犬にマグロは大丈夫でも水銀に要注意! 骨や血合いの効果、レシピも紹介

私たち日本人にお馴染みのマグロ。犬もマグロは大好きで、タンパク質を始め、DHAやEPA、タウリンなども豊富に含まれる健康にも良い食材です。一方で与え過ぎは水銀の過剰摂取につながり、健康に影響があります。今回は、骨や血合いの効果、マグロの与え方や注意点などを説明します。

なお、本稿は以下の情報を参照して執筆しています。

まずはマグロの栄養素について学ぼう!

マグロは日本人に馴染みの深い魚の一つで、赤身魚です。寿司や刺身などで食べますよね。身の筋肉が色素タンパク質によって赤く見えるため赤身魚と呼ばれています。赤身魚は寝ている間も常に泳ぎ続ける魚のため、持久力が必要になってきます。そして泳ぎ続けるためにはヘモグロビン、ミオグロビンという色素タンパク質が必要なのです。

一般的に日本でよく食べられるマグロは黒マグロ(本マグロ)で、他にもミナミマグロやメバチが有名です。魚はカロリーが低めと思われがちですが、マグロのカロリーは低いとは言えず、摂取しすぎると余分なエネルギーに変化してしまう可能性があるため、食べ過ぎは肥満につながります。バランス良い食事を心掛けましょう。

タンパク質が多い食材

マグロのカロリーは200g(切り身)で250kcalと高カロリーです。タンパク質が最も多く、全体の84%を占めます。次に脂質が4%、炭水化物が0.3%となります。

DHAやEPAも

「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「EPA(エイコサペンタエン酸)」は、α-リノレン酸と同じくオメガ3系脂肪酸で、私たち人間の健康成分としても有名ですが、犬も非常に大切な栄養成分です。青魚のイワシやサンマと比べるとマグロに含まれる量は少ないですが、網膜や神経組織の発達に良いとされ、魚の目玉や頭を食べさせる飼い主さんもいらっしゃいます。また、EPAは血液の流れを良くするため、腎不全などの腎臓病の軽減につながるとされています。

犬にマグロはOK。でも与え過ぎには注意

犬がマグロを食べても大丈夫ですが、与え過ぎには注意が必要です。豊富なタンパク質やオメガ3不飽和脂肪酸が含まれているため、皮膚や爪、筋肉、臓器、血液、毛、骨など、あらゆる体の構造を成長させるエネルギー源となります。

また、マグロの血合いにはタウリンが豊富に含まれています。人間だとタウリンはアルコールを分解する成分として栄養ドリンクに使われていますが、他にも必須アミノ酸の一つであるアルギニンの吸収効率を向上させるビタミンB6が豊富に含まれているため、犬にとって非常に健康的な食材です。

食べ過ぎには注意を!

マグロは他の魚よりも多く水銀(メチル水銀)が含まれており、人間と同様に、犬が食べ過ぎると中枢神経に障害を与える可能性があります。全ての魚介類に同じようにメチル水銀が含まれるわけではなく、海の食物連鎖の上位にある動物、寿命の長い動物に高い濃度のメチル水銀が含まれます。厚生労働省が2005年に改定した「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」によると、一般の方(とくに妊婦、幼児、近く妊娠を予定されている方)は、マグロなどのメチル水銀濃度が高い食材は週に1〜2回以内にすることを薦めています。犬にとっても与え過ぎはよくありません。

マグロの与え方

赤身やトロの刺身など生で与えても問題はありませんが、マグロのたたきなど少し茹でたり加熱することで歯ざわりが良くなるため、嗜好性が高くなると言われています。また、骨は誤飲すると器官を傷つけたりする恐れがあるため、きちんと取り除くようにしましょう。与える量ですが、基本的には総合栄養食のドッグフードのほかに、おやつとして与える程度が良いと思います。量は個体ごとに異なりますので栄養管理士や獣医師など、専門家に相談することをオススメします。

ツナ缶は?

