猫のオスとメスの見分け方!顔などから見分ける方法や子猫など年齢別の方法を紹介

猫のオスとメスの見分け方!顔などから見分ける方法や子猫など年齢別の方法を紹介

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ライオンのようにオスとメスの区別がはっきりとつく動物もいますが、猫は少し見ただけでは区別がつきづらいですよね。今回は、猫のオスとメスの特徴と見分け方を解説します。

猫のオスとメスの見分け方

ベットで見つめる猫

顔が大きい子はオスかも

生後4~5か月程度になってくると、オスとメスとでは体格差がつくようになってきます。去勢をしていないオスはホルモンの影響により顔が大きくなり、各パーツも大きくなるので貫禄のある顔つきになります。

特に頬の部分が大きくなるため、横幅が広い顔になります。去勢していないオス猫は他の猫を争うことが多くなり、噛みつかれる可能性があるので頬の部分が厚くなると考えられています。また、顔が大きくなるのはライオンのたてがみのように、強さを示すためともいわれています。

鼻も幅が広くなり、ライオンに似た顔つきになります。猫のヒゲが生えている部分をウィスカーパッドといいますが、この部分も大きくなります。

頬が大きくなることで顔全体が大きくなり、各パーツも大きくなりますが目の大きさは変わらないため、全体として精悍な貫禄のある顔つきになります。

オスでも去勢をすると顔が大きくならずに、子猫の頃の面影を持ったままの顔つきになる子が多いですが、中にはやはり各パーツ頬の部分が若干大きくなり、オスらしい顔つきになる子もいます。

三毛猫はメスだけ

ご存知の方も多いと思いますが、三毛猫は基本的にメスだけしかいません。ごくまれに三毛猫のオスが生まれてくる場合がありますが、染色体の異常で生まれてくるためにごく少数であり、生殖機能がない等の障害がある場合があるようです。サビ猫も三毛猫の1種なので、サビ猫も基本的に女の子しかいません。

睾丸があればオス

去勢していないオスはお尻を見ると睾丸がついているので男の子だと分かります。去勢をしていない子の睾丸の存在感は大きいので、見ればすぐにオスであることが分かるでしょう。

去勢をすると、睾丸が小さくなるので少し分かりづらいですが、睾丸自体がなくなるわけではないのでよく見るとオス猫であることが分かります。

子猫の場合、睾丸があまり目立ちませんが、生後4カ月くらいになってくると次第に目立つようになってくるので、お尻を見ると区別がつくでしょう。

子猫のオスとメスの見分け方

子猫

ごく小さい子猫はオスとメスを見分けるのが困難な場合があります。体がまだとても小さいのでオスとメスの特徴を見分けにくいからです。

小さい子猫の性別を見分けるためにはお尻を確認します。肛門とおしっこが出るところまでの距離が短い場合はメス、長い場合はオスです。

オスは、まだ見た目で確認することができなくても睾丸があるので肛門とおしっこが出る場所の間がふっくらしています。それに比べてメスは睾丸がありませんからその部分も平らになっています。

オスには睾丸があるのですが、生まれて間もない子猫は陰嚢に入っているため見た目ではほとんど分かりません。2カ月位になってくると少しずつ睾丸らしきものが確認できるようになります。

これらの特徴は個体によって少しずつ違うので、お尻を確認してもオスなのかメスなのかはっきりしない場合もあります。

筆者は毎年10匹以上の子猫を保護し、そのほとんどが乳飲み子であるため、かなり見分けられるようになってきましたが、それでも迷うことがあります。

成猫のオスとメスの見分け方

猫

体格の違い

ペットとして飼われているイエネコたちは、オスであってもメスであっても体の作りに大きな違いはありません。そのため一見オスとメスの区別がつけづらいのですが、一般的にオス猫はメス猫よりも大きくなる傾向があります。

メス猫は大人の猫になっても3~4㎏の子が多いですが、オス猫は一般的に4~6㎏ほどになります。猫種の違いによっては7~8㎏グラムくらいになることもあり、小型犬よりもよほど大きな体格になる子もいます。

人間の体重1~2㎏グラムの差はさほど違いを感じませんが、猫の1~2㎏グラムの体重の差は、人間でいうと10㎏ほどの違いがあることになり、見た目にもかなり影響します。

オス猫は骨格も大きく、筋肉質の体形です。それに対してメス猫は華奢で、オス猫よりも一回りから2回りぐらい小さい子が多いです。

体格が大きい猫ちゃんは、オス猫である可能性が高いでしょう。なお猫それぞれに個性がありますので、オス猫でも小さい子もいますし、メス猫でも5㎏ほどになる子もいます。

発情の仕方の違い

オス猫とメス猫では発情の仕方が違います。メス猫は年に2回ほど発情します。春と秋に発情する場合が多く、それ以外の季節でも発情することがありますが年中、交尾が可能なわけではありません。

それに対してオス猫は年中発情しているといって良いでしょう。メス猫は発情している期間しかオス猫を受け入れませんし、妊娠しませんが、オス猫はいつでも交尾が可能な状態です。

オス猫は交尾の相手を確保するため、また縄張りを確保するために年中ケンカをしなくてはならず、支配欲が強くなります。

ただし、オス猫であっても去勢をすると、発情したメス猫に興奮したり、縄張りを守るという意識も低くなるために性格が温厚になり、マーキングをすることもほぼなくなります。

マーキングをする癖がしっかりついている場合は、去勢をしても治らない場合もありますが、筆者が大人になってから保護した猫は、去勢後はまったくマーキングをしなくなりました。

メス猫は避妊手術をすると発情をしなくなり、発情のときの特有の鳴き声や腰を低くしてオスを誘うような仕草をすることがなくなります。

性格の違い

オスの性格は一般的にやんちゃで甘えっ子であることが多いようです。去勢手術をすると縄張りを守ったり、交尾をしたりするなどの大人の猫としての行為をしなくても済むようになるために、未去勢の猫に比べて性格が穏やかになるだけでなく、子猫のように甘えっ子になります。

メス猫はオス猫と比べるとおとなしく、あまりやんちゃな子はいない印象です。そのためメス猫の方が賢く見えます。また、メス猫はツンデレタイプで、あまりベタベタ甘えないタイプの子が多い傾向があります。

オスとメスの性格の違いをご紹介しましたが、猫の性格はその子の個性や育った環境によってかなり異なります。オスとメスの性格の傾向はあるものの、その子によってはオスであってもクールであったり、メス猫であってもべったりな甘えっ子ちゃんであったりということもあります。

猫の性格はオス、メスの違いというよりもその子の個性によるところが大きいといえるでしょう。