【獣医師執筆】犬がプルーンを食べるのはNG!理由や食べてしまった際の対処法を解説

【獣医師執筆】犬がプルーンを食べるのはNG!理由や食べてしまった際の対処法を解説

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欧米では「ミラクルフルーツ」と呼ばれるほど豊富な栄養で人気のプルーン。生の果実は手に入りにくいシーズンも多いですが、乾燥させたドライプルーンはスーパーなどでも販売され保存も利くため、私たちにとってはおやつがわりに食べるのにもぴったりです。そんなプルーンですが犬にとっては危険な食べ物です。

犬が食べてはいけないプルーンに含まれる成分

プルーン

「食物繊維」「カリウム」「鉄」を含み、人間にとっては美容や健康に良いといわれるプルーンですが、豊富なカリウムは犬にとって「高カリウム血症」につながる恐れがあります。

また、プルーンはバラ科に属しますが、リンゴや梅、桃などのバラ科の植物の未成熟の種には「アミグダリン」という成分が含まれています。これは、青酸中毒の原因にもなる恐ろしい成分です。致死量に関してはエビデンスがありませんが、小型犬であれば少量でも危険です。

犬がプルーンを食べてはいけない理由

プルーン

成分だけみると、少量だけなら犬がプルーンを食べても大丈夫なように思えるかもしれません。しかし、プルーンの葉や茎のほか、誤飲の可能性もある種には、毒性があり、そのわずかな毒が犬の体に影響を及ぼす可能性があるのです。

乾燥プルーンは毒が濃縮されているかも

ドライフルーツは、乾燥させることで栄養をぎゅっと濃縮させます。生のプルーンを乾燥させた、ドライプルーンも同様です。

しかし、成分が濃縮されているということは、犬にとって毒性がある成分も濃縮されている可能性があります。生はもちろん、乾燥させたドライプルーンも犬に与えないでください。

プルーンジャムやジュースも犬に与えないで

健康食品として人気のプルーンは、気軽に食生活に取り入れられるようにジャムやジュースといった加工品としても販売されています。しかしプルーンの成分が含まれている以上、犬に与えることはやめておきましょう。


犬がプルーンを食べてしまった場合の対処法

犬

犬が誤ってプルーンを食べてしまったら、症状が現れていなくてもすぐに動物病院へ電話して相談しましょう。

その際に、「いつ」「どのくらいの量」を食べたかを正確に伝えることで獣医師の診断がしやすくなります。プルーンを使った加工品を間違って食べてしまった場合は、袋や残りを見せることも重要です。

誤飲したことがわかった時点ですぐに動物病院に行くことが好ましいですが、時間帯や愛犬の様子によってはまず電話で獣医師の指示に従うことも良いでしょう。

決して素人判断で「大丈夫そうだから」と放置してはいけません。数日後に症状が現れる可能性もありますので、異変が無いか目を離さないようにしてください。


まとめ

犬
プルーンを犬に与えるのは絶対にNG!
プルーンには青酸中毒の原因になる恐ろしい成分が含まれている
嘔吐や下痢、呼吸困難などの症状を引き起こす可能性がある
万が一、犬がプルーンを食べてしまったらすぐに動物病院へ
数日後に症状が現れる可能性もあるため決して素人判断はしないこと
人間にとって体に良い食べ物が、犬にとっても良いとは限りません。大切な愛犬を守るために、しっかりと確認して愛犬との食生活を楽しみましょう。

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