猫の涙が多い場合に考えられる症状や原因・予防法などを獣医師が解説

猫は目に異常が生じると涙を流すことがあります。涙の量が多いと何か原因があり、その原因は大きく分けると流涙症やアレルギーなど5つあります。それぞれの症状別に考えられる病気と原因、予防法、応急処置について、白金高輪動物病院・中央アニマルクリニック顧問獣医師で獣医循環器認定医の佐藤が解説します。

猫の涙が多い場合に考えられる原因と病気

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眼への物理的な刺激がある場合

ホコリやシャンプー剤などが入ってしまった、逆さまつ毛が生えている、などが考えられます。こまめに水でホコリやシャンプー剤を流してあげて綺麗にしてあげましょう。

眼に炎症がある場合

角膜炎(感染性・創傷性)、結膜炎、眼瞼炎など、さまざまな病気が考えられます。また、猫はウイルス感染がとても多く、幼少期に患ったウイルス感染がもとで、後々その症状が再発してくることも少なくありません。また、目の内側の病気においても涙が多くなることもあります。

流涙症

目から涙が排出される管の鼻涙管が詰まり、多くの涙が目の外へあふれ出てしまう状態です。

マイボーム腺の異常

マイボーム腺腫というデキモノが物理的に目を刺激し、涙が出る場合があります。

アレルギー疾患

アレルギーにおいて涙の量が増えることがあります。

猫の涙が多い場合の応急処置・予防ケア

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眼への物理的な刺激が原因の場合は洗い流してあげると症状が治ります。(逆さまつ毛の場合は病院で抜かないといけません)。方法を説明します。

水道水で洗い流す

ストローがあれば、ストローで水道水を吸い、片側の穴を指で塞いで、少しずつ塞いだ指を外しながら、やさしく洗い流しましょう(水ではなく、人用の人工涙液やヒアルロン酸の点眼液でも構いません)。

目のまわりを温かいタオルで拭く

目に水を入れられるのを嫌がる場合には、人肌に温めたタオルを硬く絞って、目の周囲を拭いてください。
以上の応急処置を施した後、さらに眼を気にするしぐさがある場合、自分で引っ掻いて目に傷を作ってしまうことがあるため、エリザベスカラーをつけるなどして掻かせないようにしてください。

猫の涙が多い場合は目のケアを大切に

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人間と同じく、猫も目は大切な器官です。日頃からケアを行い、異変を感じたらすぐに動物病院で診てもらうようにしましょう。