【獣医師執筆】犬はレンコンを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説
煮物やおせち料理などによく使われているレンコンは犬が食べても大丈夫な食材です。レンコンにはビタミンや食物繊維が豊富に含まれています。与える際の注意点や成分について紹介します。
犬が食べて大丈夫なレンコンの栄養成分と効果
レンコンの穴は「先を見通す」という意味で縁起が良いとされているため、お正月のおせち料理の食材として人気があります。
ビタミンC
健康な犬は体内でビタミンCを生成できるため、必須ビタミンとは言えません。しかし、抗酸化成分として加齢や運動による酸化ストレスや、関節炎などに関連する病気の予防および治療に役立ちます。食物繊維
食物繊維は胃腸環境を整え便秘解消などに役立ってくれます。ただし、犬は繊維質の多い食材の消化を得意としていないため、与え過ぎないように注意しましょう。タンニン
タンニンはポリフェノールの一種で生のレンコンに含まれています。タンニンを摂取すると、コレステロールの酸化を防ぐことによって動脈硬化の予防に期待できます。犬にレンコンを与える際の注意点
01【犬にレンコンを与える際の注意点】与え過ぎ
前提として、犬は総合栄養食のごはんを食べていれば、それ以外は与える必要はありません。おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。毎日の最適カロリー量はペトコトフーズの「カロリー計算」(無料)で簡単に計算することができます。
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02【犬にレンコンを与える際の注意点】消化不良
生のレンコンは消化不良になるため、茹でるなどで柔らかくして細かく刻んで与えましょう。またレンコンをすりおろしても良いでしょう。レンコンチップスやレンコンパウダーは油や添加物が入っている可能性があるため注意が必要です。特に小型犬の場合、初めて与える時は一口程度にしてあげましょう。
03【犬にレンコンを与える際の注意点】アレルギー
食物アレルギーには、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることで発症する後天性アレルギーがあります。初めて食べる食材を与える際は少量からスタートさせてあげましょう。アレルギーには以下の症状になる可能性が挙げられます。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
- 元気がない
- 目の充血
上記のような症状があれば、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。一方で、アレルギーテストで陽性が出たから食べられないと思う飼い主さんも多いですが、それは間違いです。症状が出ていなければ食べさせても問題ありませんので、特定の食材を食べさせてアレルギー反応が出るか確認してみてください。
まとめ
犬はレンコンを食べても大丈夫!
風邪予防や疲労回復、便秘解消に期待
与える際はできるだけ細かく刻むかすり潰してあげましょう
本稿は以下の情報を参照して執筆しています。
- いばらきれんこん広域銘柄化推進協議会「日本一のれんこん」
- 文部科学省「食品成分データベース」
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