猫にタコは与えないで! その理由と食べてしまったときの対処法について紹介

猫にタコは与えないで! その理由と食べてしまったときの対処法について紹介

日本ではたこ焼きや海鮮料理で人気のタコ。実は世界的に見るとタコを食べる国は少ないため、猫に与える機会もあまりないようですが、猫にとってタコは好ましい食べ物ではありません。ただ、目を離したときに愛猫が「タコを食べてしまった!」といったこともあるかと思います。今回の記事ではタコの詳しい成分や、猫にどのような影響があるのかを解説します。

猫がタコを食べてしまったけど大丈夫?

猫

たとえ積極的に与えなくても、ペットを飼っていると「目を離した一瞬の隙に、テーブルの上の食べ物を食べられてしまった!」という経験がある方も多いと思います。

基本的にタコを猫に与えることは推奨されていませんが、加熱処理をしたものであれば成分上の問題はありません。

しかし成分上に問題がなくても、イカやエビなども含む海産物はもともと猫にとって消化しやすい食材ではありません。積極的に与える必要はないでしょう。

タコの成分

タコを食材として扱う国は珍しい中、日本は日常的に食材として消費しています。タコには抗酸化作用のあるビタミンEやビタミンB12、カリウムなどが豊富に含まれていて、多くの料理で親しまれています。それぞれの成分の役割を見てみましょう。

  • カリウム
  • カリウムは塩分を排出する働きがあるので、血圧を維持してくれます。利尿作用が体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。

  • ビタミンE
  • ビタミンEは抗酸化作用があります。細胞膜トラブルの原因となる活性酸素、過酸化物に対抗し守ってくれます。細胞膜が壊れてしまうと皮膚病やガン、消化器疾患などさまざまな病気になってしまう可能性があります。

  • ビタミンB12
  • 赤血球中のヘモグロビンの生成を助けたり、神経機能の正常化や睡眠リズムの正常化、そして鉄分と共に貧血を予防する働きがあります。

  • 亜鉛
  • 亜鉛はミネラルに分類される栄養素で、肝臓の尿素回路や神経伝達の働きや、皮膚や被毛の健康や回復に必要不可欠です。欠乏することで皮膚病になることもあります。

タコを与える際の注意点

タコ

基本的に加熱をすれば成分的には問題ありません。しかしイカやタコ、エビなど海鮮系の食材は消化に時間がかかり、猫の胃腸の負担となる可能性があります。

たこ焼きに入っているタコの大きさでも猫によっては消化不良を引き起こし、嘔吐につながってしまう恐れがあります。

生の状態では与えない

生のタコに含まれているチアミナーゼという酵素は、ビタミンB1を分解してしまいます。ビタミンB1が不足してしまうと、後ろ足のふらつきなど神経症状を起こしてしまいます。

この症状は人間でいう脚気(かっけ)と同じで、江戸時代には多くの死者を出しました。猫は犬よりもビタミンB1の要求量は多いため、欠乏症になりやすいです。生のタコは与えないようにしましょう。

与える量に注意

加熱をしてもタコは猫にとって消化しづらい食材です。たこ焼きに入っているようなサイズのタコでも、猫にとっては消化不良を引き起こすきっかけになります。

目を離した隙に一口分食べてしまったからと言って、過剰に心配する必要はありません。しかし消化不良による嘔吐をしてしまう恐れがあるので、気を付けて観察するようにしましょう。

生のタコを食べてしまった時の対処法

タコ

生のタコやイカ、エビなどを食べてしまった時は、食べた時間、量などをしっかりと把握して動物病院で相談しましょう。

猫は犬よりもビタミンB1欠乏症に陥りやすいので、まずは電話などで獣医師の指示聞いて従うようにしましょう。決して自己流で吐かせようとしたり、楽観視したりしてはいけません。

リスクのあるものは与えない

猫

タコは加熱をすれば成分的には問題ありません。しかし猫にとって消化しづらい食材であることに変わりはないので、積極的に与える食べ物としては適していないでしょう。

キャットフードに何かトッピングしてあげたいと思った時は、成分上も消化過程でも問題のないものを与えるようにしましょう。

なお、本稿は以下の情報を参照して執筆しています。


※本記事は猫にタコを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。
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