犬の慢性気管支炎 | 症状・原因・治療・予防法など循環器認定医獣医師が解説
犬の慢性気管支炎とは他に原因がなく、過去1年間に少なくとも2カ月連続して咳が続く状態です。今回は犬の慢性気管支炎について白金高輪動物病院・中央アニマルクリニック顧問獣医師で獣医循環器認定医の佐藤が解説します。
犬の慢性気管支炎の基礎知識
犬の慢性気管支炎とは他に原因がなく、過去1年間に少なくとも2カ月連続して咳が続く状態と定義されています。気管支内に持続的な感染あるいは空中刺激物の慢性吸入により、過度に粘稠な粘液や膿汁が存在し、さまざまな病態が起こります。犬の慢性気管支炎にかかりやすい犬種
- 小型犬
犬の慢性気管支炎にかかりやすい年代
- シニア期
症状
- 長期的な咳
犬の慢性気管支炎の原因
- 原因特定は困難
犬の慢性気管支炎の検査・診断
- 2カ月間の咳
- 過度の粘稠物を示す証拠がある
- 他の慢性心肺疾患が除外できていること
犬の慢性気管支炎の治療
- 気道閉塞と炎症の軽減のため、抗炎症剤、非ステロイド剤
- 咳のコントロールのため気管支拡張薬、去痰剤、鎮咳薬
- 感染のコントロールのため抗菌剤
犬の慢性気管支炎の予後
- 完治は難しく、生涯治療が必要
犬の慢性気管支炎の予防
- 飼育環境を整える
- 空気清浄機、掃除機などをまめにする
- 過度なストレスは避ける
- アレルゲンは避ける
犬の慢性気管支炎の対処法・応急処置
- 抱っこなどをして落ち着かせる