猫がアンモニャイト(ニャンモナイト)になるのは寒いから? その理由や気持ちを解説

猫がくるりとまん丸になっている様子を「アンモニャイト」もしくは「ニャンモナイト」と呼んだりします。アンモニャイトは寒くなる秋から冬にかけて目撃されることが多いようです。なぜ猫はこのような姿勢を取るのでしょうか? 今回は、猫がアンモニャイトになる理由や、そのときの気持ちを解説します。

寒い季節に現れるアンモニャイトとは

アンモニャイト

猫好きさんの間でよくいわれるアンモニャイトとは一体どんなものなのでしょうか。

アンモニャイトは猫の寝相の一つ

アンモニャイトとは猫の寝相の一つで、頭や尻尾まで全て含めてほぼまん丸になっている姿をいいます。ぐるぐるとちょっと渦を巻いているようにも見えますので、その様子がアンモナイトに似ているということでアンモニャイトと呼ばれているのです。ほぼ円形になって寝ているその姿はとても可愛らしいので、猫好きさんの間では「ごめん寝」と並んで人気のある寝姿です。


本物のアンモナイトとは

アンモナイト

猫の寝姿が似ているとされるアンモナイトの姿は、よく教科書に載っていますね。アンモナイトは巻貝のようならせん状の殻を持っていた生物で、殻を持っていますが軟体動物に分類されます。約4億2000万年前から生存していたと考えられており、約6550年前の白亜紀に全滅したとされているので現在は化石でしか見ることができません。

生きていた頃の想像図では、殻からまるでイカのような長い複数の足が出ている姿なのですが化石で残っているのは渦巻き型の平たい殻の部分なので、そのくるくると巻いた姿が、猫が丸くなって寝る姿に似ていて例えられているのです。猫が丸くなってできる模様も本物のアンモナイトと似ているかもしれませんね。

寒いときによく出現する

アンモニャイトは年中見られるというわけでもありません。夏の暑い時期はあまり出現せず、秋から冬の気温が下がってくる時期になるとよく見られます。筆者は保護活動をしているのでたくさんの猫と暮らしていますが、冬の時期は筆者宅でもよくアンモニャイトが出現しますよ。

アンモニャイトの姿勢は体温を逃さないようになっているので、暑いときには適した姿勢ではないですね。暑いときは猫ちゃんも長く伸びて寝てみたり、ヘソ天になって寝ていたりします。あの格好は体の熱を放出するためでもあるのです。つまりアンモニャイトはその反対で、熱を逃がさないようにする寝方なので寒い季節に出現しやすいのです。


アンモニャイトの別名「ニャンモナイト」

アンモニャイトとはアンモナイトにかけて造られた猫好きさんたちの間の造語です。別名として「ニャンモナイト」とも呼ばれます。これもアンモナイトのアンの部分をニャンにした、猫を表したものであることがはっきり分かる造語ですね。日本人は語呂合わせが得意なので、猫の日を2月22(ニャンニャンニャン)の日にしたりなど、造語が得意です。覚えやすくてとてもユニークですね。

アンモニャイトは英語だと?

英語ではアンモニャイトのことは「cat sleeping circle」「cats curl up」と呼ばれるようです。意味は「丸くなって寝る猫」「くるりとなる猫」。つまり猫の様子をそのままを言葉で言い表しただけで、アンモニャイトのようなユニークさはありませんね。誰が言い出したのか、アンモニャイトとは可愛くて親しみの持てる呼び方ですね。

猫がアンモニャイトになる理由

アンモニャイト

猫がアンモニャイトになるのはどうしてなのでしょうか。

猫がアンモニャイトになる理由

丸くなるのが好き

猫はとても体の柔らかい動物で、体を小さく丸めることは何の苦もなくできます。そして猫は丸くなることも好きです。猫は狭くて囲われている場所が好きなのですが、自分の顔や手足を体の内側に入れると防寒できるともに、囲われた感を自分で作ることができますね。そのため丸くなって寝たりするのですが、その丸くなって寝る姿の一つがアンモニャイトなのです。とても猫らしい寝姿ですね。

