犬にも輸血が必要? 病気や輸血リスクなどを紹介

犬にも輸血が必要? 病気や輸血リスクなどを紹介

犬にも輸血が必要になることがあります。輸血にはリスクが伴うため、できることなら輸血が必要になる事態は避けたいところ。今回は、輸血が必要になる病気や輸血の注意事項などについて紹介します。

輸血が必要になる犬のケガ・病気

血液バッグ
採血された犬の血液(200ml)

外傷などによる大量出血

交通事故などで思わぬ怪我をしてしまい、大量に出血すると失血死してしまう可能性があります。そのため一刻も早い輸血が望まれます。

貧血

貧血は「体内において赤血球の総数が減少した状態」と定義されています。

簡単に言うと、貧血は血液内の必要なものが不足し、薄くなっている状態です。目や口の粘膜が蒼白になっていたら貧血を疑ってもいいかもしれません。


血小板減少症

血が止まるまでに時間のかかる凝固異常の状態をいいます。免疫機能が何かしらきっかけで、自身の血小板を破壊するもので、発生の原因はいまだに明らかになっていません。

※その犬の状態や、獣医師の判断によって輸血の有無は異なります。



輸血のリスク

ヨーキー

犬の輸血にはドナーとなる犬のことを「供血犬」、受血する犬のことを「レシピエント」と呼んでいます。輸血は100%安全とは言い切れません。

レシピエント側の輸血の反応として「発熱」が一般的ですが、重度の場合は供血犬の血液がレシピエントの血液を破壊する「急性溶血反応」などの命に関わる症状が発現します。

輸血反応には「即発性」と「遅発性」があり、輸血後数時間後に副反応が起こる場合もあれば、数日経った後に起こる場合もあるので輸血後何も現れないからといって安心はできません。

輸血後、可能であれば1泊入院するなど獣医師さんと相談しましょう。

レシピエント側の注意事項

血液を取られるコルク
輸血用の血液を採血される社員犬コルク

輸血の前に注意したい点は「初回の輸血かどうか」「妊娠歴があるかどうか」を含め、さまざまな検査が必要です。

なお、検査内容は各動物病院によって異なります。

初回の輸血の場合は抗体がないため、副反応のリスクは少ないですが、2回目以降の輸血の場合は抗体ができている可能性があるため重度の副反応を起こす可能性があります。

また、原因は明らかになっていませんがレシピエント側に妊娠歴があると「急性溶血反応」などの重篤な副反応を起こしやすいとされているため注意が必要です。

輸血前の検査・試験

採血される犬

交差試験(クロスマッチテスト)

輸血をしても大丈夫な相性かどうかを確認するものです。

輸血する側と輸血される側の血を混ぜ、固まるなどの異常反応が出るかを確認します。血が固まると、血同士の相性が悪く、輸血することができないという意味になります。

検査キットの使用

犬の血液型を調べるためには動物病院にて専用の検査キットを使用します。このキットを使用することで、約2分程の所要時間と少量の血で検査が可能です。

※動物病院によって方針が異なります。すべての動物病院で上記検査・試験が行われるわけではありません。


まとめ

ビーグル

輸血は100%安全と言い切れない
輸血反応には「即発性」と「遅発性」があるので注意が必要
輸血前に血液検査・試験が行われることがある

動物病院によっては犬の輸血のためのドナー(供血犬)の登録を募集している病院もあります。登録することによって病院によっては血液検査を無料にしてくれたり、ワクチン代を割り引いてくれたりするようです。

現状、犬には人間のような献血バンクはありません。献血バンクを作ろうという働きもあるようですが、今は献血可能な犬たちが協力してくれることが助けになります。


参考文献


更新日:2020年6月30日
公開日:2019年8月28日



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