【獣医師執筆】犬はヤギミルクを飲んでも大丈夫!効果やデメリット、下痢の場合の対処法まで解説

佐藤貴紀

獣医師/循環器科担当/認定医

【獣医師執筆】犬はヤギミルクを飲んでも大丈夫!効果やデメリット、下痢の場合の対処法まで解説

犬はヤギミルクを飲んでも大丈夫です。犬に牛乳を与えるとお腹を壊しやすいことから、代替品として人気です。ヤギミルクは栄養価が高く、胃や肝臓にあまり負担をかけずに栄養を消化・吸収できるので、水分補給やご飯のトッピングに適しています。ヤギミルクのメリット・デメリットや与え方の注意点について、獣医師の佐藤が解説します。

目次
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この記事のまとめ

  • 犬はヤギミルクを飲んでもアレルギーや下痢を起こしにくい
  • ヤギミルクはタンパク質やカルシウム、必須アミノ酸を豊富に含み栄養価が高い
  • 脂肪球が小さいため乳糖の消化がゆっくりで下痢のリスクが低い
  • 食欲がない犬やシニア犬の水分補給と栄養補給にも適している。

犬はヤギミルクを飲んでも大丈夫!

ヤギ
ヤギミルクは犬が飲んでも下痢になりにくく、栄養価も高いため、牛乳の代替として人気です。嗜好性も高いため、水分補給が必要な犬や食欲がない犬やシニア犬(老犬)にもおすすめです。まれにアレルギーを起こすこともありますので、初めて与える際は少量にして嘔吐や下痢が起きないか確認しましょう。

犬がヤギミルクを飲む効果

ヤギミルク
ヤギミルクにはタンパク質やカルシウム、アミノ酸などたくさんの栄養が含まれています。

ヤギミルク 牛乳
エネルギー 57kcal 61kcal
タンパク質 3.1g 3.3g
脂質 3.6g 3.8g
炭水化物 4.5g 4.8g
カリウム 220mg 150mg
カルシウム 120mg 110mg
トリプトファン 38mg 46mg
シスチン 40mg 26mg
※各100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)

特徴
カリウム 過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果があります。腎臓が弱っている場合は過剰になり結石のリスクや、心臓にダメージを与えてしまいます。摂取量に注意が必要です。
カルシウム カルシウムは骨や歯の材料になるだけでなく、神経の情報伝達にも重要な役割を持ちます。カルシウムは不足したときだけでなく、過剰摂取でも整形外科疾患のリスクを高めます。
トリプトファン 犬の必須アミノ酸で、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンや「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンの材料になります。
シスチン 犬の被毛や爪を構成するタンパク質「ケラチン」の材料になります。不足すると被毛の艶が無くなったり、切れやすくなったりします。

犬にヤギミルクを与えるメリット

カフェにいるチワワ

アレルギーを起こしにくい

牛乳のアレルギーを引き起こすのはαカゼインというタンパク質が原因です。しかしヤギミルクの場合はβカゼインというアレルギーになりにくいタンパク質が主体になっています。そのため、犬や猫にミルクを与える際は牛乳ではなくヤギミルクが推奨されています。

ヤギミルクが下痢になりにくい理由

牛乳を飲むと下痢になるのは、乳糖を分解する酵素が少ない「乳糖不耐症」が原因だと考えられています。小腸で分解できなかった乳糖は大腸へと移動し、腸内の水分量を高めることで下痢を誘発します(浸透圧性下痢)。

ヤギミルクは乳糖の量が少ないので下痢になりにくいと言われることもありますが、実はヤギミルクと牛乳で乳糖の量はほとんど変わりません(※1,2)。乳糖の量ではなく「脂肪球の大きさ」と、その処理方法に違いがあります。

乳糖の量の違い
ヤギミルク 牛乳 イヌ乳
乳糖(%) 4.5 4.4 4.0

搾りたての牛乳は脂肪球(脂質)の粒子が大きく、静置すると固まって生クリームの層を作ります。この変化は飲む牛乳としては不都合なため、多くの商品では脂肪球を砕いて小さくする「均質化」(ホモジナイズ)と呼ばれる処理が行われます。

