猫と新幹線に乗るために何が必要? おすすめのキャリーやリュック、注意点をご紹介

猫を飼っていると、帰省や旅行、引っ越しなどで猫と一緒に新幹線を利用したいことがあるかもしれません。今回は、乗車する際に使えるキャリーやリュックのご紹介、飛行機との違いや個室の使い方など、知っておきたい注意点について解説します。

猫は新幹線に乗せられる?

猫を新幹線に乗せることは可能です。猫に限らず全てのペットは荷物扱いになるため、規定の手回り品料金を払えば新幹線にも乗せることが可能です。

乗せられるキャリーバッグやケースのサイズ

猫を入れるキャリーバッグやケースは、長さ70cm以内で縦、横、高さの合計が90cm以内であれば持ち込み可能です。これに収まらなければ乗せることができませんので、複数飼いで同じケージに入れたい場合などは注意が必要です。規定のサイズ内に収まっていれば、素材はプラスチックや金属製のハードケースである必要はありません。

重さはケースと猫を合わせて10kg以内でなくてはなりません。一つのケースに猫を数匹入れると重量オーバーになってしまうかもしれません。ケースの素材を軽いものに変えることによって重量オーバーを回避できることもありますので、事前に重さを確認しておきましょう。 

料金

荷物扱いとなっているペットは、手回り品切符がペットの乗車料金となります。料金は荷物1個につき290円で、駅の窓口にて購入することができます。 

ペットの席を買うのはNG

新幹線の乗車券について、旅客営業規則147条の中で以下のように定められています。

同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる。同一旅客が、同一区間に対し有効な2枚以上の指定券を所持する場合についてまた同じ。

つまり、手回り品として乗車する猫のために乗車券を使って席を確保することはできません。乗車券を購入することはできると思いますが、その席に人が座っていなければその乗車券は無効になります。指定席はもちろん自由席も同様に、席にペットケースを置く行為は原則禁止となっていますのでご注意ください。 

猫を新幹線に乗せる方法

新幹線の座席

乗車券を購入する際に時間や席を選べるときは、空いている車両や時間帯にするのが理想的です。騒音や他の乗客が歩く際に起きる振動などが減り、慣れない環境で不安になっている愛猫のストレスを軽減することができます。

また、周囲に乗客がいない場合は、足元よりも騒音が少ない膝の上にケージを置くことをおすすめします。

オススメの座席

ここでは席種やエリアに焦点を当てて、それぞれの特徴を見ていきます。 

自由席(移動しやすく空いてる時にいい)

自由席は移動しやすいため、閑散期や空いている路線を利用される方にオススメです。猫の不安をあおるような音を出す乗客と乗り合わせたり、パニックで猫が鳴き声を漏らしてしまった際に、周辺の乗車状況を見て臨機応変に席を変更することができます。 

指定席

指定席の中でも車両前方か後方のデッキ近い席を指定することで、不測の事態が起きたときにすぐにデッキへ出て対処することができます。 

グリーン車

座席と座席の間が通常の車両よりも広いため、余裕を持ってケースを足元に置くことができます。乗客の数も少ないので、それでなくてもストレスを感じている猫にとっては多少落ち着いた環境になります。

多目的室

多くの列車に設置されている多目的室は、体の不自由な方や体調不良の方、おむつ交換や授乳をしたい方が使うことを前提として設けられています。利用者がいない通常時は鍵がかかっているため、空室であれば乗務員さんに事情を説明して利用することができます。ペットのために設けられたスペースではないので使えるかは乗務員さんの判断になってしまいますが、有事の際には相談してみるのも一つの手段です。 

猫の精神的な負担について

毛布の中の猫

どんなに準備を万端にしていても、移動の苦手な猫乗り物酔いになってしまうこともあります。具体的にはあくびが多くなったり、よだれが止まらなくなるなどのほかに、嘔吐下痢、失禁をしてしまうなどの症状がみられます。息が荒い原因も緊張ではなく酔っている症状であることがあります。

乗り物酔いの原因

普段体験することのないような揺れや騒音など、ストレスによるものが大きいとされています。慣れない環境で「これから何が起こるのか想像もつかない」不安が体調不良につながります。

