【獣医師執筆】犬が銀杏を食べるのはNG!中毒の危険性や誤飲した時の対処法を解説

佐藤貴紀

獣医師/循環器科担当/認定医

【獣医師執筆】犬が銀杏を食べるのはNG!中毒の危険性や誤飲した時の対処法を解説

色づいたイチョウ並木を歩くのは、秋のお散歩の楽しみの一つ。イチョウは日本全国でよく見られる樹木の一つですが、愛犬のお散歩中に気を付けたいのは、地面に落ちた銀杏(ぎんなん)です。鼻につく独特の香りが特徴で、ついつい気になって近寄ってしまう犬も多くいるのではないでしょうか。でも、犬が銀杏を食べるのは実は危険なこと。銀杏に含まれる成分とともに、銀杏の中毒症状や誤飲した場合の対処法を紹介します。

目次
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この記事のまとめ

  • 犬に銀杏を食べさせるのは神経毒「ギンコトキシンによる中毒リスク」が高いため危険
  • 銀杏の実だけでなく殻の誤飲も内臓や喉の負傷を招く恐れがある
  • 嘔吐を促す自己判断は避け、早めに獣医師へ相談することが重要
  • 秋の散歩での銀杏の拾い食いには注意
  • 銀杏の実がある時期はイチョウ並木の散歩を控えることも検討する

犬にとって銀杏が危険な理由

銀杏

ギンコトキシンによる中毒

ギンコトキシンは、神経毒の一種です。神経伝達物質のバランスを崩し、てんかん発作や痙攣を引き起こします。実は、人間にとっても銀杏を多く食べ過ぎるのは危険なことで、大量摂取が原因で死亡したケースもあります。これは犬にも同様の危険が考えられます。

銀杏は子どもであれば7粒ほどから中毒症状が見られることもあるといわれています。人よりも体が小さい犬であれば、さらに少量からその危険があると考えられます。

銀杏中毒の症状として考えられるのは、嘔吐・下痢といった消化不良のほか、呼吸困難やけいれん、ふらつき、めまいなどさまざまです。食後1~12時間程度で症状が現れ、最悪の場合、死に至るケースもあります。

銀杏の殻の誤飲

注意すべきは実だけではありません。飼い主さんが机の上に置いておいた銀杏の殻を愛犬が間違って食べてしまうこともあります。硬い殻を犬が飲みこんでしまうと、喉に詰まったり、内臓を傷つけたりしてしまうことがあります。銀杏を食べる際には、殻の誤飲にも注意してください。

犬が銀杏を食べてしまったときの対処法

眠る犬
塩を食べさせ、水分を飲ませることで嘔吐を促すなどの方法を聞きますが、危険な上に犬への負担も大きいのでやめておきましょう。誤飲に気付いたら、まずは獣医師に相談してください。その際、いつどれくらいの量を食べたのか、落ち着いて説明しましょう。

犬の散歩中に銀杏などの拾い食いに注意

銀杏

紅葉シーズンのイチョウ並木のお散歩は、気持ちが良いものですが、銀杏の拾い食いには十分注意してください。拾い食い防止グッズが市販されていますが、犬にとってはストレスになることもあります。根本的な解決が望ましいので、拾い食いのしつけに悩む人は、トレーナーなどに相談するのもよいでしょう。

以下の動画ではドッグドレーナーの西岡先生に拾い食いのやめさせ方を解説していただきました。ぜひ参考にしてください。

犬と銀杏に関するよくある質問

Q.
犬が銀杏を食べるとどんな症状が見られますか?
A.
嘔吐や下痢、呼吸困難、けいれん、ふらつき、めまいなどが起こり、重症の場合は命に関わることもあります。症状は食後1〜12時間以内に出ることが多いです。
Q.
犬が銀杏の殻を飲み込んだときはどうすればいいですか?
A.
硬い殻は喉に詰まったり内臓を傷つけることがあるため、異物が詰まった可能性があればすぐに獣医師に相談してください。自己判断で吐かせるのは危険です。
Q.
銀杏の拾い食いを防止するための効果的なしつけ方法はありますか?
A.
拾い食い防止グッズの利用やしつけトレーニング、専門のドッグトレーナーへの相談がいいでしょう。根本的な問題解決が望ましいためプロに相談するのもおすすめです。
Q.
秋の散歩中に銀杏を食べさせないための注意点は?
A.
銀杏の実が落ちている場所での散歩は目を離さず、どうしても拾い食いする犬は散歩コースを変えたりイチョウ並木を避けることも検討してください。

さいごに

紅葉した落ち葉とコーギー
ギンコトキシンによる中毒のリスクがある
拾い食いや殻の誤飲に注意
秋を代表する味覚の一つ、銀杏ですが、愛犬へのおすそ分けはやめておきましょう。また普段拾い食いはしないという犬も、普段あまり嗅がない銀杏の香りに興味を示すかもしれません。

散歩中に銀杏を誤って食べないように、愛犬からは目を離さないようにしてください。どうしても拾い食いのクセがある犬の場合、銀杏の実があるうちはイチョウ並木のお散歩は避けることも考えましょう。

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