猫が箱に入りたがるのはなぜ?本能に逆らえない気持ちや猫が好む箱を解説

猫は箱が大好きです。ダンボール箱のみならず、かなり小さなお菓子箱のようなものに入りたがる子もいます。猫はなぜ箱がそんなに好きなのでしょうか? 今回は、猫が箱に入るのが好きな理由を解説します。

猫はなぜ箱に入りたがるの?

箱に入った猫

待ち伏せ型の狩りをしていた

猫の祖先は現在も中東からエジプトの砂漠地帯に生息しているリビアヤマネコです。リビアヤマネコの外見は日本でもよく見かけるキジトラ猫にそっくり。キジトラ猫はイエネコなので人間と一緒に暮らすことが当たり前ですが、リビアヤマネコは野生の猫ですから狩りをして暮らしています。

リビアヤマネコの大きさはキジトラ猫程度で小型の肉食獣です。あまり体力もないため、獲物を追って長い距離の狩りをすることは得意ではなく、待ち伏せ型の狩りをします。待ち伏せをするためには獲物に姿を見られないように物陰にひっそりと隠れなくてはなりません。そのため猫は自分の身を隠す場所に居たがるという習性があるのです。箱を見ると思わず入ってしまうのは、待ち伏せ型の狩りをしていたDNAを受け継いでいるからといえるでしょう。


猫は臆病な性格

猫は知らない場所に行くのが苦手です。自分の縄張りである狭い範囲で暮らすことを好む猫は臆病な性格です。肉食獣とはいっても小型ですので、捕食される側にまわってしまうことも珍しくありません。猫が捕食者から身を守り安全に暮らすためには、捕食者から見つかりにくい場所に隠れる必要があります。猫が箱に入りたがるのは、捕食者から発見しにくくなるように身を隠すという習性も理由の一つなのです。

狭くて暗い場所に寝ていた

猫は自分が狩りをするときにも、自分が捕食者から身を守るためにも、相手に見えないようにする必要がありました。猫が狭くて暗い場所を好み、そのような場所で寝ることが多いのは、野生時代に安心して身を休めるため、暗くて小さな穴や茂みの小さな空間を巣としていたからです。箱はそのような条件をかなり満たす場所なので、猫は箱を見ると思わず入ってみたくなってしまうのです。


猫が箱を好きな理由

箱に入った猫

隠れられる

ペットとして飼われている猫は安全な室内にいれば隠れる必要はないのですが、それでも猫には隠れられる場所にいる方が安心できるという習性があります。もちろん、ときにはお部屋の真ん中でドーンとヘソ天状態でリラックスしているときもありますが、基本的にはちょっと薄暗くて狭い場所を好む傾向があります。

箱を見れば思わず入りたくなり、入ってみればとても安心感を感じることができるので、猫は箱に入っていることが大好きなのです。


温かい

砂漠出身の猫は基本的に寒さが苦手です。おうちの中で暮らしていても温かい場所を好み、より居心地の良い場所で過ごします。広い場所にいるよりも、狭い場所の方が寒さを感じにくいですね。箱の中は猫にとって快適な環境になりやすいことを、猫はちゃんと知っているのです。

さまざまな箱の中でも、猫はダンボール箱を特に好む傾向があります。実はダンボール箱はかなり保温効果が高いのです。ダンボール箱は大抵、平たんな紙と波打った紙が組み合わさってできており、波打った紙の間に空気が含まれているので温かさをキープすることができるのです。

猫は温かい場所を見つけるのが本当に得意な動物です。狭いダンボール箱に入れば自分の体温を逃さず、ぬくぬく過ごすことができるのを知っているんですね。


ストレスを軽減できる

身を隠すことができる安心感と温かくて快適に過ごせるという点から、猫は箱の中に入るとストレスを軽減することができます。箱の中に入ると猫ちゃんはゆったりした気持ちになれるので箱の中に入るのが好きなのです。

猫はどんな箱が好き?

箱に入った猫

猫は大きな箱にも一度は入ってみますが、人気なのは自分の体にちょうどフィットするくらいの大きさの箱です。猫の体にぴったりサイズの箱は囲われている感がとても高いですね。猫は自分の体が囲われていることにとても安心感を覚えるので、大きな箱よりも小さな箱の方が好きなのです。

ときには自分の体にフィットするどころか、「それ、絶対入らないでしょ」というような小さな箱にまでチャレンジする姿がよく見られます。自分の体がはまりきらないほど小さな箱にみっちり詰まる姿はユーモラスですが、多分、本猫は真剣に「そこに絶対入りたい」と思っているのに違いありません。

猫にダンボール箱の人気が高いのはなぜ?

箱に入った猫

箱といってもさまざまな素材のものがありますが、ご家庭で猫ちゃんが入りたがる箱といえば、ダンボール箱ですね。筆者の家でも、宅急便屋さんが届けてくれたダンボール箱は猫たちが楽しんでから片付けられます。

ダンボール箱にふわふわの毛布などを敷いてあげると猫ちゃんにとても喜ばれます。少し肌寒い日などは、さらに猫用の湯たんぽなどを入れてあげると猫にとって快適な環境になります。


爪とぎもできる

新しいダンボール箱はツルツルしているのでなかなか爪とぎには適さないかもしれませんが、猫が使用しているうちに引っかかる部分が出てきて、爪とぎがしやすくなります。ダンボール箱は猫ちゃんが爪とぎもすることができるので人気の箱なのです。


かじって遊べる

ダンボール箱をかじって工作をする猫ちゃんもいますね。この「ダンボール箱をかじる」という創作活動は好きな子とほとんどしない子がいるのですが、好きな子は実に楽しそうに創作活動をします。ダンボール箱はかじってむしり取るのにちょうどいい強度なのでしょう。

かくれんぼにも使える

筆者の家の猫たちはダンボール箱を遊びにも使います。ダンボール箱に飛び込んでみたり、ダンボール箱に隠れて筆者とかくれんぼをしたり、びっくり箱のように飛び出して筆者や他の猫たちを脅かして遊ぶなど、さまざまな用途に使用できるようです。

このように、ダンボール箱は猫ちゃんのさまざまな要求に応えることができるのでポイントが高いおもちゃです。通販のダンボール箱などを猫ちゃんが使っているので、なかなか片付けられないという飼い主さんもいるのではないでしょうか。


猫が箱に入りたい理由は本能によるもの

猫が箱に入りたがる理由は、野生時代から引き継いだDNAや習性によるところが大きいです。また、箱に入ることや箱で遊ぶことは猫ちゃんにとって楽しいことでもあります。特に完全室内飼育をしていると、猫の安全性は確保できますが毎日の生活が退屈したものになりがちというデメリットもあります。

猫は自分のテリトリーにある目新しいものにはとても興味を持つので、新しくて自分が好きな箱が家にやってくると大喜びしてしまうのです。ダンボール箱がお部屋に転がっていると邪魔だなと思うこともありますが、猫の生活を少しでも楽しいものにしてくれるものであるので、少しの間猫ちゃんに楽しんでもらってから片付けるといいかもしれませんね。