ニュージーランドの保護犬猫との出逢い方は? シェルターを訪問してきました【今日のシロップ】
こんにちは、コルクのバディの大久保です。PETOKOTO FOODSの出張として訪れたニュージーランドですが、せっかくなので自然や動物についても紹介できればと思います。前回はニュージーランドの大自然について紹介しましたが、今回は保護犬・保護猫事情についてお話しします。
帰りの空港に向かう車中、今回案内していただいたペトこと専門家ライターの佐野先生が最後のツアーにと動物保護団体のシェルターに連れて行ってくれました。
ニュージーランドには40を超えるSPCA(動物虐待防止協会)のセンターがあり、世界でも有数の動物保護団体と言えます。着いたのは「SPCA New Zealand」のパーマストンノースにあるセンター(Palmerston North Centre)です。
施設はとても綺麗で、すぐ犬に出会うことができます。
この子は雑種のまだ子犬。甘えん坊っぷりが伝わってきてすぐ家族が見つかりそうです。
中に入ると綺麗な受付があり、キャットルームとドッグルームに分かれていますので、まずはキャットルームへ。
臭いが全くしない部屋には清潔なハウスやおもちゃがあり、可愛い子たちが新しい家族を待っていました。
ここの居心地が良すぎて、ずっとここで暮らしても良いと思っていそうな感じでしたが、やっぱり愛ある家族に迎えられるのが一番ですね。
壁には猫の自己紹介があり、主語は猫でした。
左の保護猫の紹介文はこんな感じです。
僕は爪とぎが好きな男の子。ここではちょっと自信が無いように見えるかもしれないけど、家族が見つかれば自信を取り戻せると思います。
私たちが運営するマッチングサイト「OMUSUBI」も以前は募集ページの紹介文が淡々とした内容でしたが、海外事例を参考にして犬や猫が自己紹介をしているかのように改修しました。それからすごく評判が良いです。
迎えたいと思ったら、きちんと責任を持って育てられるか審査の時間があります。
ただ、日本の一般的な保護団体と違って正式譲渡まで何日もかけず、当日迎えられることがほとんどのようです。どちらも間違ってはいないのですが、しっかり考えてから迎えることが何より大切ですね。
次はドッグルームに。室内や屋外に出たりしてストレスを発散できます。この日は、私がよく似ていると言われるブルテリアちゃんがいました。幸せになれよ。
こちらも猫と同じく、壁に犬たちの自己紹介が貼ってありました。迎える際は無料ではなく、譲渡費用としてワクチンや避妊去勢などのケアにかかった実費を支払います。
よく「保護犬・保護猫だから無料にすべきだ」という声も聞きますが、保護運営にはとても多くのお金がかかります。寄付文化がある国ならまだしも日本は寄付文化もそれほど浸透していないため、迎えるお金は絶対に必要なのです。
運営も最低限効率的に行うため、開放時間は限られています。
佐野先生によるとSPCAは子どもたちが遊びに来る場所になっているそうです。迎えるためだけでなく、犬や猫に触れ合うことを目的に集うのです。子どもたちが来るとお母さんやお父さんが来て、お母さんやお父さんが来るとおばあちゃんやおじいちゃんも来ます。
そうするとコミュニティーができ、この場所で愛が生まれます。ここに訪れたことをきっかけにボランティアとして参加する方も多いそうです。
OMUSUBIは全国80団体が登録していますが、みなさんと一緒にこのようなコミュニティー作りの場もにもなれると良いなと思いました。犬や猫と暮らしたい方、保護犬や保護猫のために何かしたいと考えていらっしゃる方は、ぜひOMUSUBIをご覧いただけますと幸いです。