【獣医師執筆】猫はしらすを食べても大丈夫!栄養成分と与える際の注意点を解説
猫はしらすを食べても大丈夫です。愛猫のご飯のトッピングに釜揚げしらすを、という方もいるかもしれませんが、与えるときには気を付けたいこともあります。そこで、しらすに含まれる成分とともに、与えるときの注意点などを解説します。
猫はしらすを食べても大丈夫
猫はしらすを食べても大丈夫です。しらすは加工する際に塩を添加していることが多くあり、塩分には注意が必要です。猫にしらすを与える際は無塩しらすを選んでください。
与えていい量
しらすを総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。猫が食べて大丈夫なしらすの栄養成分
自宅でしらすを食べるときは、加工品を購入してくる場合がほとんどだと思います。釜揚げしらすや干ししらすのように加工された商品は、メーカーにより成分が少しずつ異なります。そのためそこで、ここでは基本となる生のしらすの成分を紹介します。
しらすの成分(生、100gあたり) | |
---|---|
エネルギー(kcal) | 76 |
水分(g) | 81.8 |
たんぱく質(g) | 11.4 |
脂質(g) | 1.3 |
炭水化物(mg) | 0.1 |
ナトリウム(mg) | 380 |
カリウム(mg) | 340 |
カルシウム(mg) | 210 |
リン(mg) | 340 |
コレステロール(mg) | 140 |
ナトリウムとカリウム
カリウムとナトリウムはバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして体内の恒常性を保つ働きがあります。カルシウム
別名「天然の精神安定剤」とも呼ばれているカルシウムは、骨や歯を丈夫にするだけではなく、神経や筋肉の活動を円滑に進むようにサポートをする役割をします。干物で骨ごと食べることができるシシャモは、特にカルシウムを摂取しやすい食材といえるでしょう。リン
リンは歯や骨を丈夫に保ったり、神経や筋肉を正常に保ったりする効果があります。コレステロール
人間の場合、動脈硬化など生活習慣病の原因の一つにもなるコレステロール。悪者のイメージがありますが、過剰摂取に気を付ければ問題はありません。むしろ、カルシウムやミネラルの吸収を促進するビタミンDを生成したり、性ホルモンの原料になったりと、猫にとって欠かせない成分です。猫にしらすを与える際は最低限に
しらすは猫が食べても大丈夫です。ただし、猫のために塩分控えめのしらすを用意してあげてください。
獣医師相談のインスタライブ開催中!
ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
アカウントをフォローする