オススメの猫ちぐら6選!猫が喜ぶ快適なちぐらの作り方や入手方法を解説
「猫ちぐら」を知っていますか?10年ほど前からたびたび話題になっているので、名前を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、猫ちぐらは昔ながらの良さが詰まった手作りの猫用ベッドのことです。今回は、1年を通して猫が快適に過ごすことができる万能グッズ「猫ちぐら」を紹介します!
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猫ちぐらとは
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猫ちぐらとは、稲わらを編んで作られた猫の寝床のことです。
お米の生産量が豊富な新潟県や長野県が発祥の地とされ、新潟県関川村や長野県栄村などの民芸品として知られています。
2000年代後半から、機能性の高さや手作りであること、猫が入っている様子がかわいいことからたびたび話題になり、予約が殺到してお届けまで数年待ちになるほどでした。
ちぐらは元々、猫のために作られたのではなく、農作業をしている間に赤ちゃんを入れておくための「ゆりかご」のような物でした。
しかし、ちぐらの中は夏は通気性が良く冬は保温性があり、猫の寝床にも良いのではと改良されてできたのが「猫ちぐら」です。
猫ちぐらの詳しい起源は分かっていませんが、少なくとも大正時代には存在していたことが農家の人の証言により分かっています。
「ちぐら」という呼び方は新潟県の方言で、正しくは「嬰児籠(えじこ)」といいますが、地域によって「いじこ」「つぐら」「こしき」「いぶみ」などのように、さまざまな呼び方があるようです。
猫ちぐらを使用する際の注意点
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ダニの駆除
ちぐらに限った話ではありませんが、ダニは暗くて高温多湿な場所を好みますので、衛生管理には十分に気を配ってください。ダニは50℃以上でないと死滅しませんので、天日干ししても意味がありません。また、殺虫剤を使ってしまうと、猫の健康にも悪影響を及ぼします。ダニ取りシートや熱風乾燥機などを使用するようにしましょう。
入らない時はどうしたらいい?
ちぐらが「寝床」ではなくて「単なる置物」だと思うネコちゃんもいます。そういった場合には、普段から使い慣れている毛布やブランケットをちぐらの中に入れて、「ここはベッドだよ!」と教えてあげましょう。
しばらくしても入ってくれない場合は、諦めるしかありません。嫌がっている猫に無理やり使わせることはやめましょう。
お手入れの方法
カビの発生の原因となってしまいますので、なるべく湿気のない所に置きましょう。また、定期的に乾いたタオルで中を軽く拭き、清潔に保つようにしてください。
猫ちぐらの作り方
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猫ちぐらを作る前に
「猫ちぐら」を作る前に、以下のものを手元に用意しましょう。猫ちぐらの材料
・稲わら・軍手
・霧吹き
・木づち
・はさみ
・洗濯バサミ
・とじ針
・ビニール紐
・針金
・ペンチ
- 稲わら 作る予定の「猫ちぐら」のサイズによっても異なりますが、長さが60cmぐらいの「稲わら」が4kgほど必要です。
- 軍手 手にわらが刺さってしまうと大変なので、作業をする際は軍手をすることをオススメします。
- 霧吹き・木づち・はさみ 稲わらの下準備をする際に用います。
- 洗濯バサミ 必須アイテムではありませんが、作業を中断する際に使うと、稲わらが解けることを防ぐことができます。
- とじ針 とじ針は穴のサイズが大きい、金属製の物を用意することをオススメします。とじ針が家に無い方は、太めの針金やハンガーの一部を半分に折って、少しひねることで代用することが可能です。
- ビニール紐 ビニール紐がなければ、毛糸などでも代用が可能です。
- 針金 猫ちぐら作りの後半で、稲わらをしばる際に使用します。
- ペンチ 針金をしっかりと固定する際に使用します。
「大型猫と暮らしている」「足りなくなるのが不安」な方は少し多めに購入することをオススメします。
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稲わらの下準備
材料をそろえることができたら、早速「ちぐら」を編み始めたいところですが、編み始める前に稲わらをしごく作業が必要です。STEP
- 稲わらを適量掴んで、霧吹きをかけます。
- 木づちで叩いて、稲わらがしなるようにします。
- 全ての稲わらがしなるようになったら、稲わらの茎を包んでいる部分を1本1本剥がします。
- 稲の節の少し下の部分でカットします。
編み始め
すべての稲わらの下準備が終わったら、まずは猫ちぐらの土台作りの作業に取り掛かります。STEP
- 1本の稲わらを人差し指に巻きつけます。
- 巻きつけがされていない稲わらの長さが15cmぐらいになったら、人差し指を稲わらから抜いてください。
- 新しい稲わらを人差し指が入っていた所に、稲わらを10〜15cmぐらい挿してください。
