【獣医師執筆】猫は納豆を食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説
猫は納豆を食べても大丈夫です。納豆の匂いは猫の興味をそそるようで、納豆を食べていると横からおねだりする猫もいるようです。栄養が豊富で食欲増進も期待できる納豆について、ナットウキナーゼの効果や与え方の注意点などを紹介します。
猫は納豆を食べても大丈夫
しかし猫のご飯の場合、1日分をそのまま置いておくことがあるので、そのような時は納豆とペットフードは別々に与え、食べきらなかった分は下げるようにしましょう。
猫が食べて良い納豆の栄養成分
納豆は大豆を発酵させて作ります。発酵食品のため通常の大豆に比べると消化しやすいのが特徴なため、胃腸の負担もあまり心配せずにすみます。納豆にはビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、その他にも血栓を溶かし血液や血管の働きをサポートするナットウキナーゼや抗酸化作用のある大豆サポニンなども含まれています。また食物繊維も豊富なため整腸作用なども期待されます。ビタミンK
納豆に多く含まれていて、カルシウムの吸着や出血時に血を凝固させて止める働きがあります。ビタミンKは体調が悪い時や抗生物質を使用している時に不足がちになるので、納豆から摂取するとよいでしょう。ナットウキナーゼ
ナットウ独自の酵素で、血管にできてしまった血栓を溶かす働きがあると知られています。血栓は最悪の場合心筋梗塞の原因になることもあるので、血液や血管の健康をサポートするナットウキナーゼは取り入れたい成分の一つです。大豆サポニン
大豆サポニンは抗酸化作用が優れた成分です。過剰な活性酵素を除去することで老化や免疫力の低下を防ぐ働きがあります。食物繊維
納豆には食物繊維がたくさん含まれています。腸内環境を整え、便秘を改善する効果があります。猫に納豆を与える際の注意点
納豆は健康をサポートしてくれる食べ物ですが、いくつかの注意点もあります。紹介する注意点をしっかりと抑え、納豆をネコちゃんの健康に役立ててあげてください。
大豆アレルギー
納豆は大豆からできているので、大豆アレルギーの猫は食べさせてはいけません。アレルギーかどうかわからない場合は最初は数粒だけ与えて様子をみましょう。納豆を食べた後に体を痒がる仕草をしていたり、下痢や嘔吐をしたりする場合はアレルギー反応を引き起こしている可能性があります。動物病院で診てもらうようにしましょう。栄養の過剰摂取による体への悪影響
ビタミンやミネラルは本来体に良いもののはずですが、過剰摂取すると体に悪影響を及ぼしてしまう成分もあります。栄養は体に良いからとたくさん与えてしまうと過剰摂取による中毒などを起こしてしまう可能性があります。嘔吐や体重減少、気力低下や歯の変形を引き起こすこともあるので、過度に与えないようにしましょう。付属のタレは使わない
人間用に販売されている納豆にはタレやからしが付属としてついている場合が多いのですが、これらの調味料は塩分過多の原因になってしまいます。過剰な塩分を摂取してしまうと腎臓にもよくないのでタレは使用せず、無駄な塩分の摂取は避けましょう。心配な方は猫用の納豆などを試してみるのもいいかもしれません。大粒のものは避けよう
猫は食べる時にあまり咀嚼をしません。大粒の納豆だと喉に詰まって咳き込んでしまったり、胃腸の負担になってしまったりします。小さな粒の納豆を選ぶか、軽く潰してから与えるようにしましょう。猫への納豆の与え方
納豆は夜ご飯などにトッピングとしてのせてあげると食欲を促進することができます。猫の場合は、粒状の納豆よりも「ひきわり」という種類の納豆の方が小さな形状なので食べやすいでしょう。
猫用の納豆おやつ
納豆には猫に摂取させたい栄養がたっぷり詰まっています。納豆菌のおやつなどは人間用の納豆よりも塩分を少なくしている傾向にあるので、腎臓に問題を抱えやすい猫にとっては猫用の納豆などを選ぶ方がいいのかもしれません。フリーズドライ納豆 挽き割り 犬猫用
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納豆を食べさせる頻度や量
前提として、猫は総合栄養食のごはんを食べていれば、それ以外は与える必要はありません。猫には 少しの納豆で健康的な食事を
栄養があるからとたくさん与えていい訳ではありませんが、納豆は定期的に与えるとネコちゃんの健康をサポートしてくれる力強い食材です。大豆アレルギーや胃腸の負担には気をつけて、誕生日などの特別な日には手作りご飯に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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