猫にマグロの刺身はOK? ツナ缶やマグロ節、アレルギーの注意点を紹介

猫にマグロの刺身はOK? ツナ缶やマグロ節、アレルギーの注意点を紹介

私たち日本人にお馴染みのマグロ。猫もマグロは大好きで、たんぱく質を始め、DHAやEPA、タウリンなども豊富に含まれる健康にも良い食材です。今回は、マグロの与え方や注意点などを説明します。

猫はマグロを食べても大丈夫! 健康にも良いんです

猫
 
マグロは猫の大好きな食材です。また、健康にも良く、豊富なタンパク質が含まれているため、皮膚や爪、筋肉、臓器、血液、毛、骨など、あらゆる体の構造を成長させるエネルギー源となります。

また、マグロの血合いにはタウリンが豊富に含まれています。人間だとタウリンはアルコールを分解する成分として栄養ドリンクに使われていますが、猫はタウリンの要求量が著しく多く生合成できないため、生命維持のために必要な必須アミノ酸の一つです。

他にも必須アミノ酸の一つであるアルギニンの吸収効率を向上させるビタミンB6が豊富に含まれているため、猫にとって非常に健康的な食材です。

まずはマグロの栄養素について学ぼう!

マグロ

マグロは日本人に馴染みの深い魚の一つで、赤身魚です。寿司や刺身などで食べますよね。身の筋肉が色素タンパク質によって赤く見えるため赤身魚と呼ばれています。赤身魚は寝ている間も常に泳ぎ続ける魚のため、持久力が必要になってきます。そして泳ぎ続けるためにはヘモグロビン、ミオグロビンという色素タンパク質が必要なのです。

一般的に日本でよく食べられるマグロは黒マグロ(本マグロ)で、他にもミナミマグロやメバチが有名です。魚はカロリーが低めと思われがちですが、マグロのカロリーは低いとは言えず、摂取しすぎると余分なエネルギーに変化してしまう可能性があるため、食べ過ぎは肥満につながります。バランス良い食事を心がけましょう。

たんぱく質が多い食材

マグロのカロリーは200g(切り身)で250kcalと高カロリーです。タンパク質が最も多く、全体の84%を占めます。次に脂質が4%、炭水化物が0.3%となります。

DHAやEPAも

「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「EPA(エイコサペンタエン酸)」は、α-リノレン酸と同じくオメガ3系脂肪酸で、私たち人間の健康成分としても有名ですが、猫も非常に大切な栄養成分です。

青魚のイワシやサンマと比べるとマグロに含まれる量は少ないですが、網膜や神経組織の発達に良いとされ、魚の目玉や頭を食べさせる飼い主さんもいらっしゃいます。また、EPAは血液の流れを良くするため、腎不全などの腎臓病の軽減につながるとされています。

マグロの与え方

ツナ

赤身やトロの刺身など生で与えても問題はありませんが、マグロのたたきなど少し茹でたり加熱することで歯ざわりが良くなるため、嗜好性が高くなると言われています。

与える量ですが、基本的には総合栄養食キャットフードのおやつに与える程度が良いと思います。栄養管理士や獣医師など、専門家に相談することをオススメします。

ツナ缶は?

市販されているツナの缶詰ですが、塩分が含まれていると健康に悪いため、塩分フリーで添加物も含まれていないツナ缶を与えてあげるようにしましょう。

マグロ節は?

マグロ節は豊富なタンパク質だけでなく、リンが多く含まれるため、与えすぎてしまうと腎不全を起こしてしまう可能性があります。

もしどうしても与えたい場合は、マグロ節の茹で汁をキャットフードにかけて与えてあげるなどがオススメです。

生のマグロをあげるのは危険!?

マグロ

生のマグロの成分自体に問題はありませんが、生のマグロを猫が食べる場合は以下の注意点があります。これは、マグロだけでなくブリやカツオ等の他の魚を生で与える際にも共通することなので、一度確認しておきましょう。

ヒスタミン食中毒

ヒスタミン食中毒はヒスタミンという物質を含有している魚を摂取することによって発症する中毒です。魚がもともと持っているヒスチジンというアミノ酸が、細菌の持つ脱炭酸酵素の働きよって魚肉内でヒスタミンを生成します。

魚を常温で放置することによって細菌が増殖するので、必然的にヒスタミンの生成される量も多くなり中毒を起こす確率が高くなります。ヒスタミンは熱にとても強いため一度ヒスタミンが生成されてしまうと熱処理によって分解することは困難になります。

予防策として新鮮な魚を購入することを心掛け、常温の状態で放置などしないようにしましょう。ヒスタミン食中毒になると摂取後2〜3時間で以下のような症状が出ると言われています。



チアミン(ビタミンB1)欠乏症

チアミン(ビタミンB1)が不足して起こる病気です。チアミンが不足して起こる病気です。普段良質のペットフードを食べていれば、基本的に問題もありません。

しかし生の魚を与え過ぎるとマグロに含まれているチアミナーゼという分解酵素がチアミンを破壊してしまい、チアミン欠乏症になってしまいます。

マグロを与える際の注意点

猫

アレルギー

マグロにもアレルギー反応を起こしてしまう可能性などもあるので、初めて猫に与える時には少し注意してあげる必要があります。アレルギー症状の中には下痢なども含まれていますが、お腹が冷えてしまったことが原因になるなど、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。

  • 下痢嘔吐
  • 皮膚をかゆがる
  • 元気がなくなる
  • 目の充血

マグロに限らず、猫にとって初めての食べ物を与えるのは、摂取後はしばらく様子を見られる時にしましょう。食べさせた後に一緒にいられない場合は、その後の様子を観察することができないので、試す機会をずらした方が適当です。

マグロを食べて体調を崩した時は動物病院へ

マグロを食べて嘔吐をした場合、まずは動物病院の先生に連絡してみましょう。様子を見たり、必要であれば動物病院で診てもらう必要があります。その際に、どの程度の量をどのような調理法で与えたか、詳しく説明することが大切です。


マグロで健康な生活を!

猫

マグロは猫にとって非常に栄養素の高い食材です。しかし、食べ過ぎだと腎不全の原因になったり、肥満の原因になります。そのため、健康な猫ちゃんには、基本的に総合栄養食キャットフードを前提にマグロをおやつに与えることをオススメします。それらを注意して、素敵な猫との食生活を過ごしてくださいね!

なお、本稿は以下の情報を参照して執筆しています。

※本記事は猫にマグロを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。猫と人では体の作りが違いますので、人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。

 
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