猫は梨を食べていい? メリット、皮やアレルギーなどの注意点を解説

猫は梨を食べていい? メリット、皮やアレルギーなどの注意点を解説

梨は水分を多く含む、便秘解消や夏バテ予防におすすめの果物です。猫は梨を食べても大丈夫ですが、与える際にはいくつか注意しなければならないこともあります。今回は、和梨や洋梨に含まれている栄養素や猫に与える際の注意点を紹介します。

梨の栄養素について学ぼう!

和梨 洋梨
エネルギー(kcal) 43 54
炭水化物(g) 11.3 14.4
食物繊維(g) 0.9 1.9
たんぱく質(g) 0.3 0.3
リン(mg) 11 13
カルシウム(mg) 2 5
ビタミンC(mg) 3 3

梨には突出して多い栄養素はあまりなく、88%は水分でできています。そのため、熱中症など暑さ対策には非常によいフルーツです。糖質が比率として多いですが、成分のほとんどは水なので、一つ丸ごと食べたとしてもそれほどカロリー摂取量が多くなってしまうわけではありません。しかし、カロリーが低いからといってたくさんあげることはオススメしません。

代表的な栄養素

  • カリウム
  • カリウムは塩分を排出する働きがあるので、血圧を維持してくれます。利尿作用が体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。
  • アスパラギン酸
  • 非必須アミノ酸の成分で、人間の場合はたんぱく質の代謝を促して、エネルギーを産出する働きを持っています。
  • ソルビトール
  • ソルビトールは糖の一種で、便のphを下げることで便を軟らかくしたり、水分を吸水することでお通じが良くなる働きがあります。便秘解消に効果があります。


猫は梨を食べても大丈夫! 熱中症対策に有効

猫も梨を食べても大丈夫です。食物繊維が豊富な上に、梨の食物繊維の中に含まれるソルビトールは腸内のpH(ペーハー)を下げ、便を柔らかくしてくれます。そのため便をスムーズに排出することができるため、便秘解消効果がありますが、与えすぎは下痢を引き起こしてしまいます。
また、猫は舌触りを感じられるものを好む習性があるため、梨のシャリシャリした舌触りを好みやすい傾向があります。ちなみにこのシャリシャリした食感はリグニンという食物繊維によるものです。

梨の与え方

皮をむいて、種は取り除いて与えましょう。食べやすいように小さめにカットして与えてあげることをおすすめします。

猫に梨を与える頻度や量

前述した通り、カロリーは低いですが毎日与える必要はありません。与え過ぎてしまうと、糖分やリンを過剰に摂取することにより肥満や腎臓病になる可能性があります。猫に与えるときはおやつとして一口程度にしましょう。

梨の皮は与えないように

皮は農薬残留の危険性があったり、消化に良くありません。きちんと皮をむいてから与えるようにしましょう。

梨の種の誤飲には注意

梨の種は固いため、誤飲してしまうと胃や腸に残り、嘔吐下痢、腸閉塞などを起こす可能性があります。そのため、きちんと種は取り除いて与えてあげるとよいでしょう。
また、シアン発生性配糖体が梨の種には含まれており、過剰に摂取すると、血中酸素が欠乏してしまう影響があります。梨だけでなく、りんご、梅にも含まれているので注意が必要です。

梨の缶詰は糖分に注意

梨の缶詰は、シロップが豊富なため、大量に砂糖が入っていることが多いです。糖分の過剰摂取は肥満につながるため、缶詰の梨は与えないようにしましょう。

猫に梨を与える際に気を付けたい注意点

アレルギー

猫によってはアレルギー反応を起こすこともありますので、初めてあげる場合は少量にしましょう。アレルギー症状の中には下痢なども含まれていますが、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。
  • 下痢嘔吐
  • 皮膚をかゆがる
  • 元気がなくなる
  • 目の充血


梨に限らず、猫にとって初めての食べ物を与えるのは、摂取後はしばらく様子を見られる時にしましょう。食べさせた後に一緒にいられない場合は、その後の様子を観察することができないので、試す機会をずらした方が適当です。もし、梨を食べて体調を崩した場合の対処法は、早めに動物病院に連絡をすることが懸命です。その際に、どの程度、いつ食べたかをきちんと説明するようにしましょう。

猫にあげる梨はおやつ程度に!

人に抱かれる猫 猫は梨を食べても大丈夫ですが、おやつ程度に少量あげるということを徹底しましょう。また、猫に梨をあげる際には、しっかり洗って皮をむき、種も取り除いてからあげてくださいね。愛猫の健康は飼い主さん次第ですので、愛猫がずっと健康で長生きできるよう、正しい知識をつけておきましょう。

なお、本稿は以下の情報などを参照して執筆しています。
※本記事は猫に梨を積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。
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