猫にスルメは与えないほうがいい? その理由や食べてしまったときの対処法を紹介

猫にスルメは与えないほうがいい? その理由や食べてしまったときの対処法を紹介

晩酌のお供に好まれるスルメ。猫が隣で欲しがっていると、つい「少しだけ……」と与えたくなってしまいますよね。しかしスルメを猫に与えるのはリスクがあります。もともと人間用に加工されているスルメですが、塩分以外にに与えてはいけない理由をご存じですか? 今回の記事ではスルメの成分や摂取後の危険性などを詳しく解説します。

猫がスルメを食べるのは大丈夫?

猫

スルメを猫に与えるのは好ましくありません。イカタコ、エビなどは人間であっても消化に時間がかかる食材なので、猫の消化不良の原因となることもあります。

スルメには塩分が多く含まれており、猫や猫に与える食べ物として適していないのです。また胃腸の中で水分を吸収し10倍以上も膨張してしまう恐れがあります。

大きく膨張すると胃腸に負担をかけ嘔吐を引き起こしたり、最悪の場合、腸を塞いでしまう可能性もあります。スルメはお酒のお供に食べることが多いと思いますが、酔った勢いで与えないように注意しましょう。

スルメの成分

スルメ

スルメは猫が食べることには適していないものの、さまざまな栄養成分を含有しています。しかしリンも含んでいるため、腎臓機能に問題がある猫が食べてしまうと悪化を招く恐れがあります。

目を離した隙に食べられてしまうことがないよう、猫が届かない場所で管理しましょう。

  • ビタミンE
  • ビタミンEは抗酸化作用があります。細胞膜トラブルの原因となる活性酸素、過酸化物に対抗し守ってくれます。細胞膜が壊れてしまうと皮膚病やガン、消化器疾患などさまざまな病気になってしまう可能性があります。

  • ビタミンB12
  • 赤血球中のヘモグロビンの生成を助けたり、神経機能の正常化や睡眠リズムの正常化、そして鉄分と共に貧血を予防する働きがあります。

  • カリウム
  • カリウムは塩分を排出する働きがあるので、血圧を維持してくれます。利尿作用が体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。

スルメとスルメイカの違いは?

スルメとスルメイカは混同されやすいのですが、スルメはイカの内臓を取り出し乾燥させた加工品のことをいいます。

スルメイカはイカの種類の一つです。スルメは長期保存に長けて栄養も含んでいたので、昔は今よりも重宝されていました。

スルメを食べた時の危険性

猫

スルメが猫にとって良くないのは、単に塩分が高いからではありません。乾物特有の現象や胃腸への負担も気を付ける必要があるのです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

胃腸内で膨らむ

スルメはイカを乾燥させた食べ物です。そのため、食べた後に胃や腸内で水分を吸って膨張してしまう恐れがあるのです。

たとえスルメソーメンのように細く小さく切ったものでも、膨らんでしまうことを考えると胃腸の負担は避けられませんし、最悪の場合腸を塞いでしまう可能性もあります。

下痢や嘔吐の原因に

猫がスルメを消化する時は胃腸にかなり負担がかかります。もともと海産物の消化を得意とはしておらず、乾物として加工されたものはさらに大変です。

消化不良を引き起こし下痢嘔吐につながる可能性もあるので、注意が必要です。

塩分過多

塩分は体に必要なものですが、たくさん摂取すると血圧は上昇し、塩分の排出を行う腎臓に負担がかかります。猫は人間のように汗腺を持っていないので、汗をかいて塩分を排出することができません。

スルメを食べてしまった時の対処法

猫

スルメを意図的に与えることはなくても「目を離した隙に食べてしまった!」ということは起こるかもしれません。

まず食べてしまった量を把握することが大切です。ひとかけらなどの少量であれば少し様子を見て、嘔吐をしないか、食欲低下が見受けられないか注意しましょう。

カットされたスルメ一本食べてしまっていたり、量が把握できなかったりする場合は動物病院にて獣医師に相談しましょう。決して自分の判断で吐かせようとしてはいけません。

猫がスルメを食べると腰を抜かす?

猫

「猫がスルメを食べると腰を抜かすの?」と疑問を持たれるきっかけは、「猫がイカを食べると腰を抜かす」という定説が原因です。

実際に猫や猫が生のイカを食べるとビタミンB1欠乏症になり、運動障害を起こしてしまう可能性が高くなるため「腰を抜かす」という表現が使われたのです。

猫は犬よりもビタミンB1要求量が多いため、ビタミンB1欠乏症になりやすいのです。しかしビタミンB1欠乏症の原因となるチアミナーゼという成分は熱に弱いため、加工作業の段階で加熱・乾燥処理されたスルメの懸念点としては該当しません。


猫に優しい食べ物を

猫

スルメは人間用に加工された食材で、塩分が高いのはもちろんのこと、猫にとっては胃腸の負担にもなります。

おいしいものを一緒に食べたい気持ちはどの飼い主さんにもあるものですが、食べ物が猫の体の負担にならないかどうか、しっかりと確認するようにしましょう。そうすることで、人も猫も一緒にご飯を楽しむことができます。

なお、本稿は以下の情報を参照して執筆しています。


※本記事は猫にスルメを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。

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