
スノーシューってどんな猫?性格や寿命、体重などの特徴、里親の迎え方などを紹介!
スノーシューという、まるでシュークリームみたいな名前の猫を知っていますか? 日本では馴染みの浅い猫種ですが、実は私たちがよく知っているある猫種の突然変異なんです。さて、どの猫種でしょうか。今回はアメリカ生まれの、優しい顔立ちが素敵なスノーシューの歴史や性格、特徴について紹介します。
スノーシューの歴史

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スノーシューの起源は1960年代にまでさかのぼります。アメリカでシャム猫のブリーダーをしていたドロシーという女性は、生まれてきたシャム猫の子猫の中に、四脚がまるで靴下を履いているように真っ白な子を3匹見つけました。ドロシーはその猫たちを大変気に入り、新種の猫として確立しようとする試みを始めました。
3匹の子猫たちが成長をした後に、ドロシーがその中の1匹とアメリカンショートヘアを掛け合わせてみることにしました。
その結果、四脚が白いだけではなくて、顔は白のハチワレ(額から頬にかけて、八の字のような模様をしている猫)の、シャム猫やアメリカンショートヘアとは容姿も性格も全く異なった新種の猫を誕生させることに成功しました。
実はスノーシューの歴史に関する記録は、他の猫種に比べると、ほとんど残っていません。記録保管の不十分さもさることながら、その一番の理由はスノーシューの毛色にありました。
スノーシューの祖先であるシャム猫の毛色は、シール(ダークブラウン)やチョコレート、ブルー(グレー)などが一般的ですが、ごくまれに突然変異でホワイトの模様が入ったシャム猫が生まれることがあります。
しかしキャットショーにおいて、ホワイトの模様が入っているとシャム猫として認められない場合があり、あまり好まれてはいませんでした。そのため、当時の猫のブリーダーたちは、ドロシーがスノーシューを作出したことを「今まで排除していた、ホワイトの毛色にさせる要素を多く持ったシャム猫をあえて作り出した」と考えて、反感を抱いていたのです。
1960年代以降、人々のスノーシューに対する関心は次第に低下し、1977年にスノーシューのブリーダーはたった一人しかいませんでした。しかしその後、スノーシューは徐々に人々の関心を取り戻し、1989年にはスノーシューのブリーダーが30人近くいたことが、記録に残っています。
猫の主要な血統書登録団体であるTICAには、1994年に純血種として登録されました。
スノーシューの性格
スノーシューはとてもユニークな性格をしていて、スノーシューの性格も猫によってさまざまです。恥ずかしがり屋さんの子もいれば、少し気難しいけど優しい子、まるでホームヘルパーさんのように飼い主さんのことをいつも気にかけてくれる子もいます。
どのスノーシューにも共通して言えることは、愛情深い性格をしていて、飼い主さんのことが大好きだということです。
スノーシューの特徴
走ったり、ジャンプをしたりするのに丁度よい、バランスの取れた体つきが特徴です。最大の魅力は、まるでくつ下を履いているような真っ白な四脚ですが、実は生まれたての頃は足先だけでなくて全身が真っ白な毛に身を包んでいます。数週間かけて、成長と共に徐々に毛が色付き始めるのです。
スノーシューの平均寿命や体重
スノーシューの平均寿命は14歳〜16歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なのに対して少し長めです。平均体重はメスが3kg〜5.5kg、オスが4kg〜6.5kgです。
スノーシューの毛色

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スノーシューの人気の毛色はシール(ダークブラウン)です。
その他にもライラック(薄いブルー)やフォーンなどがありますが、明るめの毛色は白い四脚が強調されなくなるため、あまり一般的ではありません。
スノーシューがかかりやすい病気
スノーシューは先天的な理由により病気になりにくいといわれていますが、猫種に限らず猫は腎臓病になりやすい体質を持っています。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
スノーシューの育て方
スノーシューを家に迎えたら、定期的なトリミングを行うように心掛けましょう。定期的なトリミング
トリミングとは「シャンプー」「ブラッシング」「耳掃除」「爪切り」などの、猫の体に関するお世話の総称です。猫は室内飼いが基本ですので、動物病院に行くこと以外に外出をしたことがない子がほとんどだと思います。普段慣れていないトリミングサロンへ行って、見知らぬ犬や猫ばかりがいる場所にいるとストレスがたまってしまう子もいます。そのため、猫のトリミングは基本的に飼い主さんが行うことをおすすめします。
短毛種の場合は毛に汚れがたまりにくいため、シャンプーは4〜5カ月に1回ほどで大丈夫ですが、ブラッシングは毎日するようにしてください。抜け毛を猫がたくさん飲み込んでしまうと、毛球症などの原因となってしまいます。
スノーシューの食事

猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る
スノーシューの迎え方
スノーシューの迎え方はさまざまです。猫を迎える際にぜひ参考にしてみてください。保護猫から迎える

PETOKOTOの姉妹サイトである保護犬・保護猫のマッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)にも募集している子がいるかもしれませんので、ぜひ覗いてみてくださいね!まずは保護猫から迎える選択肢をご検討ください。
募集情報を見る
ブリーダーやキャッテリーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーやキャッテリーから迎えるという方法もあります。実際に猫が生まれた場所へ見学に行くことで育った環境を実際に知ることができ、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのスノーシューを見つけることができます。スノーシューを迎える前に理解を!
スノーシューは愛らしい容姿と個性的な性格をしていて、とても素敵ですよね!「犬は人につき、猫は家につく」と言われていますが、猫も飼い主さんとの時間を大切にしています。猫を家に迎えた際は、たくさん遊んであげるようにしてくださいね!
なお、本稿は以下を参照して執筆しています。
- 参照:TICA