【トリマー解説】子犬のシャンプーはいつから?頻度や温度、嫌がらないやり方を動画で解説

【トリマー解説】子犬のシャンプーはいつから?頻度や温度、嫌がらないやり方を動画で解説

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「子犬(パピー)を迎えたけどシャンプーをいつからすれば良いか分からない!」と悩む飼い主さん必見!シャンプーはこれからずっと清潔に保つために必要なケアのため、慣れさせてあげることが大切です。国内海外で15年以上の経験を持つ現役トリマーの大森が、子犬のシャンプーの頻度や温度、嫌がらないやり方、おすすめグッズを紹介します。

子犬にシャンプーは必要?

子犬
子犬の体を洗わずにいると体臭や皮脂、汚れなどが目立ち、皮膚炎やフケの原因になります。清潔を保つためにも、定期的にシャンプーをしてあげる必要があります。

子犬のシャンプーはいつから始める?

子犬のシャンプーは、トリミングサロンの場合、すべてのワクチンプログラム終了後、2週間〜1カ月後にシャンプーができます。

免疫力や抗体ができていない状態で多数の犬がいる環境に連れて行くのは危険です。また、子犬は体調の変化も多く、体力も充分でないため体に負担がかかります。

シャンプーができるようになるまでは、ブラッシングや爪切りなど、簡単なお手入れをして清潔を保ちましょう。

やむなくおうちで子犬をシャンプーをする場合は、少なくともワクチンが1回終わってからにしましょう。

おうちでもトリミングサロンでも、初めて子犬をシャンプーをする場合は、念のため獣医師に確認してください。

子犬のシャンプーの温度

子犬は成犬よりも体温が高めです。また、子犬は体温が上がりやすいため、人が少しぬるいと感じる37度前後が良いでしょう。

子犬のシャンプーの頻度

基本的に成犬のシャンプーは月1回が目安とされています。

子犬も同様でシャンプーは月1回が目安ですが、ワクチン接種がすべて終わってからとなります。

子犬のシャンプー料金の目安

子犬のシャンプー料金は犬種によって異なります。子犬は体が小さいため、ほとんどのお店で子犬割引があると思います。詳しくはお近くのトリミングサロンでご確認ください。

子犬のシャンプーの注意点

シャンプーをする犬

子犬にとって、すべてが初めてです。いきなりシャンプーをするのではなく、少しずつ慣らしていくことが大切です。

まずはシャンプーをする前に、日々のブラッシングなどで体に触れられることを慣らしていきましょう。

シャワーの音やドライヤーの音を聞かせたり、お風呂場へ連れていき、環境を知っておくことも大切です。

犬種別の子犬のシャンプーの注意点

犬種別シャンプーの注意点

ダブルコート犬種

「柴犬」や「秋田犬」「コーギー」など毛が密なダブルコートの子は、シャンプー剤が皮膚に浸透するよう、しっかり地肌まで濡らしてからを付けて洗うようにしましょう。

短毛種

「チワワ」「ダックスフンド」など短毛種の場合は、乾かしづらい指の間、鼻周りなどをしっかり拭いておくことにより、乾燥が早くなります。

長毛種

「トイプードル」「マルチーズ」「ヨークシャーテリア」「ミニチュアシュナウザー」などの長毛種は子犬の場合、特に毛が細く柔らかいため、しっかり乾かさないと毛もつれや毛玉の原因になります。

スリッカーブラシを使ってドライヤーで当てながら乾かしたあと、コームで毛が絡まっていないか確認するようにしてください。そのまま自然乾燥させてしまったり、手で乾かしたりすると毛玉の原因になります。

短頭種

「パグ」「フレブル」「ボストンテリア」など短頭種の場合、他の犬種よりも鼻が低いため水を嫌がりやすい傾向にあります。

シャワーを嫌がる場合は、スポンジを使って優しく濡らしてあげるようにしてください。

子犬が嫌がらないシャンプーのやり方【動画で解説】

\動画を見てチャレンジ!/

準備するもの

  • スリッカーブラシ
  • コーム(くし)
  • 子犬用シャンプー・リンス
  • タオル

シャンプーのやり方

  1. ブラッシングで準備
  2. シャワーで体を濡らす
  3. 顔を濡らす
  4. シャンプーで体を洗う
  5. 顔を上向きにして洗う
  6. リンスも同様に行う
  7. シャンプーを洗い流す
  8. タオルで水分を拭き取る
  9. 毛を乾かす(ブロー)

