猫はまたたびが大好き♪ 与え方や危険性、おすすめグッズを紹介

猫はまたたびが大好き♪ 与え方や危険性、おすすめグッズを紹介

猫ちゃんがメロメロになってしまう植物として知られるまたたび。「猫にまたたび」という言葉を聞かれたことがある方も多いと思います。猫のおやつコーナーなどでもよく見掛けますし、爪とぎに同封されていることも多いですよね。今回は猫にまたたびを与えたときの効果や与え方の注意点などを解説します。

またたびとは

またたびとはどんな植物なのでしょうか。名前の由来や「またたび虫癭果」についても紹介します。

「またたび」という名前の由来

またたびの名前の由来は諸説ありますが、その中でも平安時代の本に出てくる「ワタタビ」という言葉であるという説や、アイヌ語の「マタタンプ」が語源であるという説が有力なようです。

「またたび」とはどんな植物?

またたびはマタタビ科マタタビ属の慢性落葉低木で、山地などに自生しています。漢字では「木天蓼」と書きます。つる植物で、6月~7月にかけて白い花を咲かせます。

またたびの花
またたびの花

マタタビは人間も食べることができる植物で、実は塩・みそ漬けやマタタビ酒などとして用いられ、葉はおひたしにして食べられることもあります。樹皮は入浴剤として使用され、実は生薬として用いられることもある身近な植物です。

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またたび虫癭果とは

マタタビの花は6月ごろに咲きますが、そのときにマタタビアブラムシやミタマバエ(ハエの一種)に卵を産み付けられると、花が咲き終わって実になるとき正常な形にならず、ボコボコした形になってしまいます。この虫こぶによって変形したまたたびの実を「虫癭果」(ちゅうえいか)と呼びます。

虫癭果には通常の実よりもネコ科の動物に影響する成分である「アクチニジン」「マタタビラクトン」が多く含まれているとされ、猫用のまたたび商品に多く配合されています。また、虫癭果を熱湯殺虫して天日干ししたものは、「木天蓼(もくてんりょう)」と呼ばれ、人間の漢方薬としても使用されてきました。

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なぜ猫はまたたびが好きなのか

なぜ猫はまたたびが好きなのでしょうか。成分や個体差について紹介します。

猫にまたたびを与えるとどうなる?

またたびが好きな猫ちゃんは多いと思います。猫にまたたびを与えると体をくねくねさせたり、頭や体をこすりつけたりといった状態が数十秒から数分の間続きます。

俗にいうメロメロになった状態ですが、程度には差があり、大声で鳴いたりよだれを垂らしたりと、かなり興奮状態(泥酔状態)になってしまう子もいれば、ほとんど反応を示さない子もいます。


筆者は保護活動をしていますので多くの猫と暮らし、接触する機会があります。またたびをあげるとほとんど反応を示さない子も少なくありませんが、多くはちょっとメロメロになって幸せそうな状態が数分程度続くことが多いです。

今まで100匹以上の猫と関わってきましたが、大声で鳴いたり暴れたりといった姿を見たことはないので、興奮状態になるのはごくまれなケースだと思われます。ただし、またたびが大好きな子はしまっておいても目ざとく見つけますから、気を付けないと引き出しなどを探されてしまいますよ。

猫がまたたびで興奮する原因

またたびにメロメロになっている状態は一見すると酒に酔った状態に似ていますが、人間がアルコールを摂取したことによる「酔い」とは全く違います。猫がまたたびで興奮するのは、またたびの中に含まれる「β-フェニルエチルアルコール」「マタタビラクトン」「アクチニジン」などの成分が脳の中枢神経を刺激して起こる反応だとされています。


またたびを感知する「ヤコブソン器官」

またたびに含まれるβ-フェニルエチルアルコールには、よだれを増やす効果があります。マタタビラクトン、アクチニジンは脳の中枢神経を刺激して軽い麻痺状態にさせるとされています。

この二つの成分は猫の上あごにある「ヤコブソン器官」で感知されるのですが、なぜネコ科の動物だけがまたたびでメロメロになってしまうのかはよく分かっていません。ヤコブソン器官はフェロモンを感知する働きを持っており、人間は退化してしまったため持っていません。

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またたびが効かない子もいる?

