猫はちくわを食べても大丈夫? 塩分過多やアレルギーに注意

猫はちくわを食べても大丈夫? 塩分過多やアレルギーに注意

「ちょっと目を離した隙に、愛猫がちくわを食べてしまった!」そんなとき、猫はちくわを食べても大丈夫なのか心配になりますよね。少量であれば、猫がちくわを食べても大丈夫です。しかし、カニカマや魚肉ソーセージと同様ちくわも塩分が高く、アレルギー症状を起こすリスクもあります。ちくわにも種類がありますが、人向けの製品はどれも与えることはオススメしません。今回はちくわの成分や注意点など紹介します。

あえて猫に与える必要はない食材

猫

愛猫が飼い主さんの目を盗んでちくわ食べてしまったとしても、少量であればすぐに問題が起こることはないでしょう。ただし、アレルギーや慢性腎臓病の子に塩分過多のリスクがあるなど、注意しなければいけないこともあります。必ず飼い主さんが様子を見て、異変があれば獣医師に相談するようにしてください。

その場で問題が起こらなかったとしても、ちくわに限らず人向けの食べ物は猫の健康を考えて作られていません。栄養のバランスを崩したり、飼い主さんが予期しない猫にとっての中毒成分が含まれている可能性もあります。愛猫の健康のためにもちくわは与えないようにしてください。

ちくわとは

ちくわ

ちくわは魚肉のすり身を棒に巻きつけて焼いたり、蒸したりした加工食品で、見た目が竹に似ていることから「竹輪」と書いて「ちくわ」と呼ぶようになりました。その歴史は古く、平安時代の書物や室町時代の文献に記述されているのが確認されています。

参照:「かまぼこ歳時記」(小田原蒲鉾協同組合)

猫がちくわを食べたときの注意点

猫

食卓にあったちくわを猫が盗み食いしてしまったとしても、少量であれば体に悪影響ということはありません。猫がちくわを食べてしまった場合に注意すべき点は3つあります。

  1. 塩分
  2. アレルギー
  3. 人向けに含まれる成分

塩分過多に注意

猫がちくわを食べてしまったとき、最初に気になるのは塩分ではないでしょうか? ちくわにはどんな成分が含まれているのか確認してみましょう。なお、成分表は100gで計算されていますが、外側が白くて内側に焼き目の付いた10cm程度のちくわは1本30g前後ですので、約3本分の成分となります。

ちくわの成分 ※可食部100g当たり
エネルギー(kcal) 121
水分(g) 69.9
たんぱく質(g) 12.2
脂質(g) 2.0
炭水化物(g) 13.5
ナトリウム(mg) 830
カリウム(mg) 95
リン(mg) 110
多価不飽和脂肪酸(g) 0.72
食塩(g) 2.1

人の場合ですと塩分過多は高血圧の原因になりますので、なるべく塩分を摂りすぎないように気を付けている方も多いと思います。同じように猫も塩分に気を付けたほうがいいと思う方も少なくないのですが、人と猫では体の作りが異なり、間違って食べた少量のちくわで血圧の変化を心配する必要はありません。

ただし、低塩分食が推奨されている慢性腎臓病の猫は食べてはいけません。現時点で健康な子でも塩分過多が長期にわたれば悪影響となりますので、おやつとして日常的にあげることはやめましょう。

参照:三品美夏、渡辺俊文『正常犬・猫の高ナトリウム摂取における血圧および飲水量の変動』(日本小動物獣医学会誌)
参照:小山秀一『犬および猫における水およびナトリウムの調節機構』(動物臨床医学)
参照:『ペット栄養管理学テキストブック』(日本ペット栄養学会)


アレルギーに注意

ちくわは魚肉からできていますので、魚アレルギーのある猫ちゃんは注意してください。製品によっては卵や小麦が含まれることもありますので、アレルギーの心配がある子が間違って食べてしまった場合は必ず原材料を確認するようにしてください。

これまでアレルギーの心配が無かった子でも、食べた後に嘔吐下痢食欲不振などの症状が出ないか飼い主さんが様子を見てあげてください。異変がある場合は動物病院に行くようにしてください。その際、「いつ」「何を」「どれだけ食べたか」を伝えられるようにしておくと診察がスムーズになります。

人向けに含まれる成分に注意

ちくわは基本的に人向けに作られたものですので、商品によっては猫の健康を損ねる成分が含まれている場合もあります。予期せず猫がちくわを食べてしまった場合は、アレルギー成分だけでなく、猫が中毒症状を引き起こす成分が含まれていないかチェックしてください。

おやつ程度なら猫にちくわをあげても大丈夫?

猫

猫にちくわはあげる必要のないものとわかっていても、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思うこともあるでしょう。しかし、ちくわは人向けに加工された食品ですので、絶対に安全と言い切れるものではありません。

人の体に良いものが猫にも良いとは限らず、逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。ちくわは猫に与える必要のないものです。

猫にとって健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。塩分も気にして制限し過ぎれば塩分不足となり、結石のリスクが出てきます。猫は総合栄養食で過不足無く栄養を摂取できますので、飼い主さんの判断で増やしたり減らしたりしないようにしてください。

ソルビン酸カリウムは大丈夫?

ちくわを含む魚肉製品の食品添加物として使われることが多い「ソルビン酸カリウム」は、発がん性のある危険な添加物としてよく挙げられます。しかし、食品安全委員会の評価試験において人や犬にソルビン酸カリウムに発がん性のリスクは無いことが確認されています。猫がちくわを食べてしまった場合も、ソルビン酸カリウムより先に、塩分やアレルギー、人向けに含まれる成分の心配をしてください。

※参照:「添加物評価書 ソルビン酸カリウム』(食品安全委員会)

※本記事は猫にちくわを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。

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