
【獣医監修】犬はレモンを食べても大丈夫!与え方や注意点、しつけで使用する場合などを解説
爽やかな香りと酸味が食欲をそそるレモン。レモンは犬が食べても大丈夫な食べ物ですが、積極的に与える必要はありません。与えるとしても、皮や果実よりレモン汁を与えたほうがいいです。今回は、レモンを与える際の正しい与え方やビタミンCが犬に与える効果などを紹介します。
犬はレモンを食べても大丈夫!

レモンはビタミンCやカリウムを多く含む果物で、基本的に犬が食べても問題のない食品とされています。特にビタミンCには抗酸化作用があり、細胞の老化防止や免疫力のサポートに役立つ栄養素です。
ただし、レモンは酸味が非常に強いため、犬によっては苦手に感じることもあります。初めて与える際はごく少量から試し、愛犬の反応をよく観察してください。また、皮や種には苦味成分や精油が含まれ、中には犬にとって有害な成分もあるため、犬にレモンを与える場合は絞ったレモン汁のみにしたほうがいいでしょう。
レモンの栄養素について
レモン | 柿 | キウイ | いちご | |
---|---|---|---|---|
エネルギー | 54kcal | 60kcal | 53kcal | 34kcal |
水分 | 85.3g | 83.1g | 84.7g | 90.0g |
ビタミンC | 100mg | 70mg | 69mg | 62mg |
カリウム | 130mg | 170mg | 290mg | 170mg |
糖類 | 2.6g | 13.1g | 9.1g | 5.9g |
ビタミンCは強い抗酸化作用を持つのが特徴で、がん予防やアンチエイジングの効果が期待されます。犬はビタミンCを体内で生成することができるため、健康な犬であればレモンでわざわざビタミンCを補給する必要はありません。
一方、シニア犬(老犬)などビタミンCが不足しがちな犬もいます。ビタミンCが不足すると、毛並みや皮膚の艶が失われるほか、関節や軟骨などにもトラブルが出てくる可能性もあります。
犬でビタミンCの補給が必要な場合は?
健康な犬は体内でビタミンCを生成できますが、一部の犬では外部から補う必要があるケースもあります。
ここでは、ビタミンCの摂取が特に意識されるべき犬の例をご紹介します。
シニア犬(老犬)

高齢になると、犬の体内でビタミンCを生成する力が弱まってしまいます。
そのため、食事などでビタミンCを補うことが必要になるケースもあります。
薬を服用している犬
犬は通常、肝臓でビタミンCを生成していますが、薬の種類により、服用することで肝臓に負担がかかり、生成力が低下してしまう場合があります。そのため、ビタミンCを摂取して補う必要がある場合があります。
受動喫煙している犬
受動喫煙は犬にとっても大きなストレスとなり、人間と同様に体内のビタミンCが大量に消耗されます。
人の場合、喫煙者は非喫煙者の約2倍のビタミンCを必要とするというデータもあり、犬でも同様のことが言えると考えられます。
犬と一緒に暮らす環境では、なるべくタバコを控えることが望ましいです。
犬にレモンを与える際の注意点
レモンは栄養豊富で魅力的な果物ですが、犬に与える場合にはいくつかの注意点があります。
与え方や量、使う部位によっては健康を害するおそれもあるため、必ず正しい方法を確認しましょう。
犬にレモンを与える際の注意点01:絞って与える
犬にレモン果実をそのまま与えるのは、酸味の刺激が強すぎて適しません。
レモンを愛犬に与えたい場合は、絞ったレモン汁を少量にとどめましょう。
犬にレモンを与える際の注意点02:皮は気をつけて
レモンの皮も栄養を含んでおり、犬が食べることはできます。
ただし、外国産のレモンには防カビ剤が使われている可能性があるため注意が必要です。
皮ごと与える場合は、防カビ剤不使用のレモンを選びましょう。
犬にレモンの加工品や類似品は大丈夫?

レモンアイスやレモンケーキ、レモンヨーグルトなど、添加物が入っている可能性があるため、基本的に与えるのは避けた方が良いでしょう。
レモングラス
レモングラスはイネ科の多年草で、レモンではありません。手作りご飯用にハーブとして使われることもありますので、少量程度であれば与えても大丈夫です。
アロマで使う精油は成分が凝縮され、なめたり体についてしまうと体調を崩す危険性がありますので、使用する際は注意してください。
レモンティー
レモンティーは与えてはいけません。紅茶には100mlあたり30mgほどのカフェインが含まれています。60mgのコーヒーに比べれば少ないですが、犬によってカフェインの耐性に違いがあるため、中毒になる恐れがあります。
ポッカレモン
「ポッカレモン」は、日本の食品メーカー「ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社」が販売している、濃縮還元のレモン果汁を主成分とする調味料です。
製品によってはレモン果汁100%のものもありますが、保存料や香料などの添加物が含まれている場合があります。
これらの添加物は、犬の健康に悪影響を与える可能性があるため、原材料表示を必ず確認し、添加物が含まれている製品は与えないようにしましょう。
ポッカレモンは料理(ドレッシング、焼き魚、揚げ物など)や飲み物(レモン水、カクテルなど)に手軽に使えるよう加工されているため、人間用の商品として使うことが前提です。
レモンスプレーで犬のしつけができる?

レモン果汁を水で薄めたレモンスプレーは、酸っぱい匂いを犬が嫌がることで、しつけやトレーニングに有効とされることもありますが、その効果は実証されていません。
レモンスプレーでしつけ効果が得られるとすれば、スプレーをかけられた行為に対して「驚いた」「嫌だった」という反応があったと考えられます。
一時的な効果がある場合もありますが、根本的なしつけにはなりません。何度も繰り返しているうちにスプレーに慣れてしまい、効果がなくなる可能性があります。
どうしてもスプレーなどをしつけに使用する場合には、市販されている「ビターアップル」を応急処置的に試してみてもいいかもしれません。犬は苦味を嫌うため、一定の効果が期待できます。
また、果皮などに含まれる柑橘系オイル「ソラレン」は、紫外線に当たることで有毒物質となることがあるため、犬の鼻先や皮膚に直接スプレーするのは避けましょう。
まとめ

与え方さえ気をつければ、レモンを愛犬に与えることは問題ありません。ただし、初めて与えるときは少量から試し、与えたあとは体調の変化がないか確認するようにしましょう。
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