猫は海苔を食べても大丈夫!マグネシウムの過剰摂取に注意

猫は海苔を食べても大丈夫!マグネシウムの過剰摂取に注意

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猫は海苔を食べても大丈夫です。私たちの食生活には、おにぎりや巻き寿司など、海苔が使われている食品がたくさんあります。海苔が入った食品を食べていると、猫にせがまれることも多いと思います。今回は海苔に含まれている栄養素や与える前に確認しておきたい注意点などを紹介します。

猫は海苔を食べても大丈夫?

海苔

猫は少量なら海苔を食べても大丈夫です。尿路結石のリスクがありますので大量にあげたり、日常的にあげるのはやめましょう。また、コンビニ等で売っているおにぎりの海苔は、味付けされている場合がありますので注意してください。

海苔の栄養素

海苔には、巻き寿司で使われているアオクサノリやスサビノリに加えて、韓国海苔でお馴染みのオニアマノリ、お好み焼きやたこ焼きでよく食べている青のり等たくさんの種類があります。今回は海苔の中でも、私たちがよく食べているスサビノリの栄養素について紹介します。

海苔に含まれる栄養素

エネルギー 297kcal
水分 2.3g
タンパク質 41.4g
糖質 8.3g
カリウム 2400mg
ヨウ素 2100μg
ビタミンA 2300μg
葉酸 1900μg
EPA 1200mg
食物繊維 36.0g
※焼き海苔100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)

栄養素
特徴
カリウム 過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果があります。腎臓が弱っている場合は過剰になり心臓にダメージを与えてしまいます。摂取量に注意が必要です。
ヨウ素 ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になるミネラルです。甲状腺ホルモンはタンパク質の合成や成長ホルモンの分泌に関わり、皮膚や被毛の健康につながります。不足すると甲状腺の機能が低下し、体力低下や甲状腺腫の原因になります。
ビタミンA(レチノール) ビタミンAは健康な被毛を保ち、視力維持にも役立ちます。不足することで免疫力の低下や骨の形成不全につながります。猫はβカロテンからビタミンAを合成できないため、食材から摂る必要があります。
葉酸 体の細胞の生まれ変わりや成長をサポートするという大切な役割を持ち、「造血のビタミン」と呼ばれます。不足すると貧血や免疫力の低下につながります。
EPA EPAは抗炎症作用があり、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、腹膜炎、大腸炎、歯周病などを緩和する効果があります(※1)。抗がん作用も期待され(※2)、腎不全など腎臓病の軽減につながると考えられています。
食物繊維 腸内細菌のエサとなって腸内環境を改善したり、食後の血糖上昇をゆるやかにして糖尿病を予防したりします。水溶性は満腹感の持続や下痢の改善、不溶性は便秘の改善などの効果が期待できます。

※参照1:『小動物の臨床栄養学』、※参照2 「がんとEPA」(日本静脈経腸栄養学会)

タウリン

血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、肝臓の解毒能力を強化したり、インスリンの分泌を促進して糖尿病を予防たりする働きがあります。

海苔をあげる際に注意したいこと。消化に問題が出る恐れも

海苔

海苔には適量であればプラスの働きをしてくれるのにも関わらず、摂取しすぎてしまうとマイナスの働きをしてしまい、尿路結石や下痢等の原因となってしまう恐れがある成分が含まれています。一度確認しておきましょう。

尿路結石

海苔には適切な量を摂取すればプラスの働きをしてくれますが、過剰に摂取してしまうと尿路結石(尿石症)の原因となってしまうマグネシウムが含まれています。

海苔1枚を食べることによってマグネシウムの量が極端に増えたり、すぐ結石ができるわけではありませんが、日常的にマグネシウム等のミネラルが多い食品などを多く食べているていると、腎臓、尿管、膀胱、尿道の中で結石ができてしまう恐れがあります。

マグネシウム

マグネシウムは体内にある300以上の酵素を助ける働きを持つミネラルです。

子猫は100gあたり0.08%以上、成猫は1食あたり0.04%以上のマグネシウムを摂取することが理想的とされ、一般的なキャットフード(マグネシウム含有量0.08%)100gで80mgのマグネシウムを摂取していることになります。

海苔は1枚(3g)あたり約9mgのマグネシウムが含まれていますので、1枚食べただけでキャットフード1食の10分の1ほどのマグネシウムを摂取することになります。

マグネシウムの含有量は0.25%を超えると尿中へのマグネシウム排出量が増え、ストラバイト(リン酸アンモニアマグネシウム)結石のリスクが高まるとされています。

海苔は0.3%ですので多く与えるべきではありません。ただし、マグネシウムを過剰に制限するとカルシウム濃度が上昇してシュウ酸カルシウムによる結石のリスクが高まりますので、バランスの良い食事が大切です。

塩分

コンビニで販売しているおにぎりは、塩で味付けされた海苔が使われている場合が多いです。ナトリウムは塩に多く含まれている成分です。前述した通り尿路結石ができてしまう恐れがあります。

下痢

海苔は食物繊維が豊富な食材です。食物繊維は腸内に溜まった不要な老廃物を排泄する働きがあり、お通じを良くするのに効果的です。ただし、食物繊維は消化されないために摂取しすぎると下痢をしてしまう原因となってしまいます。

窒息

海苔は喉にくっつきやすいため、窒息死の原因となる可能性があります。与える際は小さくして、少量ずつ様子を見ながら与えるようにしてください。

愛猫の好物でも、あげるのは少しだけ

ねこ

猫は少量なら海苔を食べても大丈夫な食材ですが、前述の通り、与える際には注意点もあります。

また、海苔に関わらず人間が普段食べている食材でも、猫が食べてはいけないものも多数存在します。海苔に限らず「この食べ物を猫は食べていいのかな?」と疑問に思った場合は、すぐに調べるようにしましょう!