犬は里芋を食べても大丈夫!生で与えると里芋中毒になる可能性あり

和食の食材としてよく使われる里芋(さといも)は、犬も食べられる野菜です。今回は里芋のアレルギーやシュウ酸の注意点、生で食べてしまった場合の中毒症状、適量や正しい与え方を 解説します。

犬は里芋を食べても大丈夫

犬は里芋を食べても大丈夫

里芋は、熱を通せば犬に与えても大丈夫な食材です。

里芋の粘り気には悪玉コレステロールの抑制が期待できるガラクタンや消化を助けるムシレージ(mucilage)が含まれていて、動脈硬化の予防にもつながります。

里芋の栄養成分

里芋

煮物などによく使われる里芋には豊富なカリウムが含まれており、里芋特有の粘り気も動脈硬化の予防や消化を助けるといわれています。

生の状態で食べると下痢や嘔吐を引き起こすこともあります。里芋の主成分であるデンプンを生で食べると消化不良の原因になってしまうからです。

カリウム

カリウムはミネラルの一つで、細胞内の浸透圧を維持したり、細胞の活性を維持したりする役割があり、体内の不要なナトリウムを輩出してくれます。疲労回復にも良い効果を与えてくれ、欠乏すると「低カリウム血症」を発症することも。とても大事な成分であることに間違いはないのですが、過剰に摂取すること「高カリウム血症」の原因にもなるので、注意が必要です。

ムシレージ

ムシレージは里芋や納豆、オクラの粘り気の元になる成分です。粘膜を保護する作用があり、免疫力を高めてくれます。また肝機能、腎機能を高める効果もあるといわれています。

ガラクタン

ガラクタンは炭水化物とタンパク質の複合体で、ムシレージと同じく粘性物質の一つです。動脈硬化を防ぎ、がん細胞を抑制する働きもあります。脳細胞を活性化させ認知症の予防にも効果が期待されます。

犬に里芋を与える際の注意点

犬に里芋を与える際の注意点

里芋は犬用のご飯にも使われることもある食材です。熱を通せば犬に与えても大丈夫です。また、犬の体質によって合う食べ物合わない食べ物があるので、初めて与える場合は少量にとどめましょう。

総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」で簡単に計算することができます。

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生の状態で与えると里芋中毒に?

里芋を生の状態で与えると里芋中毒になってしまう可能性があります。里芋中毒について確かなエビデンスは確認できていませんが、下江動物病院が同院で診察を行ったゴールデンレトリーバーの症例を紹介しています。

生の里芋は消化しづらく、消化器官に悪影響を及ぼします。以下の症状が表れたらすぐに病院に行くか、電話で獣医師の指示に従いましょう。その際「いつ」「どのくらい」与えたかをきちんと説明しましょう。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • ぐったりする

尿路結石症を引き起こすシュウ酸に注意

里芋はシュウ酸を含有しています。犬にとってシュウ酸は有害です。シュウ酸はシュウ酸カルシウム結石になり、尿路結石症などを引き起こします。シュウ酸は水に溶けやすいので、茹でた後で水にさらすとある程度は除去することができます。

尿路結石とは?

尿路結石症とは尿の通り道に結石という小さな石の塊のようなものができてしまい、尿が体外へ排出できない状態を指します。排出できないと体の中に尿が止まってしまい、腎臓に大きな負担がかかります。最悪の場合腎臓が機能しなくなり、尿毒症(腎臓が機能しなくなり、体外へ老廃物や毒素を排出できない症状)という病気になり死に至る可能性もあります。


食物アレルギーに注意

犬によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があるので、初めて与える際は少量にし、摂取後に様子を見られるときに与えましょう。

初期症状として皮膚の疾患が現れる可能性が高いので、フケが出たりずっと肌をかゆがっていたりしていたら、早めに病院に相談してください。

以下は主な症状です。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 肌をかゆがる
  • 目の充血

食物性アレルギーの場合、原因となるものを取り除いてあげれば問題ありませんが、アレルギーは摂取後すぐに症状が現れるわけではなく、数日後という場合もあります。そのため何の食材が原因か分かりづらいことが多いので、アレルギー症状が疑われたら動物病院で検査をすることをおすすめします。


まとめ

犬は里芋を食べても大丈夫

加熱した里芋は犬が食べても大丈夫!
生の里芋は里芋中毒になる可能性も
アレルギーに注意して少量からスタートを
里芋は免疫力を上げてくれる成分などを含んでいるので、愛犬に食べさせたいと思う人は多いと思います。しかし食べ物の相性は犬それぞれです。基本的には総合栄養食のドッグフードを与えるようにし、トッピングやおやつ程度にすると良いでしょう。


本稿は以下の情報を参照して執筆しています。

文部科学省「食品成分データベース