- 入れることができたら、短い方の稲わらで長い方の稲わらの周りを1周させます。
- 両方の稲わら(長い稲わらと短い稲わら)を手に持って、くるくるとねじり右に倒します。
- 土台の直径が7〜8cmになるまで、3〜5の作業を繰り返して行ってください。
底面
土台が完成したら、ちぐらの底面の編み始めです。STEP
- 土台の中心から少し離れた場所にとじ針を刺します。
- とじ針の穴に稲わらを2本入れて、土台を作る際と同じ編み方で編みます。
- この作業を右回りに進めていくことで、徐々に土台ができあがってきます。
底面から側面の立ち上げ
底面ができたら、次は「底面から側面への立ち上げ」です。編み方は今までと同じですが、少しずつ上向きに編むことで側面ができてきます。側面の高さが下から3段になるまで、この作業を続けてください。
入り口の作り方
3段〜3段半の側面を編むこむことができたら、次はちぐらの入り口作りです。STEP
- 芯わら(編んでいる最中の稲わらの束全て)を全て片手でつかみ、その内の下半分にある稲わらを全てカットします。
- ちぐらの入り口のだいたいの幅を決めます。
- とび針を使って入り口になる予定の場所の真下(2段目)に、稲わらを7箇所に2本ずつ挿していきます。
- 先ほどカットで残した方の稲わらを持ち上げて、3段目に2段目に挿した稲わらと水平の高さになるよう、稲わらを7箇所に3本ずつ置いていきます(上の段は奇数本、下の段は偶数本の稲わらを置くのがポイントです)。
- 2段目に8箇所目の稲わらを挿す要領でビニール紐を通し、3段目の稲わらの位置がずれないように、カットで残した部分の稲わらをきつくしばります。
入り口を編む準備ができたら、ようやく編み始めることができます。
STEP
- 左上の稲わら(3段目にある一番左の稲わら)のうち、ちぐらの中心に向かって生えている稲わらを外側(逆側)に倒します(この稲わらを「1」とします)。
- 左上の稲わらのうち、ちぐらの外側に向かって生えている稲わらを内側に倒します(この稲わらを「2」とします)。
- 両側の稲わらを反対側に倒し終わったら、それぞれを左回りに90度ねじります(「1」が右側で「2」が左側になっていれば正解です)。
- 左下の稲わら(2段目にある一番左の稲わら)のうち、ちぐらの中心に向かって生えている稲わらを外側(逆側)に倒します(この稲わらを「3」とします)。
- 左下の稲わらのうち、ちぐらの外側に向かって生えている稲わらを内側に倒します(この稲わらを「4」とすると、「2」と「4」の稲わらが縦に揃えば正解です)。
- 元々左側にあった「2」の稲わらを右に倒します。
入り口の折り返し
入り口を作る作業を右端の稲わらまで編み終わったら、折り返し作業をします。STEP
- 芯わら(編んでいる最中の稲わらの束全て)の一段下の段に、とじ針を用いて稲わらを10〜15cmほど2本だけ挿します。
- 挿した稲わらのうち、短い方の稲わらを長い方の稲わらに巻きつけます。
- 少し残った短いわらと長いわらを一緒に持って、芯わらの周りをぐるぐると巻きつけます。
- 折り返しが終わったら、再び側面を編み込み、入り口付近にきたら再び逆に折り返す作業を続けて行ってください。
入り口上部の作り始め方
入り口ができてきたら、入り口の上部を作り始める作業です。芯わら(編んでいる最中の稲わらの束全て)を2本セットの稲わらを用いてしっかりと固定していきます。入り口上部を作ることができたら、再び今までと同じように編み進めてください!
ただし、真上ではなくて徐々に内側に入るように気を付けてくださいね。
天井フタの作り方
入り口を作ることができたら、天井フタ作りです。STEP
- 適量の稲わら(20〜30本くらい)を掴み、針金で真ん中を固定します。
- バナナをむくような感じで、針金を均等に下に降ろします。
- 稲わらの上から1/3程度のところを針金で固定します。
- 稲わらの向きを逆さにして、長い稲わらのみをバナナを剥くような感じで均等に下に降ろします。
- 2回目に固定した針金からおよそ親指1本分下くらいの位置を針金で固定します。
- 3回目に固定した針金の位置からおよそ3cm以下に伸びている稲わらを全てカットします。
作成した天井フタを一度、猫ちぐらの天辺に入れてみてください。
ピッタリとハマった場合は次のスッテップに進むことができます。少しでも隙間があったり、手を離したら天井フタが下に落ちてしまう場合は、側面を編む作業をもう少し続けてください。
最後の仕上げ
猫ちぐらの天辺の空洞が、天井フタにピッタリのサイズになったらいよいよ最後の仕上げです。STEP
- 芯わらの半分を根元からおよそ5cmのところでカットしてください。
- 天井フタをねじ込んで、残りの芯わらも根元からおよそ5cmのところでカットしてください。
- 天辺からおよそ5cm下の側面にとじ針を挿してください。
- とじ針に天井フタの稲わらを2本セットして、反対側に引っ張ります。
猫ちぐらを上から見た時に、天井フタの稲わらが十字架のようになるように、均等に稲わらを配分していくことがポイントです。
この作業を続けることで、猫ちぐらが完成します!
