【獣医師執筆】猫はホタテを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

佐藤貴紀

獣医師/循環器科担当/認定医

【獣医師執筆】猫はホタテを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

猫はホタテを食べても大丈夫ですが、「猫に貝を与えると耳が取れる」とも言われています。今回は猫が貝を食べてはいけないと言われる理由や、与える際の注意点などを解説します。

目次
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この記事のまとめ

  • ホタテの貝柱とヒモ(ミミ)を加熱調理すれば猫も食べられる
  • ホタテは亜鉛、ビタミンB群、タウリンなどが含まれている
  • 初めて与える際は少量から始め、アレルギーや体調変化に注意する
  • 「猫が貝を食べると耳が取れる」という説は一部の貝に含まれる毒素による光線過敏症のためで、ホタテは該当しない
  • 貝の種類や採取時期、調理法を確認し、適切に与えることが重要

猫はホタテを食べても大丈夫

ほたて
部位によりますが、猫はホタテを食べても大丈夫です!しかしホタテを含む貝類の中には猫に悪影響を及ぼす種類もあるので注意が必要です。ホタテには、「ビタミン」や「亜鉛」「タウリン」が豊富に含まれており、高たんぱくで低カロリーな食材です。

適切な与え方をすれば猫の健康をサポートしてくれる食材です。ただ他の魚介類と同様に食べ方を気を付けることが前提です。

猫が食べてもいいホタテの部位

ホタテには、ウロ、貝柱、ヒモ(ミミ)、エラ、生殖巣の五つの部位があります。その中でも、猫が食べられるのは貝柱とヒモ(ミミ)の部分です。その他の部位は毒性が強く人でも食べられなかったり、消化がしにくかったりするので、猫には与えないようにしましょう。

猫が食べて大丈夫なホタテの栄養成分

ホタテには亜鉛、ビタミン、タウリンなどが多く含まれています。また、高たんぱくで低カロリーなのでダイエット中のおやつにも最適です。

しかし、カロリーが低いからといってホタテばかりあげるのはよくありません。与えすぎると栄養が偏り健康を害してしまう恐れがあるので気をつけましょう。

亜鉛
亜鉛はミネラルに分類される栄養素で、肝臓の尿素回路や神経伝達の働きや、皮膚や被毛の健康や回復に必要不可欠です。欠乏することで皮膚病になることもあります。
葉酸
葉酸は水溶性ビタミンの一つです。細胞内への蓄積に限度があり、排出されやすいビタミンです。葉酸は、緑草類の他レバーや卵黄、乳、肉に含まれています。欠乏することで、食欲不振、悪性貧血、白血球減少、舌炎などを引き起こしてしまいます。
ビタミンB12

水溶性ビタミンでは珍しく、肝臓内に長期間保存されます。しかし体内に吸収されるのにも限度がありますので、限度を超えた場合は排出されるため過剰摂取による影響はないといわれています。

肉や卵、レバーなどに多く含まれているため基本的には欠乏の心配はいりませんが、欠乏した場合は成長抑制、神経障害、活性化葉酸の欠乏による貧血などを引き起こします。

タウリン

猫にとってタウリンは必須アミノ酸に含まれます。猫は体内でタウリンを作ることができません。キャットフードにも必ずタウリンが含まれています。

もしキャットフードではなく手作りご飯をあげている飼い主さんはタウリンの含まれる食べ物を加えてあげましょう。動脈硬化や貧血、視力の低下などを予防する効果が期待されます。

猫にホタテを与える際の注意点

ホタテ
ホタテの調理法や与え方も大切ですが、猫によってはアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。

初めてあげる時は少量にして、嘔吐や下痢、食欲不振、元気消失などの症状がでないか様子をみてあげましょう。

アレルギーによっては皮膚のかゆみなども起こりますが、食べてすぐ症状が出るわけではなく数日から数週間後にかゆみなどの症状がでることもありますので、いつどのくらい与えたかも記録しておきましょう。

生では与えない

ホタテの貝柱はお刺身として食べることもありますが、愛猫に与える場合は生ではなく、加熱調理をしてから与えるようにしましょう。また、ホタテのエラやウロには毒性がたまりやすいのでしっかりと取り除きましょう。

ホタテのエキス

ホタテのエキスといった旨味成分の調味料などもありますが、味付けされたものは猫にとって塩分が多すぎるので与えるのはやめましょう。

ホタテのエキスを与える場合は、猫用のホタテの缶詰など味のついていないものや、貝柱やヒモのゆで汁を使いましょう。

与えていい量

ホタテを総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。

猫は貝を食べると耳が取れるって本当!?

ホタテ
猫はアワビ、トリガイ、サザエ、トコブシなどの貝を食べると「光線過敏症」という病気になることがあります。

貝に含まれるピロフェオホルバイドαという毒性分が血中に溶け込み、日光に当たることで炎症が起きてしまいます。そのため、毛の薄い耳にかゆみや腫れが生じ、最悪壊死することもあることから「猫が貝を食べると耳がとれる」といわれるようになりました。

猫は他の貝も食べられるの?

もともと猫はタコやイカ、甲殻類や貝などの消化が得意ではありません。ホタテの他にもあさりやシジミは貝類の中でも猫が食べても大丈夫なものとされていて、猫用のおやつやレシピの材料として紹介されていることもあります。

しかし「アワビ」「トリガイ」「サザエ」「トコブシ」などは毒性のある成分を持っていて、猫に与えると「光線過敏症」という病気になることもあります。

猫に与えてよい種類はしっかりと確認し、「ホタテを食べられるから他の貝類も与えてOKなんだろう」という誤解をしないように気をつけましょう。

猫にホタテは時期や調理法に気をつけましょう

猫
潮干狩りのようにホタテを海に捕りに行く人は少ないと思いますが、3月~5月は気温が上昇し毒性のプランクトンが多くなり、それらを食べる貝の毒性も強くなるといわれています。

お店で並んでいる場合は貝毒の検査がさせていますが、個人的に捕る場合は特に気を付けましょう。またホタテやヒモの部位別のものでなく、ホタテをそのまま買ってきた場合は部位などに注意が必要です。

猫とホタテに関するよくある質問

Q.
猫にホタテを与えても大丈夫ですか?
A.
はい、ホタテの貝柱とヒモ(ミミ)をしっかり加熱すれば猫もホタテを食べられます。ただし、他の部位は避ける必要があります。
Q.
猫にホタテを生で与えてもよいですか?
A.
生で与えるのは避けてください。加熱調理をしてから与えてください。
Q.
「猫は貝を食べると耳が取れる」というのは本当ですか?
A.
特定の貝に含まれる毒素によって光線過敏症が起こることがありますが、ホタテは該当しません。
Q.
ホタテ以外で猫に与えてもよい貝類はありますか?
A.
あさりやシジミは猫が食べても問題ないとされており、猫用おやつにも使われることがあります。一方でアワビやサザエなどは避けましょう。

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