猫がお腹を見せるときの気持ちとは? 噛みついてくる理由などを紹介

猫がお腹を見せるときの気持ちとは? 噛みついてくる理由などを紹介

猫がゴロンとお腹を見せて寝転がる様子はとても可愛らしいものですね。猫のお腹はふかふかで柔らかそうで、つい触ってみたくなるものです。しかしそのお腹をモフモフしようと思ってうっかり触ってしまうと、急に怒ってガブリと噛みつかれたり、引っかかれたりすることもあります。撫でようとすると怒るのに、なぜ猫はお腹を見せるのでしょうか。猫がお腹を見せるときの気持ちと、撫でようとすると噛んでしまう理由を解説します。

猫がお腹を見せる理由

お腹見せる猫

犬がお腹を見せるときは、「服従」や「降参」という意思表示のときであるとされています。しかし猫は服従の意味でお腹を見せているわけではありません。

お腹を見せるのは降参の意味ではない

犬が相手に対する服従の意味でお腹を見せることがあるのに対して、猫はそのような意味でお腹を見せることはありません。

犬は群れで暮らす習性があるため、上位の者やリーダーに対して従うという習性があります。しかし猫は、現在では人間と一緒に暮らし、場合によっては複数の猫と一緒に暮らしていることもありますが、基本的には単体で暮らす動物です。

そのため群れでの序列や上下関係といったものに縛られることはありません。猫がお腹を見せたとしても、そこには「あなたに従いますから、うまくやりましょう」といった意思表示はないのです。

安心している

猫がお腹を見せるのは、安心しているときです。家の中など自分のテリトリー内で、何の危険も及ぶ心配がない場所にいるときに安心してお腹を見せているのです。

家ではへそ天で寝ている猫ちゃんも、苦手な病院など行ったときそのような行動をすることはないでしょう。

信頼している

お腹を見せることに「服従」の意味はなくとも、「信頼している」という意味はあるでしょう。

飼い主さんや、一緒に暮らしている猫のことを信頼していれば、急所であるお腹をコロンと見せても危険や脅威を感じないのです。

甘えている

猫がお腹を見せてゴロゴロとのどを鳴らしたり、クネクネしたりしながらじっと飼い主さんを見つめてきたら、それは甘えたいという気持ちのときです。

子猫は母猫に対して、甘えたかったり、かまって欲しかったりするときにお腹を見せて足をバタバタさせたりして母猫の注意を引きかまってもらおうとします。

飼い主さんと猫との関係は、親子の関係に似ているといわれています。猫にとって飼い主さんは親のような保護者です。そのため子猫のような気持ちになってお腹を見せて、飼い主さんに甘えているのです。

かまってほしい

猫は自分に注目してほしい、かまってほしいというときもお腹を見せることがあります。

筆者の愛猫は、悪いことをして筆者に無視されると、走ってきて前に回り込んで寝転び、お腹を見せてクネクネしながら甘えた声で鳴いてきます。

猫は1人で過ごしたいときもありますが、無視されるのは嫌なので、まかって欲しいアピールでお腹を見せてくるのです。

お腹を見せた姿を日頃、「かわいい」と誉めていると余計にそのような行動をとるようです。筆者の愛猫は完全に筆者の好みをわかったうえで行動しているように思えてなりません。

警戒心を解いて欲しい

相手に警戒心を解いて欲しいとき、一緒に遊んで欲しいときにお腹を見せることもあります。筆者は保護活動をしているのでたくさんの猫と一緒に暮らしていますが、新しく保護したり、里親さんに譲渡したりとメンバーは入れ替ります。

大人の猫が特に子猫に対して、お腹を見せることがあり、それは「怖くないよ」とか「一緒に遊ぼう」などといった意思表示でそうしているようです。

もちろん、まったく知らない相手に対してお腹を見せるという行動は危険なので、相手に脅威を感じず、自分が仲良くしたい場合にのみコロンとお腹を見せることがあるようです。

暑いとき

猫がヘソ天で寝ている姿を見るのは夏が多いですね。夏場でフローリングにヘソ天で昼寝をしている場合などは暑いので熱を逃がすために、お腹を出して寝ているのです。

暑いときにお腹を見せて寝るときも、危険な場所ではいくら暑くてもこのような行動はできません。完全に安心な場所であると思っているからこその行動なのです。

猫がお腹を見せてくるのに触ると怒るのはなぜ?

