猫はいちごを食べても大丈夫? 食物繊維は豊富でも、へたやキシリトールに注意

猫はいちごを食べても大丈夫? 食物繊維は豊富でも、へたやキシリトールに注意

甘酸っぱさがなんともおいしいいちごは、猫が食べても大丈夫な果物です。食物繊維が豊富で、猫にとっても便秘改善などの効果があります。しかし、有毒成分であるキシリトールも含まれているため、与え方や与える量には注意が必要です。今回は、いちごの栄養素や与える際の注意点などを説明します。

少量であればOK、しかしキシリトールには要注意

ねこ

いちごは、犬にとって良い栄養素が多く含まれ、ヘルシーなフルーツです。しかし一方で、キシリトールは猫にとって有害な成分です。では、どれくらい摂取すると有害になるのでしょうか?

キシリトール

猫がキシリトールを摂取してしまうと、重い中毒症状を引き起こす可能性があります。人間にとっては、虫歯予防ガムや歯磨き粉として親しまれていますが、猫がキシリトールを摂取するとインシュリンが大量に放出され低血糖に陥ったり、肝機能の低下が引き起こされたりしてしまうことが分かっています。文献によると、3kgの猫に対し0.3gでも危険とされています。

いちごには、キシリトールが100g中350mg含有されています。いちご1粒の重さは、小粒で7g、中粒で15g、大粒で45g、ジャンボサイズで50gとされていますので、3kgの猫の場合、小粒のいちごを10粒ほど食べると危険だと考えられます(個体差があります)。

そのため、1粒与えただけで危険な状態になることは考えづらいですが、与える場合はリスクがあることを忘れないようにしてください。

いちごの栄養素について学ぼう!

いちご

いちごはフルーツとして扱われていますが、実際はバラ科の多年生果菜で野菜にあたります。炭水化物がほとんどの成分を占めます。


ビタミンC

人の場合は意識して摂取しなければいけないビタミンですが、健康な犬や猫は体内でビタミンCを生成できるため必須ビタミンとは言えません。しかし、抗酸化成分として加齢や運動による酸化ストレスや、関節炎などに関連する病気の予防および治療に役立ちます。

ほとんどのペットフードは十分な量が含まれていますが、病気等で肝臓での生成が十分でない場合、ビタミンCをフードに添加する必要があります。

ポリフェノール

いちごに含まれるポリフェノールの一種「アントシアニン」は、視覚機能を改善すると言われています。しかし、まだ科学的に立証されたデータが十分ではありません。

カルシウム、マグネシウム

骨や歯を強くするカルシウムも多量ではないですが、含まれています。

カリウム

身体の中にある不要なナトリウムを排出する働きがあります。

キシリトール

ガムの成分でも用いられるキシリトールが含まれています。

食物繊維

ペクチンが豊富で、整腸作用や下痢、便秘を改善する働きがあります。また、コレステロールの排出を促進するため、悪玉コレステロールの減少が見込めます。

いちごの与え方

いちごヨーグルト

猫にいちごを与える際は、どのようにしてあげるのが良いのでしょうか。

いちごに含まれるビタミンCは水溶性のため、へたを取った状態で洗うと流出してしまいます。へたはつけたまま水洗いし、へたを取ってから食べさせてあげましょう。へたに害はないですが、農薬残留の可能性もあるため、基本的には与えない方が良いです。

大きないちごの場合、猫が食べづらいため、消化しやすいように細かくカットして与えてあげるようにしましょう。潰して与えてあげることもおすすめです。

いちごヨーグルト

市販のいちごヨーグルトは、大量の砂糖が含まれている可能性があるため、無糖のヨーグルトにいちごをトッピングして与えてあげると良いでしょう。

いちごジャム

市販のいちごジャムは、大量の砂糖が含まれている可能性があります。そのため、ジャムを与えたい場合は無糖のジャムを手作りしてあげましょう。ただし、加熱することでビタミンCが消失してしまう可能性があるため、生で食べさせてあげることをオススメします。

いちごを与える頻度と量

猫といちご

人間の場合、5〜6粒程度でビタミンCの必要量を摂取できます。そのため、猫にとっては1日に1粒も与えてあげれば十分でしょう。与え過ぎは肥満の原因にもつながります。

猫にいちごを与える際の注意点

いちご

では、猫にいちごを与える際に気をつけるべきこととはどんなことなのでしょうか。

アレルギー

アレルギーを持っている子もいるので、最初は少量を食べさせることからスタートさせてあげましょう。アレルギー症状の中には下痢なども含まれていますが、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。

いちごに限らず、猫にとって初めての食べ物を与えるのは、摂取後はしばらく様子を見られる時にしましょう。食べさせた後に一緒にいられない場合は、その後の様子を観察することができないので、試す機会をずらしたほうが安心です。

もし、いちごを食べて体調を崩したり、下記のような症状が見られた場合は、早めに動物病院に連絡をしてください。その際に、どの程度、いつ食べたかをきちんと説明するようにしましょう。

  • 下痢や嘔吐
  • 皮膚をかゆがる
  • 元気がなくなる
  • 目の充血


飼い主さんが判断して愛猫に健康を!

ねこ

最終的には愛猫の健康は飼い主さん次第です。そのため、きちんと正しい情報を理解した上で、愛猫がずっと健康で長生きできるように大切に育ててあげてくださいね!

なお、本稿は以下の情報を参照して執筆しています。
※本記事は猫にいちごを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。猫と人では体の作りが違いますので、人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは与えても大丈夫なのかを必ず調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。

 
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