猫つぐらの作り方: 藁や紙紐で編む猫の家
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稲わら以外の猫ちぐらの作り方
稲わらを購入することが難しい方は「紙紐」や「クラフト紙」「新聞紙」などを「60cm×4cm」ほどの長さに切ることで代用ができます!基本的に「稲わら」を使った猫ちぐらと作り方は変わりませんが、紙製の猫ちぐらはコストを抑えることができたり、重さが軽くなったりするというメリットがあります。
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紙紐
紙紐は古新聞や雑誌をまとめるために使用する方も多いかもしれませんが、実は紙紐をほどくと猫ちぐらに使用することができます。ただし、一つの猫ちぐらを作るためには1600〜1800本ほどの紙紐が必要です。
猫ちぐらを作る前に紐を解く作業をする時間が必要ですのですので、今すぐにでも猫ちぐらを編みたいという方にはあまりオススメできません。
少しでも紙紐を解く作業の時間を短縮するために、紙紐は柔らかい素材でできているものを選ぶことをオススメします。
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クラフト紙
クラフト紙は主に茶封筒や包み紙で用いられている素材です。「紙紐」のように解く必要はありませんが、そのままのクラフト紙は伸縮性に少し欠けます。そのため、「60cm×4cm」の大きさにカットした後に1本1本ねじる作業が必要になってきます。
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新聞紙
新聞紙を使った猫ちぐらは、作製コストを抑えることができたり、カットした後に1本1本ねじる作業が不要であったりするメリットがあります。ただし、新聞紙のインクの影響で飼い主さんの手や猫の肉球が黒く汚れてしまう恐れがあります。
肉球が汚れないよう、猫ちぐらの中には必ず毛布などを敷いてあげるようにしてください。
通販で買えるおすすめの猫ちぐら
昔ながらの猫ちぐら
ちぐらの名産地である新潟県関川村にある「関川村ちぐらの会」では、電話やFAXでの注文を受け付けています。通販で買える猫ちぐら
通販でも購入することができます。“猫ちぐら風”の1000円台のものから本物の数万円の猫ちぐらまで幅広く販売されています。手づくり 猫つぐら
国内にて、名人が稲わらを時間をかけて編んで作った、手作りのかまくら型の籠です。
ワラは保温性や通気性に優れ、冬は温かく夏は涼しく、猫ちゃんも快適に過ごせます。
- 重量:4kg
- 素材:藁100%
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キャティーマン にゃんこのちぐらシリーズ なかよし2段ちぐら 夢
カイザ草を手編みで作ったマット付の2段ちぐら。
夏は通気性良く蒸れにくく、天然素材特有の保温性で冬はあたたかいのも嬉しいポイント。
インテリアになじむ天然素材で、年中使える猫用ハウスです。
- カラー:ナチュラル
- 推奨体重:〜15kg
- 素材:本体:カイザ草、ポリプロピレン、PVC
マット:コットン、ポリエステル
タグ:ポリプロピレン、ポリエステル
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RAKU 手編みねこちぐら
進化した肌触りがよい素材を編み込み、形が崩れにくいちぐら。
エコ素材なので、かじってつぶしても、ほりほりしても安心です。
本体とクッションは、汚れたらお洗濯可能!いつも清潔の状態に保てます。
汚れたら、さっと水で洗って外に干すとあっという間に乾くのも嬉しいポイント。
- カラー:クリームホワイト、ナチュラル
- 重量:1.8kg
- 素材:ポリエステル、コットン
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クロシオ Newペットちぐら 大
ネコちゃんが安心して休める猫ちぐら。
入口の直径が大きく、ネコちゃんが入りやすい形状です。
- サイズ:幅45×奥行42×高さ35cm、入口直径約24cm
- 重量:2.5g
- 素材:本体:シーグラス(海草)、付属クッション:ポリエステル100%
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ペットのおうち ペットバスケット
ペット用アイテムにもデザイン性が欲しいという愛好家の方々からの願いを叶えたペット用バスケットシリーズ。
天然素材の良さを活かしたテイストで、インテリアにも馴染みやすいです。
- サイズ:約幅43×奥行37×高さ35cm
- 素材:本体:ウォーターヒヤシンス
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日本ならではの猫ちぐらを使ってみませんか?
Photo by maimaiichikawaさん Thanks!
猫ちぐらは、夏には通気性がよく、冬には保温性の高い優れものです。
藁の独特の香りは人間だけでなくて、猫もきっと好んでくれるはず。適切な手入れをすれば、ずっと使うことができる猫ちぐらを愛猫のために、一つ用意してみてはいかがでしょうか。
なお、本稿は以下を参照して執筆しています。
参照:猫ちぐらの会