猫はトマトを食べても大丈夫! 葉に含まれるトマチンには注意

猫は酸味成分が得意でないため、トマトが好きな子も嫌いな子もいるでしょう。猫にトマトを与えても大丈夫ですが、栄養面で良い面と悪い面があります。トマトに含まれるリコピンという栄養素は、肝臓疾患やがんのリスク軽減に繋がるとされ、ダイエットにも効果的だと言われています。一方で、トマトのヘタや葉などにはトマチンという有毒物質も含まれます。今回は、トマトの健康効果や猫に与える際の注意点などを紹介します。

猫はトマトを食べても大丈夫! でも食べ過ぎには注意を

トマト

猫にとってトマトは人間同様、がんや肝臓などの疾患、ダイエットに効果的だと言われています。また、水分量も豊富なため、夏の水分補給を助ける食べ物として適していると言えます。

ただし、トマトを食べれば食べるほど多くの効果を得られるわけではなく、大量に食べてしまうと逆に悪い影響が現れる場合もあります。愛猫が疾患を持っている場合は、獣医師などの専門家にきちんと相談した上で与えることをおすすめします。

トマトの栄養素

トマト

トマトの栄養素について見ていきましょう。

 
トマトの成分(100gあたり)
エネルギー(kcal) 19
たんぱく質(g) 0.7
炭水化物(g) 4.7
カリウム(mg) 210
食物繊維(g) 1.0


トマトには、リコピンという抗酸化作用がある成分が多く含まれています。リコピンは特に赤いトマトに多く含まれており、人間の肺がんや卵巣がん、前立腺がんのリスクを下げたという研究結果が発表されています。

また、トマトには「13-oxo-ODA」という栄養素が含まれ、これは肥満から併発する高脂血症や脂肪肝が改善されると、京都大学の河田教授らグループが発表しています。ビタミンCも豊富なため、肌ツヤを良くする効果があります。


トマトの与え方

トマト

猫は酸味が苦手な動物で、梅やレモンなどに含まれるクエン酸は特に苦手です。トマトも種類によってはクエン酸が多く含まれていますので、嫌いな猫も多いかもしれません。

火を通してあげましょう

リコピンは油に溶けやすいため、炒めたり煮込んだりと、加熱したほうが吸収力が高まります。そのため、生よりもスープにするなどして与えてあげると良いでしょう。

皮も生のままだと消化に悪いため、加熱してあげるようにしてください。葉は与えないようにしましょう。

猫にトマトを与える頻度と量

毎日与える必要はありません。飼い主さんと愛猫のコミュニケーションの一環として、少量与える程度にしてください。おやつとして与えたり、キャットフードへのトッピングとして与えたりするのが良いでしょう。

猫にトマトを与える際の注意点

トマト

トマチン

トマトにはトマチンという有毒物質が含まれており、じゃがいもの芽に含まれるソラニンと似た構造をしています。トマチンは実にも少量が含まれていますが、基本的には葉やつる、熟していない青いトマトの実に多く含まれ、大量に摂取すると、嘔吐下痢(血便)に至ると言われています。

そのため、トマトを与える場合は熟したトマトの実だけを少量与えるようにしましょう。また、種もできるだけ取り除いて与えるようにしましょう。


アレルギーに注意

アレルギーを発症させる場合もあります。トマトを初めて与える時は少しの量にして、以下の症状がないか注視してあげるとよいでしょう。


愛猫がトマトを食べて体調が悪くなった時は病院へ

診察を受ける猫

トマトを食べて愛猫が体調を崩した場合は、前述したソラニンなどの有害成分の摂取か、アレルギー、初めて食した影響、葉を食べたなど、さまざまな原因が考えられます。

そのため異変が見られたらすぐに動物病院へ連絡し、何を、どの程度、いつ食べたのか、きちんと説明するようにしましょう。

愛猫の健康を考えて楽しく素敵な健康ライフを

猫

栄養たっぷりのトマトを使った手作りごはんを作っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。基本的には総合栄養食のキャットフードを与えることをオススメしますが、たまに与えるおやつやトッピングに、トマトを使ってみてはいかがでしょうか?

なお、本稿は以下の情報を参照して執筆しています。

※本記事は猫にトマトを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。猫と人では体の作りが違いますので、人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは与えても大丈夫なのかを必ず調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。