猫が髪の毛を噛んだり舐めるのはなぜ?誤飲をして吐いた場合の対処法も解説
噛んだり、舐めたり、猫が自分の髪の毛にじゃれてくる姿は可愛いですよね。噛まれたりひっかかれたりしてもついつい我慢してしまう、なんてこともあるかもしれません。そんな猫の髪の毛に対する行動にはどんな意味があるのでしょうか。すぐにやめさせるべきなのでしょうか。今回は猫が髪の毛を噛んだり舐めたりする理由と注意点をお伝えしていきます。
猫は髪の毛が大好き
猫は髪の毛が大好きなのです。もともと猫は親子や仲間同士でグルーミング(毛づくろい)をします。グルーミングは愛情表現・仲間意識を表す行動です。
猫が人間の髪の毛を噛んだり舐めたりする行動はグルーミングの一種といえるでしょう。また、猫は嗅覚が敏感ですから匂いに対して愛情を感じることがあります。
猫が飼い主さんの髪の毛を好きな理由
人間の髪の毛は頭皮に近く、匂いを強く発します。猫にとっては強く飼い主さんの匂いを感じる場所になりますから、より愛着を感じるのかもしれません。髪の毛に猫が好きな食べ物の匂いやハーブ系のシャンプーの匂いがついていたりするとさらに狙われやすくなりますよ。
また、長い髪の毛が揺れる様子は猫の好きな動くおもちゃのように好奇心を掻き立てるものがあります。シャリシャリとした食感も魅力的のようです。
加えて大好きな飼い主さんの匂いがするのですから、いつの間にかすりすり、かじかじと夢中になってしまうのでしょう。
猫が髪の毛を噛んだり舐めたりする時の注意点
髪の毛の誤飲
猫が髪の毛を噛んでいるうちに、うっかり誤飲してしまうことがあります。猫は髪の毛を消化することができないので消化器官に悪影響を与えてしまう可能性もあるのです。少量の髪の毛であれば、吐き出したり、便と一緒に排泄することができますが、大量に誤飲してしまったり、苦しそうにしていたりする時はかかりつけの動物病院に相談しましょう。
シャンプーや整髪料
髪の毛には猫にとって有害なものがついている場合があるので注意が必要です。例えば、お風呂上がりで流しきれていないシャンプーやリンス、普段使用している整髪料、コロン、アロマオイルなどは人間にとっては無害でも猫が舐めると危険です。
ケガなどのトラブル
猫が髪の毛を噛んだり引っ張ったりすることに夢中になりすぎてしまうと、力が強くなってしまい、飼い主さんの髪の毛が抜けてしまったり、ケガをしてしまったりすることがあります。また、ピアスやイヤリング、ネックレスなど髪の毛の近くにあるアクセサリーにも注意が必要です。
猫がじゃれることでアクセサリーと髪の毛が絡まってしまったり、猫の爪に引っかかってしまったりする可能性があります。猫が髪の毛とじゃれようとしてきたら、アクセサリー類は外すようにしましょう。
猫に髪の毛を狙われた時の対策
髪の毛の匂いを変える
猫は飼い主さんの体臭に安心感を抱きます。汗をかいた時は特に頭に匂いがこもりやすいのでできるだけ猫と接する前にシャワーを浴びて髪を洗うようにしましょう。食後など猫が好きな食べ物の匂いが髪についてしまった時も同様の注意が必要です。シャンプーを猫が嫌う柑橘系に変えてみても良いかもしれません。
髪の毛をまとめる
髪の毛が長い方は、猫と接するときはまとめてしまったほうがよいでしょう。帽子をかぶってしまっても良いですね。お風呂上りは特に猫に髪の毛を狙われやすいので、タオルで髪を覆ってまとめてしまうのも良いでしょう。
おもちゃなどで興味をそらす
髪の毛に似た形状・動きのおもちゃを与えることで猫の興味を髪の毛からそらしてあげましょう。猫が髪の毛のシャリシャリとした食感を気に入っている場合は猫草やおやつなど食べ物で代用するのもおすすめです。こまめな掃除
髪の毛には飼い主さんの匂いがしみついていますから、猫が床に落ちているものに反応してしまうこともあります。飼い主さんが見ていないところで髪の毛を誤飲してしまわないように、こまめなお掃除を心がけることも大切です。特に髪の毛が落ちやすい洗面所や排水溝の近くなどは注意が必要です。
猫が髪の毛を誤飲することに注意
ただ、誤飲の危険や猫にとって有害なものを舐めてしまう可能性もあるので十分な注意が必要です。無理に髪の毛で遊ぶことをやめさせる、というよりも猫の興味を髪の毛から他のものにそらしてあげると良いでしょう。
おもちゃを使って遊ぶなど髪の毛で遊ぶ以外のコミュニケーションの機会を増やしていくことで、猫もストレスを溜めずに飼い主さんと愛情確認ができますよ。