【トレーナー直伝】犬が来客時に吠えるのはなぜ?噛む場合の対処法やしつけ方を動画で解説
問題行動の一つでもある愛犬の来客時の吠えは、来客者と飼い主さんだけでなく、地域住民の方へも影響範囲が及ぶ問題です。チャイムやインターホンに反応して吠える犬の気持ちを知って、飼い主さんも犬も気持ちよく生活できるようにしましょう。今回は、犬が来客時に吠えてしまう理由や、警戒している場合と喜んでいる場合で異なる対処方法を紹介します。
犬が来客に吠えるのはなぜ?
犬が来客に吠える理由は大きく分けて二つあります。
警戒吠え
来客時に吠える原因の一つが警戒吠えでしょう。知らない人が自分のテリトリー(縄張り)に入って来ようとしていることへの警戒から吠える行動につながります。宅配便や回覧板など用が済んだら帰る来客が多いと、犬は「吠えたらいなくなった」という成功の学習をしてしまいます。すると、吠えるという行動はどんどんエスカレートしていくようになります。勢い余って噛む場合もあります。
興奮吠え
来客時に吠える原因の二つ目が興奮吠えです。人が来ることが嬉しくて「早く遊んでほしい」「早く撫でてほしい」という期待感から吠えてしまう犬もいます。勢い余って噛む場合もあります。興奮吠えは、犬同士や飼い主さんと遊んでいる時に嬉しくて興奮した気持ちから吠えという行動に出ることがあります。反対に、怒りで興奮して吠えることもあるため、判断を間違えないようにしましょう。
ちなみに、犬がしっぽを振るのも「興奮しているとき」です。嬉しいときだけではありませんので、気を付けましょう。
犬の来客に吠える場合の対策としつけ方
警戒吠え・興奮吠えはそれぞれ対策が異なります。理由別に方法を紹介します。
警戒吠え対策
1. クレートトレーニングを行う
クレートトレーニングを行い、犬の行動範囲を狭めましょう。フリーにしていると、犬にとって守らなければいけないテリトリーの範囲が広がってしまうため、警戒吠えが出やすい環境になってしまいます。
クレートなど犬が安心できる場所に入ってもらい、クレートの上から大き目のバスタオルなどで覆うことで、守るべき場所が限定されるので吠えにくくなります。
2. 吠えなくていい経験をさせる
「吠えたらいなくなる」という犬にとって成功経験が、吠えを強化させているため「吠えなくてもいなくなる」という経験を増やしてあげます。できれば来客が来る前(チャイムやインターホンがなる前)から、おやつで気をそらしてあげます。
おやつを食べている間は、吠えることができませんので、普段は食べないような特別なおやつ(ゆでたささみなど)を利用しておやつへの執着を高めてあげます。
そして、来客者が帰った後もたくさん褒めてあげましょう。とにかく「怖くないこと」「吠えなくても大丈夫」なことを根気強く教えてあげることが大切です。
興奮吠え対策
ここでの「興奮吠え」は、お客さんが来てくれてうれしいものと仮定した場合の対策を挙げます。1. 無視をする
犬にとっては「早く触ってほしい」「早く遊んでほしい」という期待で溢れています。吠えている最中に、構ってあげることは犬にとってご褒美となり「吠える」という行動を強化することになります。吠えをやめさせたいのであれば、お客さんにも協力してもらい、吠えている間は無視をすることが有効です。
「触らない」「遊ばない」はもちろんですが「目を合わさない」ことも重要です。犬が吠えやんだら、犬を興奮させないようにゆっくりとした動作で撫でたり、優しく話しかけてあげてください。
もし、構ってあげることでまた、興奮してしまい吠えてしまったら、再び無視をします。これを繰り返すことで、犬は自分でどうしたら構ってもらえるかを考え、学習していきます。
2. クレートに入れておく
警戒吠え同様に、落ち着くまではクレートに入れておくというのも方法の一つです。お客さんも用があって来ているはずなので、用事が済んだ後で遊んでもらうといいでしょう。
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犬が来客に吠える場合は悩まず頼ることも大切です
犬が来客に吠える場合「警戒吠え」か「興奮吠え」の可能性が高いです
警戒吠えにはクレートトレーニングが有効です
興奮吠えには無視が有効です
「犬の吠え」は問題行動とされることが多く、飼い主さんだけでなく近所の人が頭を抱えるというケースもあります。
一人で悩まないで、獣医師やトレーナーに相談することから始めてもいいでしょう。
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