寒いから

アンモニャイトがよく見られるのは秋から冬にかけての気温が下がってくる季節です。猫の祖先は中東からエジプトの砂漠地帯に生息しているリビアヤマネコです。リビアヤマネコからイエネコになって人間と暮らすようになり、寒い地域にも住むようになったのですが、やはり猫は寒いよりは暖かい方を好みます。つまり猫は寒い季節が苦手。

猫がアンモニャイトになって眠るのは、丸くなることによって体の熱を逃がさないようにしているという面もあるでしょう。丸くなって眠ると生命維持に欠かせない心臓などの内臓部分を寒さから守ることもできますね。だから猫はお腹の部分を中心にして丸くなっているのです。

猫が気持ちよく過ごせる温度は25~28℃程度といわれています。このくらいの気温のときはアンモニャイトはあまり出現しないかもしれません。特にアンモニャイトがよく見られるようになるのは、気温が20℃以下のときです。

筆者の家には子猫や病気の子もいるので、冬でもなるべく室温が20℃を下回らないようにしています。22~23℃の室温のときでもアンモニャイトになる子がいるので、猫がその姿勢が好きという理由もあるでしょうが、25℃を下回ると涼しく感じてアンモニャイトに変身してしまうのかもしれません。

安心して眠れる体制だから

猫は肉食ですが、小型であるため捕食される側となることもあります。そのため一般的に警戒心が強い性格です。アンモニャイトの姿勢はくるくると丸くなっていて即座に動ける姿勢ではないので、緊張感は少ないと考えられますが、急所であるお腹の部分を隠して眠ることができるので安心して眠れる体制であるといえます。

アンモニャイトの気持ち

アンモニャイト

アンモニャイトになっているときの猫の気持ちはかなりリラックスして、気持ちよく寝ているといっていいでしょう。猫は体調が悪い場合の初期には、身を縮こめていることが多いのですが、アンモニャイトの姿勢はあまりとりません。筆者は何度も具合が悪い子たちの面倒を見てきましたが、具合が悪いときに取りやすい姿勢があって、初期は身を縮めている、体調が悪化し縮こまることさえもできなくなると横になって寝るという姿が見られます。

アンモニャイトの姿勢は頭から尻尾まで全てくるくると丸まって寝ている姿勢で、危険にすぐ対処できる姿勢とはいい難いので安心できるときにだけとる姿勢であるといえるでしょう。アンモニャイトになっている猫ちゃんの気持ちは、体調も悪くなくリラックスして気持ちよく眠っているといえますね。

アンモニャイトになりやすい猫

アンモニャイト

よくアンモニャイトになる子とそうでない子がいます。

性格はなく、好みの問題

筆者はたくさんの猫たちと暮らしていますが、よくアンモニャイトになっている子と、ほとんどアンモニャイトになっている姿を見かけたことがない子がいます。観察してみるとその区別は性格ではないようです。アンモニャイトの姿勢はリラックスしている姿勢なので、すべての猫がアンモニャイトの姿勢を取ることは可能でしょう。しかし中にはあまりアンモニャイトにならない子がいて、これはどうも寝る姿勢の好みによるものだと思われます。

人間にも右を向いたほうが楽とか、足を組むときに左の足を上にした方が楽などの姿勢の癖や好みがありますが、そのような癖や好みは猫にもあります。猫もいつも右側を下にして寝る子とか、何かに頭を乗せて寝るのが好きな子といった、寝る姿勢の好みがあるようなのです。よくアンモニャイトをする猫は、そういう寝方が好きな子なのでしょう。

アンモニャイトは見て楽しもう

アンモナイトは猫ちゃんがリラックスして寝ている姿です。そのためどんなにかわいくても寝ているところにちょっかいを出して邪魔したりせず、飼い主さんは目で愛でるのが正しいかわいがり方ですね。アンモニャイトはそっと見守ってあげましょう。

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