Step1. ブラッシングで準備

子犬をシャンプーをする方法

シャンプーをする前に、ブラッシングで毛のもつれや汚れを落としましょう。これにより、皮膚にシャンプーが浸透しやすくなります。

Step2. シャワーで体を濡らす

子犬をシャンプーをする方法

シャワーで体全体を濡らしていきます。

▶最適な温度は37度前後

子犬は成犬よりも体温が高めです。しかしシンクの中は熱がこもりやすく、子犬は体温も上がりやすいため、人が少しぬるいと感じる37度前後が良いでしょう。

シャワーは子犬にはまだ慣れないことなので、短時間で終わらせてあげるようにしてください。季節や犬種によっても温度調整が必要です。

▶上手な体の濡らし方

シャワーヘッドを犬の体に当てながら部分ごとに濡らしていきます。

いきなり心臓の近くや顔からシャワーヘッドをあてると体がびっくりしてしまいます。心臓から遠いお尻をスタートに、少しずつ移動させて濡らしていきましょう。

順番は、お尻〜尻尾〜背中〜体〜胸〜四肢〜顔が一般的です。

\One Point!/
子犬の場合、シャワーの音や水圧が怖くて嫌がることがあります。その場合は風呂桶などを使用して手でお湯をかけて体を濡らしてあげると良いでしょう。

Step3. 顔を濡らす

子犬をシャンプーする方法

顔周りは嫌がる犬が多いので、スポンジにお湯を含ませ絞りながら濡らしてあげましょう。

目やになどが固まって付いている場合、しっかりと濡らしてふやかしておくと目やにがシャンプーの時に取れやすくなります。

Step4. シャンプーで体を洗う

子犬をシャンプーする方法

最初に、シャンプー剤を洗面桶の中で泡立てます。きめ細やかに泡立てることで、泡が汚れを吸着し汚れが浮き上がりやすくなります。

スポンジを使用し洗面桶の中でしっかりと泡立てましょう。
子犬をシャンプーする方法
次に、泡を体全体に付けていきます。指を軽く立てて地肌をマッサージするように洗っていきます。

足の指の間、脇、足の内股、陰部や肛門周りなどは汚れやすいため、重点的に洗いましょう。

Step5. 顔を上向きにして洗う

子犬をシャンプーする方法

できるだけ鼻に入らないよう顔を上向きにして洗います。

耳は特に脂っぽい部分なので、しっかりと洗いましょう。固まった目やにをふやかしながら洗う場合、コーム(くし)を使って目頭から鼻先にむかってとかしながら、目やにを取っていきます。

目にシャンプーが入らないように注意しましょう。

Step6. リンスも同様に

子犬をシャンプーする方法

リンスは洗面桶の中でお湯によく溶かし、体にゆっくりとかけて浸透させていきます。

リンスの場合は、顔はつけなくて良いです。全体にかけたら、指の腹でゆっくりと体をマッサージするように、リンスをしっかりと浸透させます。

全体に行き渡ったら、シャワーで洗い流しましょう。

\One Point!/
子犬の場合、体力も少ないため短時間で終わらせてあげることが大切です。

リンスは指通りを良くするためのものなので、しなくても良いです。または、リンスインシャンプーで時間短縮をするのも一つの方法です。

Step7. シャンプーを洗い流す

子犬をシャンプーする方法

濡らしていった順番とは逆に、顔から流していきます。順番は、顔〜耳〜胸〜背中〜体〜四肢〜尻尾です。

体の高い位置から毛並みに沿って流していきます。顔は上に向けて鼻にお湯が入らないように流してあげてください。

濡らすときと同様に、シャワーを嫌がる場合は風呂桶を使ったり、顔周りはスポンジにお湯を含ませたりしてシャンプーを流していきます。

\One Point!/目の周りはよく流す
顔に残ったシャンプーはしっかり流さないと、目にシャンプーが染みて赤くなったり、目がしょぼしょぼと開かなくなったりしてしまう場合があります。

