猫の手だけでも魅力的な写真に!? 光と余白を生かして愛猫をかわいく♪【猫の写真の撮り方】

猫の魅力を最大限に引きだすカメラマンたちにその技を披露していただく連載「猫の写真の撮り方」。今回は、「光と余白」がテーマです。外に出る機会が多い犬と違って、猫はほとんどが室内飼い。どうしても猫が中心の単調な構図になりがちです。そこで今回は、愛猫スワ(soie)くんの写真で人気のインスタグラマー「@_soie_」さんに、光と余白を生かした写真の撮り方をお聞きします。

自分だけの「世界観」をつくる

@_soie_さんは都内で旦那さまと猫のスワくんの2人と1匹暮らしをされています。インテリア関連のお仕事をされているとのことで、シンプルながらも洗練されたご自宅のインテリアも目を引きます。

スワちゃんとの出会いは、ずっと猫と暮らしたいと言っていた旦那さまが、とあるマンチカンの動画を見つけたこと。その可愛さに心奪われてブリーダーさんからお迎えしたとのことです。

お名前の「スワ(soie)」は、フランス語で「絹」という意味があるそうです。写真からも伝わってくるスワちゃんの真っ白でシルクのようにキレイな毛並みにピッタリのお名前ですね。

スワくん
撮影:@_soie_さん

「白と黒とグレーの家と、猫」という世界観

@_soie_さんのInstagramを見るとすぐに分かるのが統一された色味です。単なる偶然かと思いきや、そうではないのです。

「プロフィールページへ来てくれた人に、自分の世界観が伝わるよう意識して投稿しています。特に上段の6枚はプロフィールページへ来て最初に目に入るので、同じ構図が連続して表示されないようにしています」

たしかに、プロフィール画面を見るということは、その人がどんな写真を撮っているのか知りたくて訪れることもあるので、開いた瞬間に世界観が伝わりやすいですね。

たくさんの「いいね!」よりも、作品集をつくりたい。そんな思いで投稿されているそうです。

@_soie_さんのInstagramアカウントページ画面キャプチャ

知識がなくても大丈夫! 撮影はコンデジで

撮影機材について聞いてみると、2017年頃から一眼カメラで撮るようになったとのこと。ご友人に勧められたキヤノンの「PowerShot G1 X Mark II」というコンパクトデジカメを購入し、撮影した写真データをWi-Fiでスマホへ移し、スマホからInstagramへ投稿という流れだそうです。

あんな素敵な写真を撮るからには高い一眼レフカメラを使っているのだろうと想像しますが、意外にも@_soie_さんが使っているのはコンパクトデジカメ。「私もよく分からなくて、今でも背景ボカシとシャッター速度の機能を使うくらいで、あとはスマホへ移した際に若干の明るさ調整をする程度なんですよ」と話します。@_soie_さんの撮影する素敵な写真のポイントは、機材とは別のところにありそうですね。

撮影は午前中の自然光の中で

お話を聞く中で少しづつ見えてきた@_soie_さんの世界観をベースとした撮影ノウハウ。愛犬はなと暮らす筆者も、少しでも撮影スキルを盗んでもっと可愛く撮りたいと思って今回の取材を楽しみにしていました。

@_soie_さんのInstagramの写真はどれも色味が統一されているので照明などで気をつけていることがあるか聞いてみると、「世界観を崩さないよう、午前中の自然光で撮影するようにしています」とのこと。オレンジの電光などで撮影すると色味が変わってしまうので、意識的にそうしているのだとか。言われてみるとたしかに夜の写真が見当たりません!

光と猫

余白を意識した構図

@_soie_さんの撮る写真には、余白が多く取り入れられています。「アップよりも、空間があってその片隅に猫がいるという構図が好きなのです」とのことでしたが、あえて空間を作ることで、スワちゃんの可愛らしいフォルムをより感じられます。

@_soie_さんは、ハッシュタグ「#余白と猫」をつくり、コレクションしています。皆さんもぜひ投稿してみてください♪

余白と猫

可愛いのは顔だけじゃない

@_soie_さんのInstagramの特徴の一つが、絶妙に切り取られたパーツ写真。顔のアップでもなく、全身の写真でもなく、パーツに焦点を当てた写真は、どれもスワちゃんの魅力を最大限に映し出しています。

どの写真も@_soie_さんのスワちゃんへの愛が伝わってくるようにモフモフの毛並みや柔らかそうな質感を想像できますが、どんな思いで撮影しているのか聞いてみました。

マンチカンという猫の特徴を表現したいと思って、短い脚だったり、地面に付きそうなお腹だったり、ピンクと黒の肉球だったりを撮るようになりました」

チャームポイントに焦点を当てることで、その部分を大きく映し出すためモフモフな毛並みがダイレクトに伝わってきますね。

パーツ写真1

パーツ写真2

パーツ写真3

日常を取り入れて写真に変化を

単調になりがちな猫ちゃんの写真も、小物を上手に使うことでいつもと違う1枚になります。

@_soie_さんいわく、「例えば、新聞を読んでいる私の視界に入ろうと新聞の上に猫が乗ってきたり、お気に入りのマニキュアを並べていると気になって様子を見にきたり。そういう瞬間を逃さずに撮影することで変化が出せると思っています」とのことです。

たしかに、ついつい猫だけに意識が集中してしまいがちですが、「自分の日常×猫」と考えると撮影の幅が広がりそうですね。

「スーパーの買い物袋×猫」「新しく買った服×猫」「紐でしばった古本×猫」など身近なところにも小道具として使えるものはけっこうありそうですね。

日常と猫1

日常と猫2

日常と猫3

猫の写真の撮り方、ポイントは3つ!

ここまでのお話を以下にまとめます。

  1. 世界観=テーマを決める
  2. 午前中の自然光を生かして
  3. 大胆に余白をとることでアート作品のような仕上がりに

いかがでしたでしょうか? Instagramはネットの中の世界ですが、アルバムをつくるような気持ちで気楽に楽しめたら良いですね。

自分なりの「世界観」を決めたら、それ以外は難しく考えずに愛猫を撮影してみてください♪

取材を受けてくださった@_soie_さん、ありがとうございました!