猫がストーカーみたいについてくるのはなぜ? 理由や気持ちを解説

猫ちゃんが飼い主さんの後をどこまでもついてくることを「ストーカー」や「後追い」と表現することがあります。ついてくるだけではなくてトイレの前やお風呂の前で、出待ちしていることもありますね。飼い主さんとしてはそのような猫ちゃんの行動はとても可愛らしく思えるのではないでしょうか。「猫はひとりが好き」などとよくいわれますが、ストーカーといわれるほど飼い主さんの後をついていってしまうのはなぜなのでしょうか。理由や気持ちを解説します。

猫がついてくる理由

足元に転がる猫

猫が飼い主さんの後を追ってしてしまう理由や気持ちを解説します。

飼い主さんが大好きだから

猫ちゃんが飼い主さんの後をついてまわるのは、飼い主さんといつも一緒にいたい、飼い主さんが大好きという気持ちが、もちろん一番大きい理由でしょう。猫は人間に気を使ったりしたりしないので、嫌いな人にはくっついたりしません。飼い主さんが大好きだからこそ後をつけてしてしまうのです。

子猫の気持ち

飼い主さんと猫の関係は保護者と子供の関係に近いといわれています。猫にとって飼い主さんは可愛がってくれて面倒みてくれる親のような存在です。子猫は本来はずっと母親と一緒にいますね。母親代わりの飼い主さんの後どこにでもついていってしまう猫ちゃんは、まだまだ子猫の気分が強いのかもしれません。

目に入る場所にいて欲しいから

前述したとおり、飼い主さんは猫の世界を構成する大切な1ピースです。そのため猫は目に入る場所に飼い主さんにいて欲しいのです。ストーカーのようにずっとついてくるというのでなくても、飼い主さんが別の部屋に行って作業や掃除をしているといつの間にか猫もいるという経験がある方もいるのではないでしょうか。

筆者も猫トイレの掃除などをしているといつの間にか猫たちがその部屋に集まっているということがよくあります。集まってきたからといって特にからんできたりすることもない様子を見ていると、筆者が目に入るところにいることで安心しているんだなと感じます。

何かいいことがあることを期待している

飼い主さんの後をついて歩くのは、何かいいことがあることを期待しているのかもしれません。飼い主さんと一緒にいるとごはんやおやつがもらえたり、遊んでもらえたりしますね。そういう楽しい経験をしたことが、猫ちゃんが飼い主さんの後をついて歩く理由になっている場合もあるでしょう。

かまって欲しい

飼い主さんの後をついて歩くのは何か要求があるときかもしれません。特に、ついてまわりながらニャーニャー鳴くときは、お腹がすいたという要求か、かまって欲しいという気持ちからのようです。猫ちゃんは飼い主さんが他のものに気をとられていると、自分の方を見てもらいたくなるので、忙しいときに限ってついてまわるということが見られます。忙しさにかまけて無視していると、背中に乗ってくるという強硬手段に出る子もいます。

猫はひとりでも平気じゃないの?

猫
猫の祖先はリビアヤマネコで、群れではなく単体で生活する動物です。人と暮らすようになってからもその習性は受け継いでいますので、犬のように家族を群れとみなしたり、飼い主さんのいうことを忠実に聞いたりするなどという行動は見られません。

しかしイエネコとして長く人間と一緒に暮らしていますから、人や他の猫が近くにいる環境で生活するのが当たり前になったのでしょう。猫同士であってもちゃんとお互いの距離感を保って共存することができますし、中には兄弟のように仲良くすることができる子たちもいます。

人との暮らしが長い犬に比べれば猫にはまだまだ野性味が受け継がれていることは確かですが、現在のペットとして暮らしているイエネコたちの中には、飼い主さんや一緒に暮らす他の動物を特別な存在と認識して愛情を抱く子も増えてきているのかもしれません。

飼い主さんと同じ空間にいることが好き

猫はひとりが好きとよくいわれますが、ひとりが好きというよりもたまにひとりで過ごすことを好むといったほうが正しいでしょう。前述したようにイエネコはひとりで生活するのではなく飼い主さんと一緒に生活するのが当たり前です。猫は自分がしたいようにする動物なので、ときには飼い主さんが可愛がろうとすると逃げ出すこともあるかもしれません。しかしたとえベタベタしなくても、飼い主さんと同じ空間にいることを好みます。

現在では室内飼育が推奨されていますが、一昔前までは放し飼いが普通に行われており筆者の実家でも猫を放し飼いにしていました。当時の猫は、筆者の父が農作業している横で穴を掘ったり、虫を追いかけたり、ひなたぼっこしたり……。直接父にかまってもらったり、ちょっかいを出してきたりしなくても父と同じ空間にいることが好きだったのでしょう。

これは筆者の実家の猫に限った話ではなく、ほかの方からも耳にする話です。猫にとっては飼い主さんの存在も猫の世界を構成するうえで、欠くことのできないものなのではないでしょうか。

ストーカーしやすい猫とは

子猫

ストーカーしやすい猫はいるのでしょうか。

子猫

猫がついてくる大きな理由は飼い主さんへの愛情からです。子猫は保護者である飼い主さんとずっと一緒にいたいと思う気持ちが強い時期ですから、どこにでもついてまわります。

子猫が後をついてくるときに注意してほしいことがあります。子猫は特に後追いしやすいので、いつも気に留めておいて、ドアを閉めるときには必ず後ろに子猫がいないかどうか確認してから閉めるようにしましょう。小さい子猫がドアに挟まれて下半身不随になってしまう、最悪の場合は命を落としてしまうという事故も実際に起こっています。

甘えっこ

甘えっこは飼い主さんと一緒にいたい、かまって欲しいという気持ちが強いので後をいしやすいでしょう。

ストーカーが過ぎるときは分離不安の可能性も

気持ちよさそうな猫

猫ちゃんのストーカー行為が行き過ぎるときは、分離不安の可能性もあります。

分離不安の症状

猫の分離不安とは飼い主さんと少しでも離れると精神的に不安定になり、パニックを起こしてしまうという症状のことです。飼い主さんの後をついて歩くことは通常は異常なことではありません。しかしそれが過剰で以下のような行動が見られるようであれば、分離不安の可能性もあります。

  • 大声で鳴き続ける
  • 帰宅してみると家の中が荒れている
  • 過剰なグルーミング、足などをかじる自傷行為が見られる
  • トイレの失敗


分離不安を発症させないために

分離不安を発症させないためには以下のことに気を付けましょう。
  • 猫を構いすぎない
  • お留守番は短い時間から慣れさせる
  • 出かけるときに大げさに別れを惜しまない(あっさりを出かけましょう)
  • 留守中の猫が居心地がいいように環境を整える
  • 他のストレスがある場合は取り除くようにする
一度分離不安を発症してしまうと、改善するのは根気が必要です。獣医に相談しながら改善に努めることをおすすめします。

飼い主さんのそばは安心する

猫ちゃんが飼い主さんをの後をついて歩いてしまうのは、ほとんどの場合はその方が安心するからです。特に昼間お仕事に行っている飼い主さんをおうちで待っていれば、帰ってきた飼い主さんとスキンシップとをとりたくなるのは当然です。忙しくても猫ちゃんの甘えたい・安心したいという行動であることを忘れずに応えてあげて欲しいと思います。

後をついてくる以外に問題行動が目に付くときは、放置せずに一度専門家に相談してみてください。

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