全身を流してすすぎ終わった後、もう一度、目をすすぎ流し、シャンプーの残りがないようにしましょう。

Step8. タオルで水分を拭き取る

子犬をシャンプーする方法

タオルで水分を拭き取る前に、犬をブルブルさせて水分を飛ばします。ブルブルしない場合は、耳に息を吹きかけてあげるとブルブルしてくれます。

その後、タオルで全身の水分を拭いていきます。

▶短毛種の乾かし方

短毛種(チワワ、ダックスフンド、フレンチブルドッグなど)の場合、乾かしづらい指の間、鼻周りなどをしっかり拭いておくと乾燥が早くなります。

吸収タオルを使えば体の水分を吸収した後、絞ってまた拭くことができるため、効率的に乾かすことができます。

長毛種の場合は、水分を拭き取りすぎてしまい、毛がクルクルになるため、あまりオススメできません。


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▶長毛種の乾かし方

長毛種(プードル、マルチーズ、ヨークシャテリアなど)の場合、ワシャワシャと水分を拭き取ると毛が絡まりやすくなります

また、自然乾燥してしまうと毛がクルクルになり、キレイに乾かないことがあります。タオルで軽く拭いた後、体全体をタオルで覆います。

次に、乾かしたい部位のタオルをめくって乾かしていきます。このとき、他の部位はタオルで覆ったままです。

Step9. 毛を乾かす(ブロー)

子犬をシャンプーする方法

シャンプーとブローはセットです。洗った後は必ず行いましょう。

一般的な乾かし方の順番は、お腹〜背中〜体〜四肢〜顔〜耳〜尻尾です。
犬種(毛質)や犬の年齢、体調などによって順番は変わりますので、乾かす際の参考にしてください。

まずは内臓を冷やさないようにお腹から乾かしていきます。特にシニア犬や子犬の場合はお腹から乾かすようにしてあげてください。

ドライヤーを動かしたり手で乾かしたりすると根元からしっかり乾かせないため、スリッカーブラシを使用して一カ所ずつ乾かしてあげると良いでしょう。

トイプードルやマルチーズ、シーズー、ミニチュアシュナウザーなどの長毛種の犬種は、毛がふわふわな仕上がりになります。

\One Point!/
ドライヤーの風を皮膚にしっかり当てながら、毛の根元から毛先に向かって乾かしていきます。それにより、半乾きや毛玉を予防できます。

近すぎるとヤケドの原因になるので、顔を乾かす時は風量を弱めましょう。また、風を正面からではなく後ろから当ててあげると嫌がらないです。

全身乾かし終えたら、冷風で乾かしましょう。乾かし残しがないか確認してみてください。半乾きの場合、皮膚炎やニオイの原因になります。

子犬のシャンプーのよくある質問

子犬どこで洗うべき?

自宅で子犬のシャンプーを行う場合、基本的にはお風呂場が良いでしょう。

小型犬で体が小さい場合は洗面台でもできますが、嫌がったり暴れたりして落下の危険があります。濡れても大丈夫なリードを蛇口につけておくなど、しっかりと対策をした上で実施しましょう。

なお、洗面台でシャンプーをする場合は、シャワーヘッドの取り外しができるタイプのほうが流しやすいでしょう。

人用シャンプーでも良い?

犬のシャンプーをする際に人間用のシャンプーは使用しないでください。

子犬は特にお肌が弱いため、子犬用シャンプーか低刺激のシャンプーで洗いましょう。

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肌が敏感な子犬のための、とてもマイルドな低刺激シャンプーです。

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リンス不要で、泡立ちが少ないので洗い流す時間も短く済みます。

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まとめ

子犬のシャンプー

子犬のシャンプーはすべてのワクチンプログラム終了後、2週間〜1カ月後に
やむなくお家でシャンプーをする場合は少なくともワクチンが1回終わってから
まずは毎日のブラッシングで体に触れられることを慣らして
人用シャンプーはNG!
子犬は体力がないので短時間で終わらせて

シャンプーは思っている以上に子犬にとって負担のかかる作業です。

体調や気候など考慮した上で行い、終わったらご褒美をあげて「シャンプーは楽しい、嬉しい」と思えるようにしてあげてください。

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