【トリマー解説】犬にお風呂は必要?入浴させる場合の頻度や温度、お風呂の入れ方を解説

【トリマー解説】犬にお風呂は必要?入浴させる場合の頻度や温度、お風呂の入れ方を解説

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私たち日本人は世界的にもお風呂好きで有名ですが、犬はお風呂に入れるべきでしょうか?お風呂が好きな犬もいれば、嫌いな犬もいるため、お風呂は必要に応じて利用しましょう。今回は、犬のお風呂の入れ方や入れる際の注意点などを国内海外で15年以上の経験を持つ現役トリマーの大森先生が紹介します。

犬にお風呂は必要?

お風呂に入る犬

シャンプーをする場合、基本的に湯船に浸かる必要はありません

ただシャワーを怖がってしまう場合、湯船に浸かりながら濡らしてあげ、シャンプーをしたり、炭酸泉やマイクロバブルなど皮膚被毛に効果のあるシャンプーに+αの効果のものに関して湯船に浸かる必要もあるので、場合によって必要に応じてお風呂に入れてあげましょう。

※本稿では「お風呂=シャンプー」ではなく「お風呂=湯船に浸かる」こととして紹介しています。

犬をお風呂に入れる頻度

マイクロバブルバスに入る犬
皮膚トラブルなどがない限り、シャンプーで体を洗ってあげる時(月1〜2回程度)に必要に応じてお風呂にも入れてあげましょう。

犬はいつからお風呂に入れる?

子犬の場合、ワクチンプログラムが終了してから2週間から1カ月後にシャンプー、カットのトリミングができるので、お風呂に入るのもワクチンプログラムが終わってからにしましょう。

ただ、子犬の場合は体がしっかりとできていないため、半年から1歳以降がおすすめです。

老犬はお風呂に入れないほうがいい?

体の機能が低下しているため、必要な場合は短時間だったり、足湯だけにしたりして、あまり深く入れすぎないようにしてあげるのがいいでしょう。

犬のお風呂の入れ方

お風呂に入る犬

ぬるめ(35℃前後)のお湯を湯船に溜めましょう。

お湯の量は犬の体半分ぐらい、多めに入れたとしても背中が少し出るぐらいにし、立ったときに必ず顔が出るようにしてください。

お風呂に浸かる時間は大体10分前後を目安にしましょう。長時間入ることによって、のぼせてしまったり、体調を崩したりする恐れがあります。

愛犬をお風呂に入れるときは、必ず愛犬の歯茎や舌の色に問題がないか、様子を見ながらお風呂に入れてあげましょう。

犬をお風呂に入れる際のよくある質問

タオルドライされる犬

Q. 風呂嫌いな犬へのコツはある?

嫌がる場合は無理にお風呂に入れる必要はありません。必要であれば、いきなりお風呂に入れるのではなく、足先から少しずつお尻を先にゆっくりと入れて、お湯に慣れさせてあげてください。

もしくは、桶に愛犬が入った状態から少しずつ溜めていってもいいかもしれません。

Q. 滑り止めマットを引いたほうが良い?

足腰への負担が減るため、引いてあげるといいでしょう。特に老犬の場合は滑り止めマットを引くことをおすすめします。タオルで代用も可能です。

Q. 犬用の風呂桶を使ったほうが良い?

体が小さい犬は特に犬用ではなくても、湯船より小さめの桶や、バスタブで入れてあげたほうがお風呂に入れやすいと思います。

犬をお風呂に入れる際の注意点

お風呂に入る犬

体調不良時はNG

愛犬の体調が良くないときにお風呂に入ると、より体調が崩れる恐れがあるため、体調不良時は入浴させるのを控えましょう。

人用入浴剤はNG

人間の入浴剤は刺激が強いためおすすめしません。犬の毛にも人間用の入浴剤は付着するため、人間用の入浴剤は絶対に使用せず、犬用の入浴剤を使用しましょう。

愛犬と一緒に入浴はNG

「人畜共通感染症」に感染するリスクがあるため、人と犬が一緒に入浴することはおすすめできません。健康であれば問題ないと考えられていますが、可能性としてはゼロではありません。

まとめ

タオルドライする犬

必要に応じてお風呂に入れてあげましょう
犬が湯船に浸かる時間は10分前後が目安です
愛犬を湯船に入れるときは愛犬の様子を見ながら入れましょう

必ずしも湯船に浸かる必要はありませんが、体を温めることによって血行促進にもなるため、体調見ながらお湯の温度やお湯の溜め方など、愛犬に合ったお風呂を楽しんでください!