市販されているツナの缶詰は塩分が含まれていると健康に悪いため、塩分フリーで添加物も含まれていないツナ缶を与えてあげるようにしましょう。

マグロ節は?

マグロ節は豊富なタンパク質だけでなく、リンが多く含まれるため、与えすぎてしまうと腎不全を起こしてしまう可能性があります。もしどうしても与えたい場合は、マグロ節の茹で汁をドッグフードにかけて与えてあげるのがオススメです。

生のマグロをあげるのは危険!?

生のマグロの成分自体に問題はありませんが、生のマグロを犬が食べる場合は以下の注意点があります。これは、マグロだけでなくブリやカツオ等の他の魚を生で与える際にも共通することなので、一度確認しておきましょう。

ヒスタミン食中毒

ヒスタミン食中毒はヒスタミンという物質を含有している魚を摂取することによって発症する中毒です。魚がもともと持っているヒスチジンというアミノ酸が、細菌の持つ脱炭酸酵素の働きによって魚肉内でヒスタミンを生成します。魚を常温で放置することによって細菌が増殖するので、必然的にヒスタミンの生成される量も多くなり中毒を起こす確率が高くなります。ヒスタミンは熱にとても強いため、一度ヒスタミンが生成されてしまうと熱処理によって分解することは困難になります。予防策として新鮮な魚を購入することを心掛け、常温の状態で放置などしないようにしましょう。ヒスタミン食中毒になると摂取後2〜3時間で以下のような症状が出ると言われています。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 舌や顔の腫れ
  • 蕁麻疹
  • めまい

チアミン(ビタミンB1)欠乏症

マグロに含まれているチアミナーゼという分解酵素がチアミン(ビタミンB1)を破壊することでチアミン欠乏症を引き起こし、犬の場合は心臓肥大につながる恐れがあります。これはマグロに限らずほかの生魚にも当てはまり、加熱することでチアミナーゼは失活します。

マグロを与える際の注意点

アレルギー

マグロでアレルギー反応を起こしてしまう可能性などもあるので、初めて犬に与える時には少し注意してあげる必要があります。アレルギー症状の中には下痢なども含まれていますが、お腹が冷えてしまったことが原因になるなど、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。

  • 下痢嘔吐
  • 皮膚をかゆがる
  • 元気がなくなる
  • 目の充血

マグロに限らず、犬にとって初めての食べ物を与えるのは、摂取後はしばらく様子を見られる時にしましょう。食べさせた後に一緒にいられない場合は、その後の様子を観察することができないので、試す機会をずらした方が適当です。

マグロを食べて体調を崩した時は動物病院へ

マグロを食べて嘔吐をした場合、まずは動物病院の先生に連絡してみましょう。様子を見たり、必要であれば動物病院で診てもらう必要があります。その際に、どの程度の量をどのような調理法で与えたか、詳しく説明することが大切です。

マグロのトリーツ(おやつ)

無添加の国産マグロのおやつは噛み応えもあり、おやつには良いでしょう。くれぐれも自分の愛犬の大きさや年齢に合った適量を与えるようにしましょう。与え過ぎには要注意です!

マグロの手作りご飯レシピ

マグロ、シラス、きゅうり、空豆の和え物を作られています。きゅうりは利尿作用もあるので、腎臓病の犬にはおすすめです。

messieさん(@fairymessie)がシェアした投稿

マグロで健康な生活を!

マグロは犬にとって非常に栄養素の高い食材です。しかし、食べ過ぎだと腎不全の原因になったり、肥満の原因になります。そのため、健康な犬には、基本的に総合栄養食ドッグフードを前提にマグロをおやつに与えることをオススメします。それらを注意して、素敵な犬との食生活を過ごしてくださいね!

<関連記事>

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

今日のアクセスランキングトップ10

今月のアクセスランキングトップ10