンスコイのキャットフード
猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。
実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。
そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。
また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
ドンスコイの迎え方
ドンスコイの迎え方はさまざまです。猫を迎える際にぜひ参考にしてみてください。保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーやキャッテリーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーやキャッテリーから迎えるという方法もあります。実際に猫が生まれた場所へ見学に行くことで育った環境を実際に知ることができ、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのドンスコイを見つけることができます。ドンスコイを迎える前に理解を!
社交的で穏やかな性格のドンスコイは、猫を飼うのが初めての人にもオススメな猫種です。一般的な猫種とは異なり毛があまり生えていないので、寒い冬には防寒対策をしっかりしてあげるようにしてくださいね。
なお、本稿は以下を参照して執筆しています。
- 参照:TICA
獣医師相談のインスタライブ開催中!
ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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