犬の狼爪(ろうそう)とは?ケアの仕方や手術の必要性について解説

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野生の頃の名残りといわれている「狼爪(ろうそう)」。狼爪は通常、犬の前足や後ろ足の内側に生えていますが、生えていない犬もいます。今回は、この狼爪が犬にとってどんな役割をしているのか、手術で切除すべきなのか、日頃のケアの方法など、犬の狼爪にまつわることを紹介します。

犬の狼爪(ろうそう)とは?

狼

犬の足には肉球があり、基本的に指は4本あります。狼爪とは、犬の足の裏よりも少し上の位置にあるもので、人間でいう親指のような存在です。

前足にはすべての犬種が狼爪を持っていますが、後ろ足の狼爪は生えない犬もいるようです。

狼爪の役割

前足の狼爪は、食べ物を支えながら食べるために使い、後ろ足の狼爪は滑りやすい岩場を登り降りする際に使っていたと考えられています。

犬が狼だった頃の名残でもある狼爪は、野生で生きていく上で必要なものですが、現代では使用頻度の少ないパーツになっています。

犬に狼爪がない場合

愛犬に狼爪がない場合「生まれつきない」か「切除された」かのどちらかです。

狼爪は、皮膚が柔らかく手術がしやすい子犬のうちに、ブリーダーの判断で切除されることがあります。

犬の狼爪に関する美容的観点

日本にはJKC(ジャパンケネルクラブ)による、繁殖指針となる「犬種標準」があり、ブリーダーが「犬種標準」に合わせることを選択すると、犬種によって獣医師による切除が行われます。

犬の狼爪(ろうそう)は切除すべき?

爪

狼爪がある・ない自体は犬にとって有害ということではありません。愛犬のリスクにならなければ切除しないほうが無難といえるでしょう。

犬の狼爪によるリスク

普段使わない分伸びやすく、犬にとっても飼い主さんにとっても怪我につながる恐れがあるということが挙げられます。

特に、現代は室内で暮らす犬が多いため、家の中でカーペットや毛布などの布類に爪を引っ掛けてしまう危険もあります。

犬が狼爪を痛がる場合

狼爪が伸びすぎたり、正しいケアができてなかったりして痛がる犬もいます。また、痛がりはせずとも、ぶらぶらと狼爪がとれそうになる犬もいます。

その場合、獣医師さんに早急に相談しましょう。

犬の狼爪(ろうそう)の手術

エリザベスカラーをする犬

簡単な手術ではありません。狼爪の切除手術を行う場合、全身麻酔のもと手術が行われます。

手術費用に関しては犬の年齢や状態によって変わるため、動物病院にてご確認ください。

子犬の場合

子犬の頃は、狼爪も柔らかく手術で切除する時の犬の負担も軽いとされています。

狼爪だけの手術ではなく、同時に避妊・去勢を行われることが多いでしょう。

成犬の場合

成犬になってから手術する場合、狼爪も硬くなっているのでその分犬の負担も大きくなります。犬の狼爪の手術を考える場合は、まずは動物病院に相談してみましょう。

犬の狼爪(ろうそう)のケア・切り方

爪を切られる犬

狼爪を残す場合は、爪切りなどでのこまめなケアが必要です。伸び過ぎると折れやすくなり、巻き爪になることもあります。

狼爪のケアに関しては、基本的には通常の爪切りと変わりません。少しずつ慎重に切っていき、血管を傷つけないように注意しましょう。切っているときは爪の断面の色に注目し、色が変わったらやめましょう。

爪切りの後は、爪やすりで形を整えて、角をとってあげるとより怪我をしにくくなります。

爪切りが苦手な犬や暴れてしまう犬など、なかなかうまく切ることができない犬の場合は、動物病院でケアしてもらうことをおすすめします。


犬の狼爪(ろうそう)はケアが大切

仰向けになる犬

狼爪は現在はあまり使われていないパーツです
狼爪がない場合「生まれつき」か「切除された」かのどちらかです
狼爪はあってもなくても、基本的に害はありません
狼爪はこまめなケアが大切です

狼爪自体は犬にとって害のあるものではありませんが、狼爪が怪我の原因になることもあります。他の爪と違って自然に削れることがないため、こまめなケアをしてあげましょう。