その結果、牛乳自体の消化は良くなるのですが乳糖が大腸に届くスピードも速くなるため、乳糖の消化酵素(ラクターゼ)が少ない人や犬の多くがお腹を壊して下痢になります(乳糖不耐症)

一方、ヤギミルクは脂肪球がもともと小さいため均質化を行わずに出荷されるのが一般的です(※3)。脂肪球がゆっくり消化されるため乳糖もゆっくり大腸に届き、下痢が起こりにくい(症状として出にくい)のです。もし下痢になった場合は、様子を見て動物病院に相談しましょう。
※参照1:参照:『ペット栄養管理学テキストブック』(日本ペット栄養学会)、参照2:「食品成分データベース」(文部科学省)、参照3:『Size Distribution of Fat Globules in Goat Milk』(Journal of Dairy Science)

犬にヤギミルクはどのくらいの量あげて良い?

毎日あげても良いですが、1日の最適カロリー量の10%以内で与えてください。よくごはんをカロリーの分あげているけど太るという声を聞きますが、おやつもカロリーに含んでいるか、そして個体差があるため、カロリー量はあくまで目安であげた上で太ったか痩せたかで、常に調整してあげましょう。
PETOKOTO FOODS

ペトコトフーズが提供する「食事量計算機(無料)を使っていただくと、1日の最適カロリー量を知ることができます。

例えば1日の最適カロリー量が125kcalのワンちゃんに100gあたり400kcalのドッグフードを与えている場合、1日の最適な食事量は31gとなります。

なお、生後4ヶ月以上、1歳未満の子犬の場合は食事量計算機で表示された1〜1.5倍の量を、生後4ヶ月未満の場合には2倍の量を与えてくださいね。

おすすめの犬用ヤギミルク

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犬とヤギミルクに関するよくある質問

Q.
犬にヤギミルクを与えても大丈夫ですか?
A.
はい、犬にヤギミルクは問題なく与えられます。アレルギーや下痢を起こしにくい特徴があり、栄養補給にも適しています。
Q.
ヤギミルクを飲んで犬が下痢になったらどうすればいいですか?
A.
まずは与える量を減らすか一時的に中止し、症状が続く場合は動物病院に相談してください。
Q.
ヤギミルクと牛乳の違いは何ですか?
A.
ヤギミルクは脂肪球が小さく均質化処理をしないため乳糖の消化がゆっくりで、牛乳よりも下痢を起こしにくい特徴があります。また、ヤギミルクはアレルギーを起こしにくいβカゼインが多いのが特徴です。
Q.
犬にヤギミルクをどのくらいの量与えればよいですか?
A.
1日の最適カロリーの10%以内に抑えて与えるのが目安です。個体差があるので体重や体調を確認しながら調整してください。

さいごに

犬
ヤギミルクはアレルギーや下痢を引き起こしにくい
犬にとって嬉しい栄養素が豊富
水分補給やご飯のトッピングに適しています
食欲がない犬、量を食べられない老犬にオススメ
ヤギミルクは比較的アレルギーや乳糖不耐症の症状は現れにくいものですが、犬の体質によっては苦手な子もいます。初めて飲ませる時はひと舐め程度にして、様子を見てあげましょう。

参考文献

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この記事の監修者

ニック・ケイブ獣医師

ニック・ケイブ(Nick Cave)獣医師

米国獣医栄養学専門医・PETOKOTO FOODS監修

マッセー大学獣医学部小動物内科にて一般診療に従事した後、2000年に獣医学修士号を取得(研究テーマ:犬と猫の食物アレルギーにおける栄養管理)。
2004年にはカリフォルニア大学デービス校で栄養学と免疫学の博士号を取得し、小動物臨床栄養の研修を修了。同年、米国獣医師栄養学会より米国獣医栄養学専門医に認定。
世界的な犬猫の栄養ガイドラインであるAAFCOを策定する WSAVA の設立メンバーであり、2005年より小動物医学および栄養学の准教授としてマッセー大学に復帰。
家族とともに犬2匹・猫・ヤモリと暮らしながら、犬猫の栄養学の専門家として研究・教育に携わっている。