またたびへの反応は個体差があり、全部の猫が興奮状態になるわけではありません。全く興味を示さない子もいます。反応を示す子であっても、またたびには人間の酒や麻薬のような中毒性はなく、効果もせいぜい数分で長続きするものではありません。

筆者が観察したところによると、筆者が面倒を見ている4分の1ほどの猫はまたたびに興味を示しません。オス猫のほうが反応するとか、去勢した猫は反応しないことが多いという意見もありますが、筆者が見ている限りでは、またたびに反応するかしないかは個体差による差が大きいように思われます。

またたびに似た効果がある植物(キウイ)

キウイはマタタビ科マタタビ属のつる植物です。キウイの葉や根などにはマタタビラクトンやアクチニジンというまたたびと同じ成分が含まれています。そのため、猫はキウイにもまたたびと同じような反応を示すことがあります。ただ、またたびのような効果があるのは葉や枝、根で、私たちが食用としている実にはありません。

筆者の実家ではキウイを趣味で育てていますが、父母の愛猫はマタタビが大好きなので、選定したキウイの枝をもらうとしばしの間、楽しんでいるようです。また、近所で放し飼いにしている子も選定した後にはよくやってきて、庭で転がっている姿を見ます。

またたびより効果が薄いとされますが、またたび好きの猫ちゃんがたまにちょっと楽しむ程度にはちょうどいいかもしれません。ちなみにキウイは非常に繁殖力が強く簡単に育てることができますが、つるの伸び方も旺盛なので選定は必ず必要です。枝を猫にあげるだけでなく、数十個の実がなるので人間も楽しむことができますよ。

キウイの未がなる様子
キウイの実がなる様子

猫にまたたびを与える際の注意点や危険性

猫ちゃんが喜ぶ(ことの多い)またたびですが、与え方には注意点があります。

またたびは何歳からあげて大丈夫?

またたびはほとんどの場合、猫の健康に悪影響を与えませんが、生後数日から数週間の赤ちゃんには与えないほうがいいでしょう。与えても反応しないとされていますが、またたびは中枢神経を麻痺させるものです。子猫には刺激が強すぎる場合がありますので、与えるのは避けてください。

またたびを与える量やタイミングは?

またたびは猫に必ず必要なものではありませんが、ストレス解消やごほうび、爪とぎにふりかけるなどのしつけに使える場合があります。中枢神経を麻痺させるという点から、成猫であっても商品に記載された規定量を守って与えるようにしましょう。一般的に0.5~1g以内が目安となりますが、商品ごとに成分が異なり反応にも個体差があります。少量を嗅がせることから始めてみてください。

またたびを与える際の注意点

猫がまたたびの実を丸飲みしてしまい消化器官に詰まってしまうという事故も発生しています。胃や腸に詰まってしまうと場合によっては手術が必要になってしまうこともありますので与え方には注意が必要です。

多くは粉末状で売られているため、管理を気を付けないと猫が知らないうちに大量に舐めてしまうということも起こりますので注意しましょう。

またたびに麻薬やアルコールなどのような中毒性・常習性はありませんが、脳の中枢神経を麻痺させる作用があります。食事に混ぜたり大量に与えたりしてしまうと、呼吸困難や心停を引き起こす可能性があります。筆者は1カ月に1回か2回、爪とぎを交換するときのみに少量を与えています。

キウイはまたたびに比べて猫を興奮させる成分が多くありません。キウイを育てている人がいれば、枝や葉を少量を分けてもらうと猫が楽しめて安全性も高いと思います。ただし、キウイの枝を与えるときは怪我や誤飲につながらないように人の目があるところで与えるようにして、楽しみ終わったら放置せずに片付けましょう。

猫ちゃんが喜ぶまたたびグッズ

またたびの粉末やまたたびが入ったおもちゃなどたくさんのまたたびグッズが販売されています。

またたびの粉末やスプレーなど

興味が薄れて飽きていた爪とぎおもちゃなどに少しだけふりかけてみてくださいね。また興味を示して遊ぶようになるかもしれません。

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またたびの木

噛み癖がある猫におすすめです。歯がむずかゆい可能性があるので、こういったまたたびの木を噛み噛みしてストレス解消させてあげるといいでしょう。

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おもちゃ

またたび入りなので、他のおもちゃより食いついて遊んでくれるかもしれません♪

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爪とぎ

猫が興味を示さなくなったとき用に、付属でまたたびの粉がついている爪とぎをご紹介します。

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おやつ

歯磨き専用スナックです。西洋マタタビ風味だからか、多くの猫の食いつきがいいようです。

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またたびは猫ちゃんのストレス解消にオススメ

猫の室内飼育は猫の健康や安全のためにはぜひ行っていただきたい飼育方法ですが、室内だけでの暮らしが、外に出る暮らしより刺激が少ないのは確かです。愛猫の毎日が飽き飽きしたものにならないようにするために、またたびは有効なものと言えるでしょう。

猫は新しいものが好きですし、毎日与えたのでは刺激が半減してしまいます。与えすぎは健康への懸念もありますので、猫ちゃんにまたたびをあげるときは、ほんのちょっぴりをときどきにしてあげるといいですね。

第2稿:2018年7月19日
初稿:2018年3月21日 公開
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