愛犬の寝相でわかる心理状態。犬の睡眠でわかる気持ちや健康状態を紹介
白目をむいたり、舌を出したりして寝ている愛犬のおもしろくて可愛い寝相に、思わず写真を撮ってしまう飼い主さんは多いのではないでしょうか。実は、犬の寝相で心理状態が分かるといわれています。今回は寝相による心理状態や意味、病気の可能性など、犬の睡眠にまつわることを紹介します。
犬の睡眠時間
犬の睡眠時間は1日およそ12~16時間といわれています。
すべての時間、深い眠りについているというわけではなく、多くの時間は浅い眠りのため、人間の平均睡眠時間よりも、犬は多くの時間が睡眠に必要とされています。
寝相によって深い眠りなのか浅い眠りなのか、愛犬の心理状態も推測できるため、ぜひ参考にしてください。
寝相で分かる愛犬の心理
うつ伏せ(スーパーマン)
お腹を床につけて前足を伸ばしているスーパーマンのようなこの姿勢は、犬にとって起き上がりやすい姿勢のため浅い眠りになります。
お腹をピッタリ床につけているのは、毛の薄いお腹の体温を逃さないようにしている可能性もあるので、寒がっていないか様子を見ましょう。眠るときに、体温が下がるのを本能的に防いでいるともいえます。
丸まる(ワンモナイト)
頭とお尻を近づけて丸まったように眠る姿はまるでアンモナイト、別名「ワンモナイト」と呼ばれる寝相は最も一般的な犬の睡眠姿勢の1つです。
丸まることによって攻撃から内臓を守りつつ、暖を取れるこの寝相は少し緊張している可能性があります。
犬の祖先は穴を掘って、その中に丸まって寝る習性があり、同じ習性で丸まって安心して寝ている可能性もあるため、愛犬との付き合いによってその意味合いは変わってきそうです。
横向き
左右どちらかを下にして、四肢を伸ばした状態は犬にとって楽な姿勢です。この姿勢だと、起き上がるのに少し時間がかかるためリラックスしていて深い眠りについていることが多いです。
安心しきって眠りについているので、この状態で愛犬が寝ていたら、起こさないよう静かに見守ってあげましょう。
仰向け(へそ天)
仰向けでおへそが丸見え状態のことは、おへそが天に向かって見えていることから「へそ天」と呼ばれることもあります。
急所であるお腹を見せて眠っているということは最も無防備な状態のため、犬の安心度は最大に達しており、自分の身の安全に不安を感じることなく深い眠りについています。
この状態で愛犬が寝ていたら、起こさないよう静かに見守りましょう。
犬の睡眠時の行動の意味
飼い主さんの横で寝る
座っていたら愛犬がピタッと体の一部をくっつけて寝始めたなんてことはありませんでしょうか?これは犬の祖先の習性が関係しています。犬の祖先は集団行動で生活することによって仲間同士が寄り添いながら体温を保ったり、敵から身を守っていたりしたためその習性が残り、飼い主さんの横で寝ている可能性が高いです。
飼い主さんの横で寝るのは、信頼の証といっても過言ではありません。
体の一部がピクピク動く、走る
愛らしい寝姿を観察していると愛犬の体がピクピクしていたり、まるで走っているかのように足を動かしている瞬間を目撃することがあるかと思います。睡眠時のこの動きは人間と同じように夢を見ている状態です。
愛犬が寝ているのにいきなり動き出すと驚くかもしれませんが、楽しい夢をみている最中かもしれないので、異常が感じられなければ、そのまま眠らせてあげましょう。
寝言
犬も寝ながら「クンクン」「クーン」といった寝言を言うことがあります。人間と同じようにレム睡眠とノンレム睡眠があり、レム睡眠中に脳が記憶を整理しているために寝言を言う場合があるといわれています。
いびき
一時的なものであれば心配する必要はありませんが、慢性的にいびきをかく場合は危険です。いびきを慢性的にかくと呼吸を邪魔することとなり、体全体に酸素が行き渡りづらくなります。
病気が原因でいびきをかいている場合もありますので、いびきがあまりに激しく、苦しそうだと感じるのであれば、早めに動物病院に連れていきましょう。
睡眠時で分かる病気の可能性
いびきをかいていないから安心というわけではありません。いびき以外にも、睡眠時に分かる病気があります。
睡眠時に激しい動きをしている
もし愛犬が寝ているときに激しい動きが見えたら要注意です。慢性的に長時間繰り返している場合、脳の病気が疑われます。しかし特別な検査機器がないと、脳の病気かどうか獣医師も判断ができないため、少しでも気になったらその様子を動画に収めて、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
必要以上に長時間寝ている
老犬でもないのに、必要以上の睡眠をとっている場合も何か病気が隠れている場合があります。すぐに異変に気づけるよう日頃から愛犬をよく観察し、スキンシップをとることをおすすめします。
まとめ
1日およそ12~16時間で多くの時間は浅い眠り
人間と同じようにレム睡眠とノンレム睡眠がある
慢性的にいびきをかいている場合は注意が必要
犬の寝相によって安眠度が異なる理由は「すぐに起き上がれるかどうか」の違いにあるといえます。浅い眠りだからといって起こして良いものではありません。愛犬が寝ていたらそっとしておき、起きているときに目一杯可愛がりましょう。