猫はパクチーを食べても大丈夫! 臭い成分は消化吸収に効果的、でもアレルギーに注意
女性を中心にブームを起こしているパクチーは、エスニック料理で使われるハーブの一種です。その人気の勢いはすさまじく、パクチー料理専門店のほか、パクチーのお菓子が登場したり、パクチーが主役の食フェスが開催されたりするほどです。このブームのおかげか、最近ではスーパーなどでもパクチーが購入できるようになり、自宅で楽しむ人も増えています。では、猫はパクチーを食べても大丈夫なのでしょうか。パクチーに含まれる成分とともに、パクチーを猫に与えるときの注意点をまとめました。
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猫にパクチーをあげても大丈夫!

パクチーに含まれる成分は、猫にとって有害なものでないため、愛猫がパクチーを食べても大丈夫です。
ただし、猫にパクチーを与えるときは、少量を細かく刻んでごはんにトッピングするなど、消化しやすいようにひと手間加えてあげましょう。
また、うまく消化ができず下痢などの症状がみられる場合もあります。そんなときは、無理にパクチーを与えないようにしましょう。
パクチーの成分
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パクチーは、「コリアンダー」「香草」とも呼ばれ、エスニック料理では薬味的存在にあります。独特の香りは好む人を選びますが、そのクセが病みつきとなり大ハマりしてしまう人も多くいます。
でも、パクチーにどんな成分が含まれているか、知っている人は少ないのではないでしょうか。パクチーに含まれる成分を詳しくみていきましょう。
ビタミンB2
糖質や脂質、タンパク質を活動するために必要なエネルギーに変換します。粘膜や皮膚を健康に保ったり、栄養の代謝を助け成長を促したりする効果があり、不足すると皮膚のかゆみや口内炎などにつながることがあります。
βカロテン
パクチーには、抗酸化作用がある栄養素「βカロテン」が多く含まれています。βカロテンは免疫力を高めてくれるので、ガンや心臓病の予防などにも効果的といわれています。もちろん、人間だけでなく猫にも同様の効果が期待できます。「目のビタミン」とも言われ、白内障の予防や角膜の健康維持に重要です。皮膚や被毛の健康状態を保つ効果もあります。
カリウム
カリウムは塩分を排出する働きがあり、血圧を維持するのに有効です。利尿作用が体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。リナロール、ゲラニオール、ボルネオール
パクチーといえば、あの独特の香りが特徴です。その正体は、リナロール、ゲラニオール、ボルネオールといわれる成分です。これらは精油の成分で、消化吸収を促す働きがあります。パクチー以外に食べられるハーブや観葉植物は?
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パクチーはハーブの一種で、観葉植物も兼ねて自宅で育てている人もいます。パクチーは猫が間違って食べてしまっても問題はありません。
しかしハーブや観葉植物のなかには、猫が食べると危険なものもあります。特に猫の場合は高い場所に置いていても、手が届いてしまう場合は多くあります。
そのため、自宅でハーブや観葉植物を育てたい人は、パクチーのように、猫が誤って食べてしまっても大丈夫なものを選ぶのがおすすめです。
猫にパクチーをあげるときは適量を
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ブームのパクチーは、猫が食べても大丈夫な食材です。
とはいえ、もともと肉食動物である猫にとって、パクチーは生きる上で必ず必要な食べ物ではありません。猫にパクチーを与える場合も、少量にしておきましょう。
またパクチーのにおいを嫌がったり、食べたあとに気になる症状がでたりした場合は、パクチーを与えないようにしましょうね。
※本記事は猫にパクチーを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。
ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。