お腹を見せる猫

お腹を見せてかわいい声で「ニャー」と泣きながらクネクネしている様を見ると、とても可愛いですし、ついつい触ってみたくなりますが、実際触ると怒られることがありますね。

猫にとってお腹は急所

猫にとってお腹は、もし攻撃されてしまえば簡単に命を落としてしまう危険性が高い箇所であり、急所です。

腹部には骨がなく、皮膚のすぐ下には内臓が詰まっており、攻撃に対しては非常に弱い場所ですね。そのため、いくら信頼している相手であっても、実際にお腹を触られるのは嫌がることが多いのです。

お腹を見せることよりも、実際に触られてしまったときのほうの恐怖は大きいでしょう。

触られるのを嫌がる子が多い

猫は自分からお腹を見せても、触られるのは嫌という子は少なくありません。かわいさに誘われて、つい触ってしまったら噛まれたり、引っ掻いたりされたという経験がある人もいるでしょう。

人間的には「自分でお腹を見せているくせに触ったらダメなの?」と思いますが、猫にとっては恐怖を感じることなので、どんなに信頼している飼い主さんでも嫌がる子は少なくありません。

筆者の愛猫にも、お腹を見せてクネクネしながらかまってアピールをしてきても、絶対にお腹を触られるのは嫌という子がいます。

どんなに好きな相手でも、自分が嫌がることをされたら、信頼を失いますね。愛猫がお腹を触ることを嫌がるようであれば無理に触らないようにしてあげましょう。

少数派ですが「お腹を触らせてくれる、お腹を撫でられるのが好き」という猫ちゃんもいます。このようなタイプの子は非常に人懐っこい子であったり、おおらかな性格であったりすることが多いようです。

筆者が保護している子猫の中にも病院に行った際に診察台の上でお腹を見せて、看護師さんたちにたくさん触られている子がいてびっくりしたという経験があります。

このような子はとても可愛いですが、危険の認識レベルが低いともいえるので、絶対に外に脱走させてはいけないタイプでしょう。

お腹を触ってひっかかれないようにするには

猫

嫌がる子のお腹を無理に触らないほうが良いと筆者は思いますが、実はお腹を触ることができると健康チェックができるというメリットがあります。お腹を触ることができれば、腫瘍などに早期に気がつくことができるでしょう。

猫にお腹を触ることに慣れてもらうには、いきなりヘソ天状態の猫のお腹を撫でたり、触ったりするのではなく、まずは脇腹から始めるようにしましょう。

猫がゆったりと横になっているときや、寝ぼけているときに優しく猫の脇腹を撫でるようにしてあげます。お腹に触られるのが嫌な子は、脇腹でも嫌がる場合があります。

嫌がったらすぐに止めるようにし、優しく猫が気持ちよく感じるように撫でてあげるようにしましょう。

脇腹を撫でさせてくれるようになったら、少しずつお腹のほうも慣れていくようにします。お腹をなでられることに慣れてくると撫でられることへの恐怖を感じなくなってきます。

中にはお腹を撫でられることが気持ち良いと感じて好きになる子もいます。ただ、お腹を触らせてくれるかどうかは、その子の性格によるものなので、とても怖がりの子やどうしても嫌だという子には無理にしないようにしてください。

「見てもいいけど触っちゃだめ!」な気持ちを理解しよう

猫のお腹は急所であるために、猫が自分からお腹を見せてゴロゴロご機嫌な様子をしているからといって、必ずしも触ってもいいという意思表示ではありません。

見ていると可愛くてついついモフモフしたくなるのですが、猫は「見て欲しいけど触って欲しくない」と思っていることを理解してあげましょう。

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