犬が迷子札を着けてないと再会率は0.5%? おしゃれを楽しみながら迷子対策

犬に迷子札を着けることはとても重要なことです。たとえ室内飼いだとしても災害や脱走、誘拐や散歩中の迷子など予想外のことは起こります。最近の迷子札はおしゃれなオーダーメイド式の名札も多く、革製やネックレスなど選ぶのも大変なほど種類があります。今回は鑑札と迷子札の違いや、最近注目を集めているマイクロチップなども紹介します。

なぜ迷子札が必要なのか?

ペットに迷子札をつけることは非常に大切です。散歩や脱走での迷子だけではなく、災害時に離れ離れになっても再会できるよう、日頃から準備しておくことが大切です。

以前、日本獣医師会が迷子札についてのアンケート調査を行った際には、愛犬に「迷子札をつけている」と答えた飼い主さんは約5割と、全体の半数にとどまりました。装着しない理由としては「室内で飼育していて必要がないから」という回答が多く、災害時のことまでを想定できていない現状が見受けられました。

地震や台風とまではいかなくても、雷の大きな音に驚いたり、家の扉が開いた瞬間に飛び出したりして迷子になってしまう犬もいます。「我が家は大丈夫」と安心せず、日頃から備えておくことがとても大切です。

災害時を想定して準備をしよう

地震や台風などの災害を被った時に、たとえ普段は室内飼いであったとしても、非常事態の時にペットと離れ離れにならない保証はありません。災害がきっかけで犬が迷子になり、行政や個人に保護されたものの情報が分からず、なかなか飼い主が見つからないという現状もあるようです。

東日本大震災での事例

東日本大震災では多くの犬や猫が命を失うとともに、飼い主と離れ離れになってしまいました。動物愛護センターなどに保護された犬猫のうち、ペットであると予測できるもの(首輪や迷子札など)を装着していたのは犬699匹、猫39匹でした。

その中で首輪のみ装着をしていたのは犬614匹、猫は39匹全てでした。迷子札や鑑札の情報があった子たちは100%の確率で、家族と再会することができました。一方で首輪のみだった犬や猫が家族と再会できたのは確率はわずか0.5%と雲泥の差があります。マイクロチップを装着している犬もいましたが、AIPO(動物ID普及推進会議)への登録がされていなかったため飼い主不明のままだった事例もあるそうです。

再会できなかった犬や猫ちゃんの先を思うと、ペットを飼っている人は他人事ではいられません。普段は室内飼いであったとしても、災害時のことまでを考えて準備してあげることが非常に大切だということが分かります。


迷子札取り組みの現状

現在さまざまな場所で迷子犬を減らすための取り組みが行われています。一つ一つの取り組みが広がることで迷子札の重要性が伝わればと思います。

鑑札と迷子札

犬の鑑札と迷子札には違いがあることをご存じでしたか? 「犬の情報が載っている物」という点から混合してしまう方が多いのですが、二つの意味は大きく異なります。

犬を飼う時は市区町村窓口に飼い犬の登録をしますが、その時に交付されるのが「鑑札」です。一方で飼い主さん自らペットが迷子になった時などの備え、犬の名前や連絡先などを載せて着けるのが「迷子札」です。詳しい違いなどを見ていきましょう!

法律で義務化されている「鑑札」

犬の「鑑札」と「注射済票」は市区町村の窓口に登録をし、狂犬病予防接種を受けさせた時に交付される物です。現状、鑑札と注射済票を常に身に着けさせている飼い主さんは少数なのですが、実は常時装着が法律で義務付けられているのです。実際は紛失の可能性などを考え迷子札を推奨する窓口もあるようです。しかし違反した場合20万円以下の罰金という記載があるため、軽視はしない方がよいでしょう。

鑑札を着けている犬を動物愛護センターが保護した場合、職員は飼い主に連絡を取ることが義務になっています。現在の考え方では鑑札でなくても飼い主情報が分かる物があれば、行政側から飼い主へ保護の連絡をすることが一般的になっています。しかし鑑札を着けていなかった場合は、もし職員が保護の連絡を怠ったとしても責任を問うことはできません。

犬鑑札の身に着け方

以前は鑑札と注射済票は全国統一のデザインでしたが、厚生労働省が指定した条件を満たすことを条件に、さまざまなサイズやデザインが選べるようになりました。以前の鑑札は小型犬にとっては大きすぎたり、装着しにくかったりしたようです。

