
猫はパイナップルを食べても大丈夫!でも酸味が苦手な猫は嫌いかも?
甘酸っぱさとみずみずしさが美味しいパイナップル。そんなパイナップルは、栄養素も高くヘルシーなフルーツで、猫が食べても大丈夫です。一方で偏食家の猫は酸味が苦手。今回はパイナップルの栄養素や猫に与える際の注意点について紹介します。
猫はパイナップルを食べても大丈夫

パイナップルはヘルシーで健康的なフルーツで、猫が食べても大丈夫です。しかし、注意すべき点もあります。特に子猫の頃は要注意です。
パイナップルは、食物繊維が豊富で糖分も多めです。少量であれば、ヘルシーなフルーツですが、食べ過ぎは下痢になるだけでなく、肥満や腎臓病になる可能性があります。初めてパイナップルを与える際は、注意して与えるようにしましょう。
また、猫は酸味が苦手です。パイナップルは甘みと酸味を伴うため、パイナップルが嫌いな猫もいるかもしれません。
パイナップルの栄養素について学ぼう

パイナップルにはビタミンCやチアミン、リボフラビン、ニアチン、ビタミンB6、葉酸が豊富に含まれています。マンガンや銅、カリウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルも豊富です。
そして、カルシウムやリン、亜鉛も微量ですが含まれています。これらの成分は人間だけでなく猫にとっても健康に大切な栄養素で、特に消化器官を正常にしてくれます。
パイナップルの与え方

では、猫にパイナップルを与える場合、どのようにしてあげたら良いのでしょうか。
生
生のパイナップルを与えてあげると良いでしょう。水分量が多いため、夏の暑い季節は重宝します。一方で、他のフルーツに比べて実が固く、消化しづらいため、細かくカットして与えてあげると良いでしょう。パイナップルジュース
パイナップルジュースにすることで消化も吸収も良くなります。ただ、市販のパイナップルジュースは大量の砂糖が含まれている可能性があります。そのため、ミキサーでパイナップルをジュース状にして与えてあげると良いでしょう。凍ったパイナップル
夏の暑い季節は、アイス代わりにパイナップルを凍らせて与えてあげても良いでしょう。その際に気を付けたいことは、下痢です。冷たいものを食べると下痢を起こす可能性があります。少し溶けたくらいで与えてあげたり、少量程度から与えてあげるようにすると良いでしょう。パイナップルを与える頻度と量
ご褒美のおやつとして与えてあげると良いでしょう。与え過ぎは糖分過剰による肥満、リン過剰による腎臓病などにつながるため、1回で2〜3カットほど与えてあげると十分でしょう。猫にパイナップルを与える際の注意点

猫にパイナップルを与えるときには注意しなければいけないこともあります。
与えていい量
パイナップルを総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。1日の最適カロリー量を計算する

芯には気を付けて
パイナップルの芯は非常に固く、猫が食べてしまうと消化できず、嘔吐や下痢、時には腸閉塞を起こして手術をしなければいけなくなる可能性もあります。皮には気を付けて
パイナップルの皮は棘(とげ)があり、非常に危険です。与える際はきちんと実だけをカットしてあげて与えるようにしましょう。缶詰のパイナップルはNG
缶詰のパイナップルが市販されていますが、シロップ漬けにされていることも多く、大量の糖分摂取になるため、健康にはよくありません。生のパイナップルを与えてあげるようにしましょう。パイナップルケーキも糖分に注意
市販のパイナップルケーキは、大量のバターや糖分が含まれることが多いです。そのため、与えない方が良いでしょう。アレルギー
アレルギーを持っている子もいるので最初は少量を食べさせることからスタートさせてあげましょう。アレルギー症状の中には下痢なども含まれていますが、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。パイナップルに限らず、猫にとって初めての食べ物を与えるのは、摂取後はしばらく様子を見られる時にしましょう。食べさせた後に一緒にいられない場合は、その後の様子を観察することができないので、試す機会をずらした方が安心です。
もし、パイナップルを食べて体調を崩したり下記のような症状が見られた場合は、早めに動物病院に連絡をすることが懸命です。その際に、どの程度、いつ食べたかをきちんと説明するようにしましょう。
- 下痢や嘔吐
- 皮膚をかゆがる
- 元気がなくなる
- 目の充血
正しく理解して健康な猫との生活を!

人間にとって食べても安全な食べ物でも、猫にとっては危険な食べ物もたくさんあります。飼い主さんが正しく理解して、愛猫がずっと健康で長生きできるようにしてあげてください。
気になることがあれば専門家に聞いてみよう!

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