対策

揺れを抑えたり下車して休憩させることは難しいですが、体への負担を減らせるように工夫することができます。

ご飯は数時間前に済ませる

空腹の状態も良くないですが、食べたばかりだと人間と同じように酔う可能性が高くなってしまいます。乗車する時間から逆算してご飯を与えるようにしましょう。

トイレを済ませる

家を出る前にいつものトイレで排泄を済ませておきましょう。数時間の移動なら、緊張などで身体に異変が起きない限りは持ちこたえることができます。


温度に注意

寒い場所よりも暑い場所で酔いやすいです。夏場は日光が当たりやすい窓際は避け、冬場は暖房の近くなどにケージを置かないようにしましょう。


猫を新幹線に乗せるときに必要なグッズ

ケージの中の猫

猫は新幹線に限らず移動が得意ではないので、新幹線の中では大きな精神的な負担を感じています。いつもならできることができなかったり、乗り物酔いの症状が出てしまったりとさまざまな問題が想定されます。万が一のときのために準備を万端にしておきましょう。

リード

あまり慣れないとは思いますが、猫を外に連れて行く場合は必要不可欠なアイテムです。迷子防止のために必ず付けるようにしましょう。ただ、リードを異常に嫌がるといった場合には迷子防止のアイテムをケージで代用することも可能ですが、ケージの扉を開ける際には車内や室内の扉がきちんとしまっていることを確認してからにしてください。

初めてリードを付ける際には長時間の着用は避けて、自宅で少しずつ慣らしていきましょう。リードが嫌いにならないように気を配りながら練習させることが大切です。

トイレシート


ケースの中に最低1枚はトイレシートをセットしておきましょう。それとは別に、数枚ほど余分に用意しておくと安心です。ケースの中でオシッコをした場合はもちろん、慣れない環境で破いてしまうかもしれないですし、万が一ケージの外に排泄物や嘔吐物が漏れてしまった場合、新しいシートで漏れた排泄物を片付けることができます。 

吸水ポリマーなど吸水性の高い素材でできたシートはペーパーやタオルよりも素早くオシッコを吸い取るため、緊急時にはまず最初にタオルではなくシートで対応するのがオススメです。普段はトイレでしか排泄しないとしても、緊張から不意のおしっこや下痢をすることもあります。

お気に入りのアイテム

お気に入りのおもちゃ、タオル、ぬいぐるみなどがあればそれも一緒にケースの中に入れてあげてください。安心させることができるだけでなく、気を引くことができます。 

乾燥する新幹線の中では、猫も喉が乾きます。ボトルに入れた水と、使い慣れた給水機を持っていきましょう。緊張から水を飲まない場合もありますが、口を開けて荒い息をしながら苦しそうにしている場合は、水を飲むことで落ち着けることがあります。ペット用の注射器型給水器があると、優しく少量ずつ口に水を含ませることができるのでオススメです。

キャリー・バッグ

手提げタイプ

猫がゆったり横になれる手提げタイプは、大型猫などにおすすめです。

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リュックタイプ

両手が自由に使えるリュックタイプは、荷物が多い方におすすめです。

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キャリーバッグの選び方や、その他のおすすめキャリーバッグについてはこちらの記事もご覧ください。


新幹線と飛行機の違い

愛猫家にとって新幹線と飛行機の大きな違いは、新幹線は座席まで猫を連れて行けるのに対し、飛行機は受託荷物として預けなければならない点です。受託荷物を預ける貨物室は無人で、事前にどんな場所なのか見ることもできないので不安が残ります。空調も客室に比べると調節されているとはいえない環境です。その点では、新幹線の方が安心です。

ただし旅路がとても長くなる場合は、飛行機で何倍も早く着く方が猫にとっても飼い主にとっても楽な場合もあります。一つ目の理由からほとんどのケースで新幹線をおすすめしますが、目的地やルート次第では飛行機の方が楽な場合もあります。

頻繁に使わないからこそ

日常的に新幹線を使うことはなくても、普段からリードに慣らせておいたりお出かけ用の給水器を使っておくことで、いざ新幹線で外出用グッズを使うときに猫が戸惑わずに済みます。

そうすることで飼い主さんが心配して感じる精神的な負担も軽減することができるので、一年に一度しか乗らないから普段は何もしなくて大丈夫、ではなく頻繁に使わないからこそ普段から慣らせて置くことが大切、と考えるといいかもしれません。