犬にアボカドを食べさせるのは危険 中毒症状や対処法を紹介

犬にアボカドを食べさせるのはリスクがあります。人間にとっては「森のバター」と呼ばれるほど親しまれ、美味しくて栄養も豊富な食べ物です。しかしアボカドに含まれる成分は犬にとって中毒症状を引き起こす可能性が高いものがあります。アメリカではドッグフードにも使用されている事から、「犬に与えても大丈夫な食べ物」と誤解されがちです。ドッグフードに入っているのに、食べさせてはいけない理由やアボカドによる中毒症状と対処法を紹介します。

なお、本稿は以下の情報を参照して執筆しています。

犬にアボカドは食べさせてはいけない

アボカドはぶどうキシリトールのように摂取後すぐに重篤化する可能性が高いわけではありません。しかしアボカドにはペルシン(persin)という殺菌作用のある毒素が含まれており、人間には無害なのですが犬にとってはかなり有害です。犬の体質によって中毒症状が重い場合もあるので、なるべく避けたい食材です。

アボカドの成分

アボカドはビタミンやミネラルが豊富な食べ物です。抗酸化作用が期待できるビタミンEや過度な塩分の排出を助けてくれるカリウム、マグネシウムなどがたくさん含まれています。またアボカドの脂肪酸は不飽和脂肪酸のオレイン酸がほとんどで、コレステロールを下げる効果が期待できます。

なぜ外国のペットフードにはアボカドが入っている?

アボカドは犬に食べさせてはいけない部類の食べ物ですが、アメリカのドッグフードにはアボカドの成分が配合されているものもあります。「ドッグフードに含まれるような食材なら心配ないんじゃないの?」と思われる方も多いと思います。

実はアボカドの種類は千種類以上あると言われていて、国によって流通しているアボカドは異なります。日本で多く販売されている品種はハス(Hass)というグアテマラ系のアボカドで、グアテマラ系のアボカドはペルシンの含有量が多いため犬にとっての毒性が強いということになります。

アメリカのドッグフードの場合はペルシンの含有率の低いアボカドを使用し、加工する段階で何か無毒化の工夫していると考えられます。アボカドオイルの場合も加工しているため同じことが言えるのですが、完全に無毒化できているのかは分からないのでアレルギーの犬は避けた方がよいでしょう。アボカド成分入りのドッグフードを与える時は中毒の危険性も考慮し、下痢や軟便、嘔吐などの症状が見られたら食べさせるのはやめましょう。

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アボカドの中毒

アボカドの中毒はペルシンの毒性による影響が多いです。その毒性の影響に加え、ラテックス・フルーツ症候群によってアレルギー反応を引き起こす可能性があります。ラテックスアレルギーとは天然ゴムアレルギーとも呼ばれていて、ゴムに含まれるラテックスタンパク質という物質が原因で発症します。

「ゴムのアレルギーなのに、なぜアボカド……?」と疑問に思う方も多いと思いますが、アボカドやバナナ、キウイなどの果物のタンパク質の構造がラテックスタンパク質に似ているため、アボカドを食べた時に体がアレルギー反応を起こしてしまうのです。果物によってアレルギーが発症した場合はラテックス・フルーツ症候群と呼ばれています。

アボカドの中毒症状

アボカドが持つペルシンという成分は犬にとっては毒性が強いため、含有量が多ければ多いほど中毒症状を引き起こしてしまう可能性が高くなります。アボカドの種類によってどのくらいペルシンを含有しているのかは異なりますが、ぶどうキシリトールのように急激に昏睡状態に陥ってしまう可能性は低いです。しかし重症化が進むと命に関わるので、万が一食べてしまったら注意深く観察する必要があります。

摂取後これらの症状が見られた場合は中毒を疑いましょう。

致死量

飼い主さんが意図的にアボカドを与えなくても、目を離した隙に食卓に置いてあった食べ物を食べてしまうハプニングもありますよね。アボカドは千種類以上あると言われていて、毒性のあるペルシンがどのくらい含まれているのかは種類によって異なります。そのため中毒を発症する目安の情報はないのが現状です。栄養は確かに豊富なのですが、中毒の危険性がある以上は意図的に与えることは避けた方がいいかもしれません。

アボカド入りの手作りご飯

犬用レシピの中にはアボカドを材料として紹介しているサイトやレシピ本は意外ととたくさんあります。最近ではペルシンの少ないアボカドも生産されているようなので、「アレルギーや中毒を注意しつつ、利点を生かそう」という流れがあるのかもしれません。

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アボカドを食べてしまった時の対処法

犬がアボカドを食べてしまったと分かったら、体調の変化がないか、下痢や軟便になっていないかを注意するようにしましょう。アレルギーの持っていない健康な犬がアボカドをひとかけら食べてしまったからと、急いで動物病院に駆け込む必要はありません。しかし犬がアレルギーがないか分からない場合や、摂取量が多い場合は念のため病院に連絡をとるようにしましょう。

アボカドは与えないのがベスト

犬にとってアボカドはリスクの高い食べ物です。犬にも嬉しい栄養はありますが、中毒症状やアレルギーを発症した場合は命に関わります。犬と人の体の構造は異なることをよく理解し、食べやすい位置に置いておかないようにしましょう。アボカド入りのドッグフードを与えたい場合は、かかりつけの獣医さんに相談するようにしてください。

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