【獣医師執筆】猫は甘酒を飲んでも大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

佐藤貴紀

獣医師/循環器科担当/認定医

【獣医師執筆】猫は甘酒を飲んでも大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

「飲む点滴」と呼ばれる程、高い栄養価が大人気の甘酒。寒いときには冷えた体を温めてくれ、健康にも効果的な甘酒は猫が飲んでも大丈夫なのでしょうか?「アルコールが入っているからダメ」と考える方も多いのですが、実は猫が飲んでも大丈夫な甘酒の種類があるのです。甘酒を与える時の注意点からおすすめのレシピまで紹介します。

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この記事のまとめ

  • 猫にはアルコールを含まない米麹甘酒の摂取が安全である
  • 甘酒は猫の食欲促進や水分補給、腸内環境改善に役立つ
  • 酒粕や砂糖入りの甘酒は猫に与えてはいけない
  • がんなどの腫瘍がある猫には甘酒を与えず、食事は獣医師の指導に従う

猫は甘酒を飲んでも大丈夫

米粒が少し残る甘酒

甘酒もお酒の一種と思われ「猫には絶対に与えてはいけない」と考えている人もいますが、必ずしも与えてはいけないというわけではありません。甘酒にはアルコール分を含まないタイプもあり、時には猫の健康維持に効果的な場合もあります。

猫は粘り気のある食感を好むので、米粒がうっすら残るようなタイプの甘酒を好みやすいです。ただカロリーが高いので、与え過ぎには注意しましょう。

甘酒の種類「酒粕と米麹」

甘酒には主に酒粕から作られたタイプと米麹から作られたタイプの2種類があります。酒粕から作られたタイプの甘酒はアルコール分を含むため、猫に与えてはいけません。

一般的にスーパーで売られている甘酒は酒粕を材料に作られている場合が多いのですが、原材料が米麹の場合はアルコールを含まないため猫に飲ませても大丈夫です。

猫が飲んで大丈夫な米麹の甘酒の効果

器に入ったごはんを食べる猫

米麹から作られた甘酒は猫に飲ませても問題なく、むしろ与えることで得られるメリットが今注目されています。ただ飲食物は猫によって相性が異なります。最初から大量に与えることのないようにしましょう。

甘酒の栄養成分

甘酒の主成分はブドウ糖です。「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高く、ビタミン群や必須アミノ酸9種も含まれています。またビタミンEよりも高い抗酸化作用が期待されるエルゴチオネインも検出されています。

食べない、飲まないシニアの猫に

猫は元々多くの水を摂る習慣はない動物ですが、年を取ってくると顕著になります。アルコール分を含まない甘酒はシニア猫の食欲促進や水分補給に効果的だとされ、愛用している飼い主さんも多いです。

また腸内環境を整えることにも役立ってくれるので、便秘や下痢の解消にもつながります。ただ与え過ぎてしまうとカロリーの過多になってしまう可能性があるため、食欲が戻るからと毎食与えることは避けた方が良いでしょう。

猫に甘酒を与える際の注意点

グラスに注がれた甘酒

猫に与えても大丈夫な米麹の甘酒にも与える際の注意点があります。猫に飲ませる際は懸念事項などをしっかりと把握した上で判断するようにしましょう。

与えていい量

甘酒を総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。

がんなどの腫瘍がある猫には飲ませない

甘酒の主成分であるブドウ糖や果糖などの単糖類は、がんなどの腫瘍性の疾患を抱える猫に禁忌とされています。

がんなどの悪性腫瘍はブドウ糖をエネルギー源として乳酸を産生しますが、猫の体内では乳酸を再びブドウ糖に還元しようとします。この際に体力を多く奪われ、栄養失調につながってしまうのです(がん性悪液質)。獣医師さんから食事指導があると思いますので、それに従うようにしてください。

酒粕や砂糖入りの甘酒はダメ

甘酒の中には人間が飲むことを想定したものがたくさんあります。中には酒粕から作られているものや、甘味を増すために砂糖が加えられているものもあります。猫にアルコールや砂糖を与えると、かえって体に悪影響を及ぼします。猫に与える時は酒粕や砂糖などの原材料が入っていないものにしましょう。

米麹であっても、糖分の多い甘酒をたくさん飲めば肥満につながるリスクはあります。猫は肉食動物なので、必要なのはタンパク質と脂肪です。飲ませるとしても少量をおやつ程度にしましょう。

愛猫との相性を確かめてから甘酒を活用しましょう

こちらを見つめる猫

愛猫の水分補給に頭を悩ませることの多い飼い主さんにとって、甘酒は強い味方になってくれそうです。しかし猫によって嗜好性は異なりますし、体質に合わないこともあります。初めて与える際は少量からスタートして様子を見ることを忘れないであげてください。

なお、本稿は以下の情報を参照して執筆しています。

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猫と甘酒に関するよくある質問

Q.
猫に甘酒を与えても大丈夫ですか?
A.
米麹から作られたアルコールを含まない甘酒であれば、適量の範囲で与えて問題ありません。
Q.
猫に与えてはいけない甘酒の種類は何ですか?
A.
酒粕から作られている甘酒や砂糖が添加されている甘酒は、猫に与えると悪影響があるため避けてください。
Q.
猫は甘酒のどのような点を好むことが多いですか?
A.
猫は粘り気のある食感を好むため、米麹甘酒で米粒が少し残っているタイプを好む傾向があります。
Q.
甘酒はシニア猫の健康にどのように役立ちますか?
A.
甘酒は水分補給や食欲促進、腸内環境の調整に効果的で、特に食欲が落ちたシニア猫に有益です。