【獣医師執筆】猫はうどんを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

【獣医師執筆】猫はうどんを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

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うどんを食べている時に猫が足元に寄ってきて、「うどんを猫にあげても大丈夫なのかな?」と思ったことのある飼い主さんもいるのではないのでしょうか。猫はうどんを食べても大丈夫です。しかし、与える量や味付けには注意が必要です。今回はうどんに含まれる栄養素や猫にうどんを与える際に気を付けておきたいことを紹介します。

前提として、猫は総合栄養食のキャットフードを食べていれば、それ以外は与える必要がありません。

猫はうどんを食べても大丈夫

釜揚げうどん

猫はうどんを食べても大丈夫ですが、気を付けておきたい点がいくつかあります。猫にうどんを与える前に必ず注意点を確認しましょう。

猫にうどんを与える際の注意点

うどん

猫にうどんを与える際、いくつか気をつけるべきポイントがあります。

猫の小麦アレルギーに注意

小麦アレルギーは、人間にとって代表的な食物アレルギーの一つで、牛乳アレルギー卵アレルギーに次いで3番目です。アレルギー症状は湿疹とかゆみが主ですが、嘔吐や下痢、喘息、口周りの腫れなどを引き起こすこともあります。

猫に与えるうどんの量

うどんを総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。毎日の最適カロリー量はペトコトフーズの「カロリー計算」(無料)で簡単に計算することができます。

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猫に与えるうどんの長さ

猫にうどんを与える際はなるべく短く切ってあげるようにしましょう。普段食べ慣れていない細長いうどんを勢い余って口にしてしまうと、喉をつまらせて嘔吐や窒息の原因となってしまう恐れがあります。そのため、何度も言いますが、積極的に与えるものではありません。

うどんの味付けは禁止

うどんのつゆには塩分が多く含まれています。塩分を摂りすぎると高血圧になってしまうため、つゆで味付けをするのはやめましょう。

薬味としてよく使われるネギは猫にとっては有害な食べ物なので、絶対に与えないようにしましょう。わさびなどの香辛料も胃炎や下痢の原因になってしまうので危険です。

茹でたうどんの栄養素

うどんの栄養成分は調理方法によっても異なるため一概に言うことはできませんが、今回は茹でたうどんの栄養成分を紹介します。

茹でたうどんの成分(100gあたり)
エネルギー(kcal) 105
水分(g) 75
たんぱく質(g) 2.6
炭水化物(g) 21.6
ナトリウム(mg) 120
リン(mg) 18
食物繊維(g) 2.0

うどんは「薄力粉」「水」「塩」というとてもシンプルな材料で作られているということもあり、栄養素がほとんど含まれていないことが特徴です。炭水化物の割合が非常に高いため、過剰に摂取をしてしまうと肥満にもつながってしまいます。

猫にうどんを与えるのは最低限に

見上げる猫

猫は小麦アレルギーを持っていない限り、うどんを食べても大丈夫です。ただし、うどんにはあまり栄養が含まれていないため、うどんばかりを与えてしまうと栄養に偏りが出てしまいます。そのため、猫にうどんを与える際は1食としてでなく、キャットフードのトッピングやおやつとして与えることを推奨します。

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