犬にマスカットを与えるのはNG!ダメな理由を解説

犬にマスカットを与えるのはNG!ダメな理由を解説

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美味しくて見た目も美しいマスカット。食べたそうに見つめる愛犬を前にすると「一粒くらいならあげてもいいかな……?」と思うことがあるかもしれませんが、それはとても危険な行為です。近年その危険性が指摘されはじめた「ぶどう中毒」と合わせて、その理由を解説します。

犬にマスカット(ぶどう)を与えるのはNG

ぶどうとマスカット

マスカットは「マスカット・オブ・アレキサンドリア」というぶどうの一品種で、犬に食べさせてはいけません。犬がマスカット(ぶどう)を食べると中毒症状により急性腎不全を引き起こす可能性があります。

実は、マスカット(ぶどう)のどのような成分が中毒につながるのかは現在も研究が進められている途中で、詳しいことは分かっていません。一方で、「犬が食べると命を落とす可能性がある」「皮は果肉よりも中毒の原因になる」といったことが分かっています。


皮や加工品も危険

ドライマスカット

ぶどう(ピオーネ)の皮だけを一房分食べ、翌日に急性腎不全を発症して10日後に死亡した事例が日本において報告されるなど、犬にとってぶどうは皮だけでも十分に危険な食べ物です。

ぶどうジュースの事例は報告されていませんが、成分が凝縮されているという意味では、既に事例のあるレーズンと同じと考えられますので避けた方がいいでしょう。同様に、果汁の入ったヨーグルト、アイスなどにも注意が必要です。

そして、レーズンは特に危険です。ドライフルーツのマスカットをワインのお供にする方もいると思いますが、保管には十分に注意してください。水分が抜けて小さく食べやすくなっている分、少量で重篤な状態になってしまう可能性があります。

犬がマスカットを食べてしまったら

マスカット

「ゴミ箱を漁って皮を食べてしまった」「ちょっと目を離したすきに数粒食べてしまった」「家族が誤って与えてしまった」というときは、食べた量を確認して、すぐに病院へ連絡しましょう。

ぶどう中毒と急性腎不全

前述した通り、犬のぶどう中毒は詳しいメカニズムが解明されていません。しかし、ぶどうが腎臓へ何らかの影響を与え、ぶどう中毒が引き起こされると考えられています。軽度であれば吐き気、下痢などでおさまりますが、悪化すると腎機能が破壊され急性腎不全を発症、長期の治療が必要になるケースや最悪の場合は命を落としてしまいます。

危険な症状

  • およそ2~5時間以内
    • 嘔吐
  • およそ72時間以内
    • 下痢
    • 食欲不振
    • 腹痛
    • 元気消失
    • 脱水

かなり危険な状態

  • 乏尿(尿量が極端に少なくなること)

危険な量

  • 犬の体重1kgに対してぶどう約32g
  • レーズンなどの場合は約11~30g以上

例えば3kgの小型犬にとっては、シャインマスカット(1粒8g)だと12粒程度、巨峰(1粒15g)だと6粒程度、ピオーネ(1粒10g)だと9粒程度が危険な量です。レーズンであればその3分の1程度ですし、皮だけなら盗み食いなどで食べてしまう可能性のある量でしょう。

マスカットを食べてしまったときの対処法

摂取後数時間以内であれば、催吐(さいと)処置や胃洗浄が有効と言われています。消化されてしまったらアウトですので、とにかく動物病院へ連絡することが一番。食塩を用いて嘔吐を促す方法もありますが、気管を詰まらせるなどの危険がありあまりおすすめできません。

かかりつけの動物病院が開いていない時間だとしても、夜間緊急医療センターや深夜でも来てくれる往診専門の動物病院も増えてきています。様子見をせず、一刻も早く対処してもらいましょう。

まとめ

マスカット
マスカットはぶどうの一種なので犬に与えてはいけない
皮や加工品もNG
危険な量は体重1kgに対して約32g
食べてしまったら病院へ
2000年頃から危険性が指摘されはじめ、まだ詳細が解明されていない、犬のぶどう中毒。「昔は大丈夫だったのに今はダメなの?」と不思議に思うかもしれませんが、原因不明で処理されていただけかもしれません。愛犬を守るには、危険性が少しでもあるものは近づけない、そしてゴミなどの処理にも気を配ることが大切です。

なお、本稿は以下を参照して執筆しています。

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