猫は高血圧だった?影響や予防ケアなどを獣医師が解説

猫は高血圧だった?影響や予防ケアなどを獣医師が解説

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猫は、1日の大半を寝て過ごします。どちらかというとクールで低血圧なイメージが強いのではないでしょうか? しかし、実際は人間や犬に比べても興奮しやすく、高血圧になりやすい動物なのです。今回は猫の高血圧と予防ケアについて、白金高輪動物病院・中央アニマルクリニック顧問獣医師で獣医循環器認定医の佐藤が解説します。

老猫は高血圧になりやすい

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8歳以上の老猫の場合は高血圧になりやすく、初期症状(例えば腎不全を併発している場合)として、元気がなくなった、なんとなく痩せてきた、食欲が低下した、多飲多尿、嘔吐便秘、などが見られます。一見、単なる老化現象のように感じますが、高血圧が原因である可能性があるため、気になる方は動物病院で診てもらいましょう。


猫の高血圧の影響

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高血圧になると、眼、腎臓、中枢神経、心血管系と、複数の器官に影響を与える恐れがあります。これらの病変は「原発性」(一次性)か「続発性」(二次性)かに分けられますが、動物の場合は後者に分類されることが多いです。特に、猫の場合は甲状腺疾患や、腎疾患が多いように感じます(その他の原因として、副腎皮質機能亢進症、真性糖尿病、肝疾患、薬物の使用などが挙げられます)。人間の高血圧の治療は以前からおこなわれていますが、動物の高血圧症が注目され始めたのは最近のことです。高血圧をそのままにしておくと、腎不全や失明など様々な合併症を伴って、最悪の場合死に至るケースもあります。

猫の高血圧の予防ケア

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腎臓の機能は元に戻すことはできませんが、慢性腎不全専用のフードや尿毒症を改善するお薬で普通の生活ができることはあります。動物の場合は症状が解りにくいですが、早期発見できれば対応が可能です。8歳を超えたあたりからは獣医師のもとで定期的に血圧、眼圧の検査を受けるようにしましょう。麻酔もいらないので、簡単に検査ができます。治療次第で治る可能性もありますので、早期発見できるよう、こまめに観察いただいたり、動物病院で診てもらうようにしましょう。