しかし現在は各市町村で自由に「装着したくなるデザイン」を編み出すことで、飼い主が鑑札を装着する義務を守るようにしたいと考えているようです。区役所や市役所のHPに鑑札について掲載してあるので、該当する役所を一度調べてみるとよいかもしれません。

 

迷子の時のための「迷子札」

迷子札はペットが迷った時に一般の人が直接飼い主に連絡ができるようにするための物です。鑑札の番号は一般の人が見ても飼い主を特定することはできません。しかし迷子札に電話番号や名前などがあれば、行政の施設などは通さずに直接飼い主さんへと保護連絡をすることができます。

行政の施設も最近は殺処分を減らそうという動きが活発なので、迷子札などの飼い主が特定できそうなものがあれば基本的には連絡をしてくれます。しかし、ただ迷子札だけの場合「連絡義務」とはされていないということは念頭におく必要があります。

飼い主とペットのために迷子札を作ろう!

迷子札は自分好みの物を作ることができます。安く抑えたい場合は自作することも可能ですし、個性を求めたい人はオーダーメイドという選択肢もあります。デザインの種類やサイズの豊富さがたくさんあることで、迷子札自体がおしゃれなイメージになり、しかも迷子や災害対策になる物だったら装着する人も増えてくるでしょう。この機会に皆さんもお好みの迷子札を見つけてみませんか?

ステンレス製のネームプレート

ステンレス製の迷子札は傷に強いため人気です。現在はサイズも小さく重量も軽い物ができているので、チワワやトイプードルなどの小型犬にも迷子札を着けやすくなりました。また迷子札単体での着け外しも可能なため、その日の用途によって首輪やハーネスに変更することができます。

 

おしゃれな迷子札

最近では迷子札もさまざまな工夫がされいて、ネックレスの物や革製のチョーカーなど、おしゃれに気を使った商品なども発売されています。おしゃれで装着しやすい物は普段から身に着けるきっかけになるので、こだわりの一つを作ってみるのもよいかもしれません。

  • Sofa
  • ジュエリー職人が作る迷子札をオーダメイドすることができます。
    Sofa

  • mmsu-ha
  • 個性的でおしゃれなオリジナルレザーリボンネックレス迷子札を購入することができます。
    mmsu-ha

  • Gin’ mai工房
  • 犬と猫どちらにも使える、シルバー製の迷子札が評判のショップです。
    Gin’ mai工房

これからの常識はマイクロチップ

マイクロチップは直径2mm、長さ10mm前後の電子標識器具です。チップ内には世界で唯一の番号が登録されており、その番号は専用の読み取り機で読み取ることができます。利便性と負担の少なさからヨーロッパやアメリカでは利用者が急増しており、日本でもマイクロチップを選択する飼い主さんが増えてきています。

犬にマイクロチップを埋め込むのメリット

体内に埋め込まなければならないことから、抵抗感を持つ方も多いです。しかしマイクロチップは埋め込む際に過度な痛みを生じるわけでもなく、体に悪影響があるわけでもありません。専用の読み込みリーダーは全国の動物愛護センターや保健所、動物病院に配備されています。そのため盗難や事故にあっても、データの紛失の心配がないため飼い主の元に戻ってくる可能性が高くなってきます。

  • 半永久的に使える
  • 紛失の心配がない
  • ほとんどの動物に使える
  • 過度な痛みはない
  • 迷子や災害、盗難や事故の時に有効

埋め込む場所は動物によって異なりますが、首の後ろの皮下が一般的です。犬は生後2週齢、猫は生後4週齢から埋め込みをすることが可能です。

注射を打っている犬のイラスト

マイクロチップ装着後の落とし穴

マイクロチップ装着をしたらそれで終わりではありません。AIPOへの登録を必ずしましょう。登録をしていないと愛護センターに保護された時に、埋め込まれて居るマイクロチップの情報を読み込もうとしても飼い主に行き着きません。東日本大震災の時もせっかくマイクロチップが埋め込まれているのに、AIPOへの登録がされていなくて飼い主さんが見つからなかった犬もいるようです。また、飼い主や住所が変わった場合でもAIPOに変更届けをしないと無意味になってしまいます。

万が一に備えて迷子札を準備しよう

迷子札や鑑札の違いや、さまざまな種類から好みに合わせて選べることを知っていただけたでしょうか? 普段から楽しんで迷子対策をしていけば、何かあった時もペットと飼い主さんの味方になってくれます。まだ準備されていない方はこの機会にぜひご検討ください。


pocoさん(@pocoranian)がシェアした投稿

<関連事故>

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

今日のアクセスランキングトップ10

今月のアクセスランキングトップ10